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会議が下手な会社は成長しない!
モノづくり中小企業リーダーの役割

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 216頁
ISBNコード 978-4-526-07343-4
コード C3034
発行月 2014年12月
ジャンル 経営

内容

コミュニケーションの上手な会社は報・連・相が確実に行われ、質の高い情報の循環によって課題解決が次々に進む。従業員1人ひとりが創意工夫を発揮し、全社の事業計画と関連した改善活動を進めるために必要なリーダーの運営手法を10の視点から説く。

新庄秀光  著者プロフィール

(しんじょう ひでみつ)

昭和4年生
昭和26年国立大島商船学校機関科卒業。

昭和45年積水化学工業株式会社退社

同年以降工業経営研究所開設:技術士(機械部門)。

滋賀県中小企業団体中央会:協同組合の技術診断、活性化ビジョン策定、応援コーディネータ。

滋賀県中小企業指導課:工場・産地診断。

特別診断員:大阪市中小企業指導センター・京都市中小企業指導所。

異業種交流助言者:大阪市、京都市、滋賀県。
中小企業事業団:異業種交流カタライザー。

ベンチャー企業専門相談員:大阪市都市型産業振興センター。

大阪市経済局:ベンチャー企業コンペ審査委員、
大阪テクノマスター認定委員。

滋賀職業能力開発短期大学校:経営学非常勤講師  

近畿経済産業局 上級アドバイザ

著書 中小企業のための「製品・技術開発力強化法」 日刊工業新聞社刊
   
中小メーカーのための「経営改革テキスト」中経出版刊

 

住所 滋賀県栗東市霊仙寺1-10-43
    工業経営研究所 新庄秀光
 
eメール a-shinjo@nifty.com
 
http://homepage3.nifty.com/shinjo/index.htm

目次

第1章 はじめに  


第2章 課題を活動計画に展開  

2.1 立場にふさわしい課題の起案  

2.2 課題を自分のものにし「やらされている」意識を持たせない  

2.3 形式的な課題処理の問題  
2.4 効果的な課題への取り組み方  

 a.飛び込み内容の集計分析  b.飛び込みの発生頻度とその作業量
 c.類似性のあるもの d.余裕日数を持ち処理可能なもの
 e.中間目標の設定

2.5 課題の活動計画を立てる前提条件  

 a.課題の活動計画の立て方  b.活動計画に関しての自己啓発の心得
 ・目標設定の事例 c.作業手順書などの作成指導

2.6 経験から学ぶ  
2.7 リーダーの性格に応じた部下の導き方  

 a.必要な知識はあるか     b.目標を認識しているか
 c.前後関係が分かっているか  d.自信を失っていないか
 e.失敗にくじけない導き方   f.リーダーの指導の仕方の変化


第3章 局部最適化予防の原則  

3.1 お客様の立ち位置で考えた行動  

3.2 「すくみ」の連鎖を断ち切る(すくみの連鎖は事業をすくませる)  


第4章 情報感度を磨く  

4.1 現場観察力の自己啓発  

 a.対象内容の最終工程に注目
 b.仕事の流れが円滑化した流れになっているか
 c.観察の対象を明らかにする  d.観察に基づく提案能力の自己啓発

4.2 入手した生データでの判断は危険  
4.3 小さな変化を無視しない  

 a.時系列的な判断をする  b.消費者行動変化の感知

4.4 異常現象の原因を調べる  

4.5 データの語りかけを見逃さない  

4.6 情報を体系的に処理  

 a.文書の体系的な保存  b.以心伝心の風土を活用した情報伝達
 c.事業計画に関する活動の体系化

4.7 重点管理の行動  
 a.頭の負担を軽減させ集中力を発揮  b.協力を求める場合の注意点
 c.手順別に実施する方法

4.8 行動の見える化  

 a.業務予定の見える化 b.営業業務の見える化
 c.日常業務の見える化 d.保管されている資材、工具の見える化
 e.情報の流れの見える化  f.営業活動報告の見える化
 g.提案の提出状況の見える化

4.9 根源的な原因を追究する  

4.10 判定基準の明確化  

4.11 情報の流れ停滞・断絶は価値の喪失  

4.12 採算性の確認  

 a.設備投資が必要な改善提案などの場合
 b.作業の改善でムダ時間の発生防止
 c.品質不良の問題   d.業績の推移の見える化


第5章 報連相は情報処理の重要な手段  
5.1 報連相を巡る問題点  
 a.報連相(報告・連絡・相談)が影響する問題
 b.報連相が励行されない原因

5.2 報連相を浸透させる対策  

 a.報連相の心得  b.報連相のルールづくり 
 c.報連相は情報処理の基礎

5.3 変化に即応する報連相の問題  

 a.基本的心得  b.変化の兆候から問題点を把握する心得
 c.情報を活用する考え方

5.4 余裕のない行動が報連相不足に影響  

 a.後ろ向きの発想を持った行動習慣
 b.目先の問題処理に追われていること
 c.叱責されることの恐怖感を持っていること


第6章 自主性の尊重の意義  

6.1 自主性と向上心  

 a.自主性と放任の混同された解釈  b.自主性を導き出す対策
 c.向上心の導き出し方

6.2 自主性発揮と課題処理  

 a.問題点に直面した時の自主性の発揮
 b.活動計画の中間目標設定の意義

6.3 自主性と創造性  

 a.将来展望・方針の有無とぶれない行動の関係
 b.創造性と自主性の関係


第7章 経営方針・事業計画と情報感度  
7.1 経営方針に影響する要因  

7.2 高い目標に基づく将来展望・方針の意義  

 a.高い目標設定の利点  b.高い目標設定の視角
 c.高い目標設定の内容  No. 1目標の設定対策

7.3 経営方針の側面  

7.4 事業計画の側面  

7.5 開発ニーズの把握  


第8章 働きやすい条件を整える  

 a.局部最適化に陥らない配慮
 b.作業の流れが円滑になるように努める
 c.前日の業務処理情報と反省点を明らかにする  d.能力向上を促す
 e.2人単位で改善に取り組ませる  f.報告を受けた時の指導
 g.欠点を意識しないで、その裏を見る
 h.人の扱い方と組織運営の問題


第9章 業務の予定と結果の共有  

 a.業務の目的と目標値を明らかにする
 b.必要な知識と判断の基準を示す
 c.関連する情報を提供する
 d.業務の遂行状況と結果を明らかにし、共有する


第10章 改善に全員が関心を持つように導く  

10.1 ぶれない発言・行動と将来展望の関係  

 a.ぶれない発言
 b.将来展望の効用と個別能力開発の夢をつなぐ

10.2 指示待ち人間の扱い方  

 a.指示待ちの意識  b.見える化で行動を分かりやすく
 c.主役意識を育てる

10.3 課題を与えるに際しての心得  
 a.課題を与える時  b.性格の捉え方  c.経験から学ぶこと

10.4 問題に直面した時の行動が重要  

10.5 改善の視点を育てる  

 a.ムダな作業動作はないか  b.原価意識に基づく問題点
 c.目的・目標値に照らして問題はないか  d.類似作業に関する改善点
 e.要素技術の登録制  f.標準品販売の問題点
 g.営業のチェック項目の作成  h.書類の検索法の改善点
 i.達成感を経験する

10.6 説得力の自己啓発  

 a.教え方の問題  b.体系的に行動する視点  c.改善提案の視点


第11章 集団を導く技術 -会議が変わると会社も変わる?-  

11.1 会議で集団を育成  

 a.経営方針の確認  b.経営方針が影響する問題
 c.事業計画に関する開発案件の提案
 d.経営方針と事業計画の関係の見極め
 
(1) 会議運営の適正化  
 a.経営方針、事業計画に沿う運営  b.情報の共有化による相互啓発
 c.高い目標設定で経営特質を抽出  d.会議の品質は司会の仕方で決まる

(2) 会議の機能が満たされない例  

 a.会議不信の問題  b.会議の時間を惜しむ問題
 c.指示命令主体の会議  d.精神的な訓話が主体の会議
 e.経過報告が主体の会議 f.会議の質的変化が社風を変化させる
 
(3) 会議の意義  

(4) 会議運営の手順  

 ・司会者の育成策 ・会議運営手順の例示  ・掘り下げた議論に導く
 ・発言者がいない時の対策  ・テーマに関係ない発言の処理
 ・意見が対立する場合の処理  ・自主性を導き出す会議へ
 ・会議は思考力鍛錬の場  ・主体者意識の育つ仕組み
 ・主体者意識の欠乏が判断を誤る  ・会議内容と担当者の確認
 ・会議での決定事項の実行度が低い理由  ・判断力育成の場としての利用
 
(5) 会議運営のチェック項目  

11.1.1 参考資料  

(1) 会議資料の作成などに関すること  
 ① 反省点を導き出すための資料
  ② 営業関係の記録
  ③ 生産関係の損失時間の記録

(2) 会議はチームワーク育成の場  
 ① 目的・目標の共有  ② 役割分担の明確化
  ③ 活動経過情報の共有  ④ 時系列的な経過の共有
  ⑤ 目標達成感の共有  ⑥ 失敗成功の経験から学ぶことの共有
  ⑦ 活動に関するルールの共有

11.2 小集団改善活動で集団を育成  
11.2.1 小集団改善活動の意義  

(1) 小集団改善活動の問題点  

 a.小集団改善活動の目的に適した運営か
 b.小集団改善活動が活性化しない原因
 c.自主性尊重の解釈に間違い  d.発表会資料の作文
 e.発表期間の空き過ぎ  f.事業計画の一部を課題に
 g.反省点と相互啓発
 
(2) 小集団改善活動の急所  
(3) 会社の目標と個人目標の扱い方  

 a.事業計画と小集団改善活動目標の整合性
 
 b.小集団改善活動の目標と従業員目標の一致

 ① 能力向上と業績への貢献の関係  ② 意欲を導き出す言葉の掛け方
  ③ 知識習得の支援制度

 c.取り上げるテーマの視点
 
 ① PDCAの前にPがある問題
  ② 問題に直面しているときにこそ創造性の発揮
  ③ 現状把握の重要性
  ④ 事実認識の方法  ⑤ 会合での議論の注意点

 d.創造性が発揮される局面
 
 ① 何時もと異なる状態に気付く
  ② 同じ工程の流れで異なる現象の存在に気付く
  ③ 時系列的な流れを観察して、不規則変化に気付く
  ④ 目標を高くすることで、本質的な問題点が見えてくる
  ⑤ 諦めないで試行錯誤を続ける中から解決策が見つかる
  ⑥ 失敗から謙虚に学ぶ心が気付きを招く
  ⑦ 経験から学ぶ習慣の体得
  ⑧ データのバラツキの最大最小の差異比較から問題に気付く
 
(4) 活動評価の方法  


第12章 むすび  


付 録 人事評価  
索 引  

はじめに

「読後の感想」


 表題「会議が下手な会社は成長しない!」を一目見て気に入りました。普段から何となくこのように感じていたのですが、「だからどうすればよいの?」と言ったところまでで思考が停止していたのですが、「好いものが見つかった!」とばかり開きました。

 まず目に映りましたのは、「局部最適化予防の原則」「情報感度を磨く」「集団を導く技術」と言った平易な言葉ですが、あまり聞きなれないが読む気を誘われる見出しが目につきました。読み始めると、生産改善上の課題が次々と平易に読みやすく語られていて、一気に引き込まれて行きました。

 この本には事例が30個所近く豊富に挿入されていて、内容の理解を助けてくれます。

 事例が加わることによって、単なる理論の展開だけでなく、直ぐに実施してみようという後押しの気持ちを増加させるパワーが、各ページに隠れているように感じました。

 さらに本の内容を豊富にしていることの一つに、社内の実務に直ぐ転用できるシート類や報告書の様式が、30種類近くも含まれていて、そのまま使える便利さを活用できることも挙げることができます。

 この本は、一気に読み飛ばして理解することもよいと思いますが、いつも座右の書物として置き、必要に応じてあたかも辞書のように活用するのにも優れているように思います。

 ガイダンス? -指導書ではありますが、自分で宝物を掘り出せるユニークな本と思っています。



増田技術士事務所 所長       

公益社団法人 日本技術士会 近畿本部
経営工学部会 会長 増田武司






「書  評」


 日本の企業にとっては、平成デフレ時代の失われた20年を取り戻すべく新たな展開や挑戦を計画、実践中です。この時代の流れの中で、企業の屋台骨を支える企業の中堅幹部社員に向けた実践面での指導書が持つ意味は大きいと考えます。

 現在のようなICT機器や便利なICTツールを使った伝達においても、その基本線は関係者に情報をタイムリーに伝え、その情報を正しく理解されることが重要です。

 忘れかけていた企業内や企業間の「情報伝達」の本質を改めて問い直し、現在社会に必要な手法を身近な事例に基づき解説を行っています。筆者の論説のポイントを2、3のキーワードで示すと「情報感度」、「報連相」、「会議運営」などであります。

 最近は、経営戦略などの「経営もの」の書籍は多く発刊されていますが、欧米などからの戦略的なものが多く理論としては理解できるが、実践となると書物に書かれているようにはできず、国内事情には少しアンマッチな部分もあり継続した活動にならないケースが多いと思われます。その要因は、国内中堅・中小企業にとって大変重要な要素である「三現主義」の理論と実践の間にギャップがあることが考えられます。

 最近のICTを使った問題解決方法も、最後は人の判断と人の気付きからの行動が重要であります。「ICT」と「現場力」が上手くマッチしたときは大きな力になります。

 この書籍は、日々の現場で発生する事象を捉え、その問題を説明し問題解決のためにできることややるべきことを平易に解説しています。一番重要なポイントである、「継続的な活動」ができる解説になっています。

 この書籍が中堅・中小企業のメンバーにとどまらず多くの企業の方々に読まれ、各企業の日々の活動の中で「生きたガイド」として活かされることを祈念しています。



間島技術士事務所 所長       

公益社団法人 日本技術士会 近畿本部
経営工学部会 副会長 間島勝彦

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