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ついてきなぁ!やさしい研修編
機械設計の企画書と設計書と構想設計

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-07318-2
コード C3053
発行月 2014年11月
ジャンル 機械

内容

「ついてきなぁ!」シリーズの番外編。今回のテーマは「企画書」「設計書」と「構想設計」。
図面と文章の2頁見開き構成で、より初心者にわかりやすく、料理を教えるように丁寧な説明と、実際の作成事例(CAD図面も含めて)を用いたわかりやすく解説するもの。イラストによるガイドと、三社対談による内容確認つき。「(設計の)企画書も料理と同じで、下準備が大事!」

國井良昌  著者プロフィール

(くにい よしまさ)

技術士(機械部門:機械設計/設計工学)
日本技術士会 機械部会
横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師
首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師
山梨大学工学部 非常勤講師
山梨県工業技術センター客員研究員
高度職業能力開発促進センター運営協議会専門部会委員

1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事した。1999年、國井技術士設計事務所を設立。設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師として活動中。
以下の著書が日刊工業新聞社から発行されている。


「ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』」などの「ついてきなぁ!」シリーズ 全12冊

URL:國井技術士設計事務所   http://a-design-office.com/

目次

はじめに:目指せ!やさしい機械設計の料理本

第1章 料理よりやさしい機械設計
1-1 本書の対象者と対象企業
1-1-1 日本企業の99.6%は中小企業
1-2 機械設計が料理よりやさしい理由
1-2-1 設計職人へと導く案内人を紹介
1-3 間違いだらけ:機械設計の開発ステップ
1-3-1 間違いだらけ:現状に適合しない重厚な開発ステップ
1-3-2 間違いだらけ:手抜きの開発ステップ
1-3-3 激戦地区の弁当屋に学ぶ理想的な開発ステップ
1-4 三者会談による中間レビュー
1-5 間違いだらけ:機械設計のフロー
1-5-1 間違いだらけ:設計審査なき設計フロー
1-5-2 間違いだらけ:ナイナイづくしの機械設計
1-5-3 間違いだらけ:ポンチ絵は昭和初期の設計者
1-5-4 ポンチ絵から3次元CADによる概略構想図へ
1-6 一品も設計できない機械設計の入門書
1-7 三者会談による第1章のレビュー

第2章 企画書って何? 仕様書って何?
2-1 料理の企画書よりもやさしい機械設計の企画書
2-1-1 企画は設計者の仕事
2-1-2 企画書がない場合は仕様書がある
2-1-3 事例:実際の企画書を見てみよう!
2-1-4 技術者の四科目と主要三科目を押さえるのがコツ
2-1-5 押さえるべき設計品質とは
2-1-6 事例:実際の仕様書を見てみよう!
2-2 企画書の作り方
2-2-1 技術者の6W2Hを埋めれば簡単に作れる
2-2-2 近年における部品企業の動向
2-3 三者会談による中間レビュー
2-4 事例:おもちゃのトロッコの企画書を作成する
2-4-1 事例:開発のための事前調査
2-4-2 事例:6W2Hを作成すればよい
2-4-3 事例:企画書を作成してみよう
2-5 設計とは2割が製図 8割が設計の仕込みとムダ退治
2-6 三者会談による第2章のレビュー

第3章 設計書って何?どうやって作るの?
3-1 料理のレシピよりもやさしい機械設計の設計書
3-1-1 正統派の設計フローから見た設計書とは
3-1-2 高速設計からみた設計書とは
3-1-3 隣国企業における全員設計(チームデザイン)
3-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計書の作り方(前編)
3-2-1 事例:6W2Hが設計書の源泉(書式の変更あり)
3-2-2 事例:使用目的の明確化は設計職人の常識
3-2-3 事例:設計思想とその優先順位が設計の醍醐味
3-3 三者会談による第3章のレビュー

第4章 今どきポンチ絵?3次元CADによる構想設計のやり方
4-1 間違った設計法は取り返しがつかない
4-1-1 山場を迎えるための位置確認
4-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計書の作り方(後編)
4-2-1 事例:賢い技術選択で手戻りなし
4-2-2 事例:設計課題が漏れると欠陥商品となる
4-2-3 事例:主要諸元の決定(構想設計)が設計書の山場
4-2-4 事例:樹脂製トロッコの概略構想図
4-2-5 事例:樹脂製トロッコのスケルトン図
4-2-6 事例:板金製トロッコの概略構想図とスケルトン図
4-3 概略構想図はどうやって描くの?
4-3-1 樹脂製/板金製トロッコの概略構想図ができるまで
4-3-2 概略構想図を作成するための自己研鑽の方法
4-3-3 機械設計に関する実務書籍の紹介
4-4 時代はDQD(簡易設計書)へ
4-4-1 DQDが高速設計を可能にする
4-4-2 事例:おもちゃのトロッコのDQD(簡易設計書)
4-5 DQDに付随するPAM(設計の難易度分析)の活用法
4-5-1 事例:おもちゃのトロッコのPAMによる重し付け方法
4-6 三者会談による第4章のレビュー

第5章 どうやるの?コスト見積りと低コスト判断
5-1 コストに関する優劣の判断
5-1-1 間違いだらけ:専門書におけるコスト情報の欠落
5-1-2 設計見積りの公式集
5-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計見積り( 樹脂編 )
5-2-1 事例:樹脂製トロッコの材料費を見積る
5-2-2 事例:樹脂製トロッコの加工費と型費を見積る
5-2-3 事例:樹脂製トロッコの組立費を見積る
5-3 事例:おもちゃのトロッコによる設計見積り( 板金編 )
5-3-1 事例:板金製トロッコの材料費を見積る
5-3-2 事例:板金製トロッコの加工費と型費を見積る
5-3-3 事例:板金製トロッコの表面処理費を見積る
5-3-4 事例:板金製トロッコの組立費を見積る
5-4.三者会談による第5章のレビュー

おわりに:若いうちから正統派の設計法を学ぶ大切さ
書籍サポートのお知らせ

はじめに

はじめに
目指せ!やさしい機械設計の料理本


【本書のコンセプト】
 「機械設計」をタイトルとする書籍やセミナーが数多く存在しています。これらのほとんどは、機械設計の概論版です。概論ゆえに、機械設計の知識全体を把握できます。しかし、部品のひとつも設計はできません。

 本書は概論版ではなく、一品でもよいから料理(設計)ができる「やさしい料理本」を目指して執筆しました。
 機械設計に関する実務の全体が把握できる入門書です。


 世の中には、機械設計に関する様々な書籍やセミナーが存在しています。例えば、以下のようなタイトルの書籍です。
・初心者のための機械設計入門
・マンガで学ぶ初歩の機械設計
・基礎知識 機械設計の心得 (いずれも仮名)

 これらの多くが初心者をターゲットにした書籍タイトルです。
 次に、これらの目次例を観察してみましょう。
 
どちらも有効な情報を満載しており、機械設計の知識全体を見渡すことができます。いわゆる、概論版です。しかし概論といえば、どことなく学術的であり、学校の教科書を連想してしまいます。

 そのどこが悪いのでしょうか?
 いえ、悪いところなどどこにもありません。知識全体を把握するための書物であり、それが目的の「概論版」だからです。
 一方、当事務所のクライアント企業では、これらの情報に困惑しています。その理由は、以下の三つが代表的でした。
① 一体、どこの大企業を想定しての設計情報なのか?
② 我々、中小企業には当てはまらない。
③ 現場に足を運んで、現状を調査してほしい。


 つまり、書籍タイトルにつられ、機械設計の実務入門書と思いきや、内容は知識の概論版だったのです。その証拠に、「機械設計とは」の定義付けからはじまり、大企業でも実施していない重厚な設計プロセスが記載してありました。

 書籍の最後は、電気回路や機械制御まで盛りだくさんに記述されています。確かに、40年か50年前は、機械設計に電気回路や制御も含まれていたかもしれませんが、各分野の技術が複雑化した現状は異なります。
 そして、何一つ設計ができません。

 一方、「入門書」と言えば、釣り、スキー、手芸、そして料理が一般的です。これらの入門書が、概論から始まるでしょうか?「釣りとは」、「スキーの意義」、「手芸の役割」、「料理の定義」などと……。

 そこで、本書は料理本を手本に「機械設計のやさしい料理本」を目指しました。その代わり、機械設計の学術をはじめ知識の全体は見えません。しかし、実務の流れに沿った全体は把握できると思います。
 ぜひ、あなたの手元に置いて、機械設計に関する一品でもよいから料理(設計)ができる「やさしい料理本」として、末永く活用してください。

2014年8月
筆者:國井良昌

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