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街を駆けるEV・PHV(電気自動車・プラグインハイブリッド自動車)
基礎知識と普及に向けたタウン構想

定価(税込)  1,944円

編者
サイズ A5判
ページ数 168頁
ISBNコード 978-4-526-07303-8
コード C3034
発行月 2014年09月
ジャンル 経営

内容

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)が近未来のクルマとして注目されている。本書は、EV・PHVの基礎的な技術情報から各種補助金の仕組み、普及に向けて先駆的に取り組むモデル地域(EV・PHVタウン)までをわかりやすく紹介する。

日刊工業新聞社  著者プロフィール

【協力】

  一般社団法人 次世代自動車振興センター

【執筆・編集協力】

 石川憲二
 黒川武広(シィズ・オフィス)

目次

はじめに


第1章 EV・PHVの基礎知識

1–1 自動車が大きく変わる

なぜ今、EVとPHVに注目が集まっているのか?
1–2 EVの強み

自動車はエンジンよりモーターが好き
1–3 ハイブリッド車からPHVへ

PHVはエンジン付きの電気自動車

1–4 EVの歴史

電気自動車はガソリン車の先輩だった
1–5 EVを蘇らせた先端技術

電池、パワーエレクトロニクス、制御の進歩

1–6 EVの心臓部

交流同期モーターの基礎知識

1–7 こんなにすごいEV・PHV①

地球にやさしい、すぐれた環境性能

1–8 こんなにすごいEV・PHV②

人にもやさしい、安全で安心な自動車

1–9 EV・PHVの普及に向けて①

インフラ整備と行政支援がEV時代を拓く

1–10 EV・PHVの普及に向けて②

地域活性化の拠点としてEVセンターを

1–11 EV・PHVの普及に向けて③

EVを導入するにはワケがいる

1–12 EV・PHVの未来①

新電池開発とキャパシタの活用
1–13 EV・PHVの未来②

将来的にはケーブルなしのワイヤレス充電も
1–14 EV・PHVの未来③

「自動車」の枠を超える新機能の実現

〈コラム〉充電器の種類と上手な使い分け


第2章 先進的なEV・PHVタウン

2–1 Case1 神奈川県

日本で最もEVが普及しているEV先進地域

2–2 Case2 愛知県

官民連携で次世代自動車の普及に尽力

2–3 Case3 長崎県

マスコミや海外からも注目されるEV先進地

〈コラム〉経済産業省の「EV・PHVタウン構想」


第3章 EV・PHV普及の現状と
補助金の仕組み

3–1 EV・PHVを取り巻く状況

充電インフラ整備と多目的価値の創造で普及が加速
3–2 自動車メーカーの取組み

技術開発だけでなくインフラ整備にも尽力
3–3 補助金の利用手順

EV・PHVと充電設備の補助金

3–4 充電設備設置のための補助金

公共的な場所には購入費と工事費の最大3分の2を補助

3–5 日本の主要メーカーの詳細情報

トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車のEV・PHV
〈コラム〉外国メーカーも続々と日本市場にEV・PHVを投入


第4章 全国のEV・PHVタウン&
海外の取組み

4–1 広がるEV・PHVタウン

インフラ整備を中心にEV・PHV導入に取り組む自治体
4–2 全国のEV・PHVタウン

Case1 青森県

「EV・PHVタウン推進アクションプラン」を推進中

Case2 栃木県

独自の環境立県戦略で目指すEV・PHVの普及

Case3 埼玉県

“スマートビークルコミュニティタウン埼玉”を掲げ、
EV・PHV導入を推進

Case4 東京都

EV・PHVの導入促進とともに
EVバスなど公共交通機関でも活用

Case5 新潟県

県内経済の発展を目指して、
さらなるEV・PHVの普及促進を

Case6 福井県

CO2の大幅削減を目指して積極的に導入を支援
Case7 岐阜県

「低炭素エネルギー需給のモデル地域」として
EV・PHVを推進

Case8 静岡県

EVの魅力と可能性を広く県内外にアピール

Case9 京都府

全国最高水準のEV・PHV普及率を目指す

Case10 大阪府

さまざまな取組みが結実しつつある「EV・PHVのまち」

Case11 鳥取県

広域観光、カーシェアリング、
デマンド交通など幅広く利用

Case12 岡山県

鳥取県とも連携しながら、着実に目標をクリア

Case13 佐賀県

24時間のEVユビキタスネットワークを構築

Case14 熊本県

デザインガイドブック作成などユニークな取組みに期待

Case15 沖縄県

EV・PHVの普及と利用促進で環境負荷の低減を目指す

4–3 注目したい自治体の先進的取組み

Case1 伊勢市

低炭素社会に向けた行動計画
「おかげさまAction!」を推進

Case2 兵庫県淡路島

「あわじ環境未来島構想」の一環で
「EVアイランドあわじ」を展開

Case3 薩摩川内市

甑島のエコアイランド化で環境意識の変換を活性化

4–4 海外の取組み

Case1 アメリカ・ニューヨーク

2020年までにタクシーの3分の1をEVに
Case2 エストニア・タリン

温暖化ガス排出枠の代金の一部を
電気自動車で支払う契約を締結

〈コラム〉日本のEV・PHV技術を世界へ

はじめに

ハイブリッド車に続き、電気を利用するEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)が次世代のクルマとして注目されています。ガソリン車と比べて二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるなど、地球にやさしい乗り物です。ガソリン代よりもコストは安く済み、災害時のバックアップ電源としても活用できるなど、さまざまなメリットがあります。

 その一方で、一般的に利用できる環境になるまでにはまだまだ時間がかかると考えている人も多いようです。心配な点として挙げられているのは、航続距離の短さと充電スポットの少なさでしょう。しかし、そういった状況は、この数年で大きく変わってきています。

 1回の充電で200km(JC08モード)以上走る電気自動車も出てきていますし、PHVにはガソリンエンジンも搭載されています。また、一番の懸案ともいえる充電スポットは順調に増えています。政府は、2020年には乗用車販売の約15~20%をEV・PHVにするとの目標を掲げ、国家を挙げてEV・PHVの普及に取り組んでいます。

 具体的には、自治体や企業、研究機関が協力して、街ぐるみでEV・PHV導入とインフラ整備が進められています。さらに、EVやPHVの購入、自宅などへの充電設備の設置などに対する補助金や、税金の優遇制度など、購入者への配慮も充実してきています。

 本書は、EV・PHVとはどのようなものなのかを解説するとともに、EV・PHVを取り巻く状況や各自治体の現状を一冊にまとめました。ベースとなったのは、次世代自動車振興センターがまとめた「次世代自動車充電インフラ EV・PHV-普及に向けた調査-」(2014年)です。また、経済産業省の取組みや充電インフラの普及推進活動を進めるチャデモ(CHAdeMO)協議会、日本充電サービス(NCS)などの活動状況や各種情報も盛り込んでいます。

 EV・PHVに興味のある方や購入を考えている方、関連ビジネスが想定される企業の担当者、大規模集合住宅や店舗にインフラとして充電設備の導入を考えている方など、幅広い方々に役に立つ情報が集めました。活用いただければ幸いです。

 最後に、本書をまとめるにあたり、次世代自動車振興センター、チャデモ協議会、日本充電サービス、各自動車メーカーの資料・写真を引用および参考にさせていただきました。御礼申し上げます。


2014年9月

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