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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい環境汚染の本

定価(税込)  1,512円

著者
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サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07300-7
コード C3034
発行月 2014年09月
ジャンル 環境 ビジネス

内容

大気汚染、水質汚濁、化学物質、放射能汚染、地球環境問題など環境汚染についてわかりやすく紹介する本。東日本大震災に伴う放射能汚染や、pM2.5による中国の大気汚染問題などで、環境汚染への関心が高まっている。本書は、環境汚染について、原因、状況、対策法の概要、汚染媒体ごとの測定法などについて解説する。 

大岩敏男  著者プロフィール

(おおいわ としお)


1951年山形県米沢市に生まれる

1974年山形大学理学部化学科卒業

2006年山形大学大学院理工学研究科博士後期課程修了

大岩環境技術士事務所 代表

NPO法人土壌汚染技術士ネットワーク 理事

博士(工学)、技術士(環境部門)、土壌汚染調査技術管理者、放射線取扱主任者(2種)


●主な著書

『土壌汚染調査技術管理者試験過去問題集』日刊工業新聞社

『トコトンやさしい土壌汚染の本』日刊工業新聞社

大木久光  著者プロフィール

(おおき ひさみつ)


1944年福岡県福岡市に生まれる

1968年九州大学工学部採鉱学科卒業

株式会社 大木環境研究所(OERO) 代表取締役

NPO法人土壌汚染技術士ネットワーク副理事長、

NPO法人除染技術研究開発 副理事長

技術士(資源工学部門、環境部門)、環境サイトアセッサー、公害防止管理者(水質1種)、放射線取扱主任者(2種)、環境カウンセラー(事業者部門)、X線作業主任者、毒劇物取扱主任者


●主な著書

『イラストでわかる原発と放射能』技報堂出版

『イラストでわかる土壌汚染』技報堂出版

『トコトンやさしい土壌汚染の本』日刊工業新聞社

高堂彰二  著者プロフィール

(こうどう しょうじ)


1957年岡山県倉敷市に生まれる

1981年日本大学理工学部土木工学科卒業

高堂技術士事務所 所長

NPO法人土壌汚染技術士ネットワーク副理事長、事務局長

NPO法人地域と行政を支える技術フォーラム 理事

技術士(総合技術監理部門、上下水道部門)、1級土木施行管理士、測量士、APECエンジニア(Civil)環境カウンセラー(事業者部門)、国際環境アドバイザー


●主な著書

『トコトンやさしい水道の本』日刊工業新聞社

『トコトンやさしい下水道の本』日刊工業新聞社

『トコトンやさしい土壌汚染の本』日刊工業新聞社

『イラストでわかる土壌汚染』技報堂出版

『技術には専門の監査が必要だ!』日刊工業新聞社

『技術士第二次試験上下水道部門対策&重要キーワード』日刊工業新聞社


保坂義男  著者プロフィール

(ほさか よしお)


1946年栃木県真岡市に生まれる

1970年明治大学工学部工業化学科卒

保坂義男技術士事務所 所長

NPO法人土壌汚染技術士ネットワーク理事長

技術士(総合技術監理部門、上下水道部門)、環境サイトアセッサー、公害防止管理者(大気1種・水質1種)、土壌汚染調査技術管理者


●主な著書

『イラストでわかる土壌汚染』技報堂出版

『トコトンやさしい土壌汚染の本』日刊工業新聞社

目次

はじめに



第1章
日本の公害と法律


1 日本の公害問題「公害問題は足尾銅山鉱毒からはじまった」

2 日本の公害関連法の整備「公害対策基本法の制定」

3 大気汚染「大気汚染防止法で有害物質を排出規制」

4 水質汚濁「水質汚濁防止法で排水基準を規定」

5 騒音・振動・悪臭「騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法」

6 地下水汚染「水質汚濁防止法と土壌汚染対策法」

7 土壌汚染「土地所有者と密接な関係がある環境汚染」

8 化学物質汚染「PRTR法などで特定化学物質を管理」

9 廃棄物処理「深刻化する産業廃棄物汚染」

10 放射能汚染「福島原発事故で法律の見直し進む」



第2章
大気汚染・騒音・振動・悪臭


11 大気汚染物質と発生源「発生源の種類と排出物質の規制」

12 大気汚染の歴史「ロンドンスモッグ事件と四日市ぜんそく公害」
13 硫黄酸化物と窒素酸化物「大気汚染の代表的な原因物質」

14 浮遊粒子状物資とPM2・5「中国での深刻な大気汚染PM2・5」

15 光化学オキシダント「注意報でお馴染みの光化学スモッグ」

16 アスベスト「ビルの解体による健康被害問題」

17 室内空気汚染「シックハウス症候群など」
18 騒音・振動「主に工場や建設作業から起こる公害」

19 悪臭「アンモニアなどの特定悪臭物質規制」



第3章
水質汚濁、土壌・地下水汚染


20 水質汚濁とは「水質汚濁物質の種類」

21 水質汚濁の歴史「水質汚濁による有名な公害」

22 水質汚濁のメカニズム「汚染源とその汚濁経路」
23 水質汚濁の暴露経路「曝露(人に健康被害などの影響を与える)のしくみ」

24 公共用水域の水質状況「河川、湖沼、海域それぞれの環境基準達成状況」

25 水質汚濁の越境汚染と国際河川汚染「県や国をまたいで河川が汚染される」

26 水質汚濁対策のいろいろ「中和、分解、バイオ処理など」

27 地下水汚染「蓄積性のある汚染」

28 土壌汚染「地表を覆う生物活動のある地層の汚染」

29 土壌・地下水汚染の原因「産業と有害物質の関係」

30 土壌・地下水汚染のメカニズムと曝露経路「直接摂取と間接摂取」

31 日本の土壌・地下水汚染事件「有名な事件の推移とその影響」

32 土壌・地下水汚染対策のいろいろ「封じ込め、拡大防止、汚染の除去、不溶化」


第4章
化学物質による環境汚染


33 PCB「毒性を持つ油状の物質」

34 ダイオキシン類「ごみ焼却炉などが発生源となる強い毒性物質」

35 農薬による汚染「「農業生産の安定」と「国民の健康の保護」」

36 POPs「国をまたいで移動する残留性有機汚染物質」
37 内分泌かく乱物質「通称「環境ホルモン」問題」

38 リスク評価とリスクコミュニケーション「化学物質による環境リスクを管理する」



第5章
放射能汚染


39 放射能とは「ベクレルとシーベルト」

40 放射能汚染と従来の大気汚染、水質汚濁、土壌汚染との違い
「離れたところにも影響を及ぼす放射線」

41 放射能汚染の環境への影響「大気・水質・土壌への影響」

42 放射能汚染の歴史「原爆・水爆実験、原子力発電所事故」

43 放射能汚染対策「除染と保管所」

44 放射能汚染対策と安全・安心について「安全を安心につなげる」



第6章
地球環境問題


45 地球環境問題とは「国際環境条約とその枠組み」

46 地球の過去と現在「地球の誕生と地球カレンダー」

47 地球温暖化「温室効果ガス増加による気候変動」

48 砂漠化「砂漠化防止も国際的な課題」

49 熱帯林の減少「減少する「地球の緑の肺」」

50 酸性雨「生物を死滅させる雨」

51 オゾン層破壊「フロンガス規制などの対策」

52 生物多様性の減少1「生態系・種・遺伝子の多様性」

53 生物多様性の減少2「自然共生社会へのあり方」

54 ゴミ問題「ゴミの焼却と処分」

55 循環型社会の構築「3R(リデュース、リユース、リサイクル)などの推進」

56 水資源の危機「日本は食料という形で水を輸入している」
57 有害廃棄物の越境移動「バーゼル条約による国際的な取り組み」

58 海洋汚染「海の浄化能力を超える廃棄物汚染」



第7章
環境の測定


59 大気汚染の測定「常時監視、有害大気汚染物質の測定、パッシブサンプラー法」

60 水質の測定「水質汚濁の様々な測定法」
61 化学物質の測定「クロマトグラフィーの原理で濃度測定」

62 簡易測定法「検知管法、パックテスト」

63 水生生物による水質調査「誰でも参加できる指標生物による調査」



第8章
私たちにできる身近な取り組み


64 空気を汚さないためにできること「節電・省エネの重要性」

65 水を汚さないためにできること「毎日の生活排水と水質汚濁」
66 地球環境のために私たちにできること「環境を意識した生活スタイル」
67 持続可能な社会「低炭素社会、循環型社会、自然共生社会」



【コラム】

●ワースト1の大和川がなぜきれいになったのか!

●空気の汚染による疾病発生状況
●水道水とミネラルウォーター

●化学物質の定義

●空間線量管理と個人線量計管理

●カーボンフットプリント(CFP)

●環境測定におけるトレーサビリティ

●水辺環境指標 

はじめに

 日本における以前の環境問題は、明治時代の足尾銅山鉱毒問題、戦後の水俣病や四日市ぜんそくなど、事業活動により生じた大気汚染や水質汚濁などの公害が主でした。

 その後、自動車による大気汚染や騒音、生活排水による水質汚濁、近隣騒音など、私たちが被害者であると同時に加害者にもなるという生活に起因する問題も生じてきました。

 また、平成に入ったころから、地球温暖化などの地球環境問題が課題となってきました。さらに、2011(平成23)年3月の東日本大震災により原子力発電所の事故が発生し、放射能による環境汚染が起こりました。これ以降、放射能も環境分野で取り扱われることになりました。
現在、環境問題といえば、従来からの公害、地球環境問題、生物多様性などの自然環境問題、エネルギー問題、資源循環、放射能汚染など幅が広くなっています。しかし、それぞれが相互に関係している問題でもあります。

 本書では、環境汚染問題を主に述べることとし、前半では大気汚染、水質汚濁、化学物質汚染などの従来からの公害問題について説明しています。

 後半では、放射能汚染や地球環境問題について述べています。公害問題は一定地域の住民の健康被害の観点から論じられますが、地球環境問題は私たちみんなの、現在そして将来の生活や生存に関わる問題です。過剰な二酸化炭素排出による地球温暖化、フロン排出によるオゾン層破壊、大気汚染による酸性雨、海洋汚染などは環境汚染と捉えることができることから、生物多様性の減少なども含めて地球環境問題も取り上げました。

 また、環境汚染の程度は数値によって評価されます。環境問題に取り組んでいくには、環境中の濃度測定が不可欠であり、どのような手法で測定されるのかについても言及しました。最後に、私たちにできる取組みについても述べています。

 本書は、環境汚染を中心に幅広くまとめたものであり、環境問題の入門書等としてご活用いただき、環境問題に理解を深めていただければ、執筆者一同望外の幸いです。

 この本の出版にあたり、ご高配を頂きました日刊工業新聞社出版局書籍編集部の鈴木徹氏をはじめ関係者各位に対し感謝申し上げます。

 
2014年8月 

NPO法人土壌汚染技術士ネットワーク 理事 大岩敏男

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