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目で見てわかる配管作業

定価(税込)  1,728円

編著
著者
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サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-07284-0
コード C3043
発行月 2014年08月
ジャンル 化学

内容

多種多様な配管材料が開発され、複雑多岐になっている配管施工法(加工法・接続法)。本書は、現在、建築設備に採用されている代表的な配管材料ごとに、配管の加工方法および接続方法などを写真、イラストを豊富に使い紹介する。初心者・初級者でも、配管工事に興味を覚え、配管作業の基礎知識が身につく。

安藤紀雄  著者プロフィール

(あんどうのりお)
1963年 早稲田大学第一理工学部建築学科卒業。
1965年 早稲田大学理工系大学院建設工学科修士課程修了。
同年、高砂熱学工業株式会社入社。主として空調・衛生設備工事の設計・施工業務および海外(シンガポール)での超高層空調設備工事などに通算35年間従事。退職後、早稲田大学理工学部建築学科非常勤講師、神奈川大学建築学科非常勤講師、日本建築衛生管理教育センター(JAHMEC)講師などを歴任。
現在、NAコンサルタント代表として空気調和・衛生工学会(SHASE)・給排水衛生設備研究会(JSPE)他、多数の学会・研究会活動に参画。
主な著書
・「配管・バルブべからず集-保全マン必携」(共著、日本能率協会コンサルティング、2010年)
・「図解1級管工事施工管理技士試験合格必勝ガイド、第3版」(共著、彰国社、2014年)他多数。

瀬谷昌男  著者プロフィール

(せやまさお)
1953年 東京都立工芸高等学校機械科卒業。
同年、大成温調株式会社入社。主として空調・衛生設備の設計・施工および品質管理業務に、通算42年間従事。
建築設備士、1級管工事施工管理技士、消防設備士、建築設備検査資格者。給排水衛生設備研究会会員、耐震総合安全機構会員。
現在、MSアートオフィス代表
主な著書
・「配管・バルブべからず集-保全マン必携」(共著、日本能率協会コンサルティング、2010年)
・「図解1級管工事施工管理技士試験合格必勝ガイド、第3版」(共著、彰国社、2014年)他多数。

南雲一郎  著者プロフィール

(なぐもいちろう)
1961年 東京都立北豊島工業高校機械科卒業。
同年、三機工業株式会社入社。主として、給排水衛生設備の設計・施工に12年間従事。
1973年 ジャパン・エンヂニアリング株式会社設立。
現在、同社代表取締役。 
給排水衛生設備研究会(JSPE)委員。建築設備士、消防設備士甲種1類、衛生管理者、給水装置工事主任技術者。
主な著書
・「2級管工事施工管理技術検定受験テキスト」(共著、日本教育訓練センター、2005年)

目次

はじめに

第1章 配管工事の世界
1-1 配管とは何か?
1-2 配管工事とは?
1-3 建設設備用途別配管
1-4 配管方式の分類
1-5 建設設備配管材料の種類

第2章 配管工事を支える補助部材
2-1 管継手類
2-2 弁(バルブ)類
2-3 計器類
2-4 配管機器・固定材料

第3章 配管材料別の加工および接続法
3-1 配管工事の基本プロセス
3-2 配管用炭素鋼鋼管の加工および接続作業
3-3 鋼管の切削ねじ切り機と締付け作業
3-4 ねじ加工(ねじ切り)作業
3-5 ねじ込み(締め込み)作業
3-6 ねじ込み(締め込み)の手順
3-7 配管現場での配管取り付け(施工)作業
3-8 転造ねじ接合法
3-9 メカニカル管継手接合法
3-10 溶接接合法
3-11 ライニング鋼管の加工および接続
3-12 ステンレス鋼鋼管の加工および接続
3-13 銅管の加工および接続
3-14 樹脂管の加工および接続
3-15 多層複合管の加工および接続
3-16 配管耐震工事

第4章 配管の気密試験・耐圧試験
4-1 配管の気密試験・耐圧試験標準
4-2 水圧試験と空圧試験の使い分け
4-3 水圧試験

第5章 配管工事 施工・管理上の留意点
5-1 配管材料の選択・保管上のポイント
・配管用炭素鋼鋼管(SGP)は、安易に土中に埋設配管しない。
・蒸気ドレン管には、SGP管は絶対に採用しない。
・耐食性を要求されるSUS管には、SUS316を採用する。
・SUS管は「もらい錆」を起こしやすい場所で保管しない。
・塩ビ管(VP管)を対衝撃性や耐熱性が要求される場所に採用しない。
・VP管は、直射日光下や有機溶剤などの雰囲気下で、絶対に保管しない。
・配管用ガスケットには、石綿ガスケットは使用しない。
・樹脂ライニング鋼管の継手には、一般配管用の継手を使用しない。
・可能な限り「LCCO2」発生量の少ない配管材料を選択する。
5-2 配管工事 施工管理上のポイント
・「配管勾配」に十分留意する。
・配管には、熱膨張・収縮による「配管膨張・収縮対策」を十分に配慮しておく。
・冷温水配管では、原則として「鳥居配管」は極力避ける。
・ねじ接合配管では、「地獄配管」は極力避ける。
・他系統との「誤接続配管」の防止に留意する。
・あまり長い吊り支持方法は、できれば避ける。
・共通吊り架台で、3点吊り支持はしない。
・重要な機器の上部や周辺に水配管は敷設しない。
・ねじの「残り山管理」は、絶対にしない。
・配管の「フラッシング」は、十分に実施しておく。
・二重トラップ配管は、絶対に起こってはならない!
・蒸気立て配管の基部には、必ず「管末トラップ装置」を設けることが大切。
5-3 配管工事 安全管理上のポイント
・劣悪な環境下で溶接作業は実施しない。
・配管作業では、事前に酸素濃度の測定をしておく。
・溶接作業は、「裸眼」で実施しない。
・配管を足場代わりにして、配管作業をしない。
・高所での配管作業は、「丸腰」で行ってはならない。
・電気溶接機は、必ず「電撃防止装置付き電気溶接機」を使用する。
・キャブタイヤ電線コードは、濡れた床上に配線しない。
・高所での配管耐圧試験などには、空気圧試験は極力採用しない。

ひとくちコラム
・ネパールでの「ねじ配管継手の歩留まり」
・切削ねじ切り機と切削油
・自動切り上げダイヘッド付きねじ切り機の開発
・欠番になっている「JIS G 3453」
・ドン付け開先
・ライニング管とコーティング管
・ぬれ現象とは?
・「バリ」と「バリ取り」
・水圧試験の貴重な体験

参考文献
写真資料提供会社一覧
索引

はじめに

建築設備(空気調和換気設備・給排水衛生設備)にとって、配管設備は非常に重要で不可欠な設備です。配管は人体に例えれば「血管」や「食道」・「胃・腸」などに該当し、多種多様な役割を担っています。
 世間に”人間一人では、決して生きて行けない!”という言葉がありますが、現在では配管設備を具備していない近代建築は1つも存在しません。また、配管の世界はとてもバラエティに富んだ世界です。配管作業も進展を遂げ、現在では多種多様な配管材料が開発され、その配管施工法(加工法・接続法)も複雑多岐になってきています。
 本書は、その中でも導入例の多い「建築設備の配管」にスポットを当て、その「基礎知識」を習得する目的で編集しています。現在、建築設備に採用されている代表的な配管材料ごとに、その材料の加工方法および接続方法などの特徴を写真やイラスト類を数多く用いて視覚化することにより、初心者でも知らないうちに建築設備の配管作業に対する理解度を高めていただけるというのが本書のねらいです。さらに本書は、数多くの建築設備配管刊行物との差別化を図るため、主に以下の点に留意しています。
①目で読む書物としたこと!
 「百聞(百文?)は一見に如かず」という諺がありますが、建築設備配管作業を「目で見てわかる」ように、可能な限り写真・図・絵・表などを取り入れました。
②広範にわたる建築配管工事の全体像をわかりやすく集約したこと!
 第1章 配管工事の世界、第2章 配管工事を支える補助部材、第3章 配管材料別の加工法および接続法、第4章 配管の気密試験・耐圧試験、第5章 配管工事施工・管理上の留意点のタイトルに層別して要点をまとめています。
③配管工事の入門者だけでなく、配管工事の監督監理をする方々にも、役にたてるように配慮しました。特に、第5章は「配管工事 施工・管理上の留意点」となっていますが、必須知識の一部を精選し抜粋収録しました。
④配管工事の入門者が、さらに自己研鑽し、配管知識のグレードアップしていただけるよう、巻末に参考文献を数多くの配管刊行物の中から附記させていただきました。
 なお、本書の発刊に当たりましては、レッキス工業(株)大西則夫氏およびジャパン・エンヂニアリング(株)村木大作氏の両名に一方ならぬご尽力をいただきました。この紙面を借りて厚く御礼を申し上げます。
 末尾になりますが、本書発刊の機会を与えていただいた日刊工業新聞社の奥村功出版局長、また企画段階から貴重なアドバイスを頂戴したエム編集事務所の飯嶋光雄氏、ならびにDTPを務めていただいた志岐デザイン事務所の大山陽子様に厚く御礼申し上げます。
 本書がトリガーとなって、建築設備の配管工事にさらに関心をもたれ、配管工事の造詣者になっていただけることを筆者一同心から期待しています。

2014年8月吉日
執筆者代表 安藤紀雄

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