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知ってなアカン!機械技術者
そんな設計じゃ、罰せられますよ!

定価(税込)  2,376円

著者
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サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-07275-8
コード C3053
発行月 2014年07月
ジャンル 機械

内容

若手機械技術者の設計力向上を目指す「知ってなアカン!機械技術者」シリーズ第3弾。技術業務で知らず知らずのうちに犯しかねない潜在的な法的問題について、体系的な知識を伝え、さらに設計現場での実践方法まで伝授することで、倫理観の高い、公益確保ができる技術者となれるように指導する本。設計に関連した法律や制度はあまりにも広範囲で、数えきれないほどある。本書には、それらを把握し、理解し、対処するヒントが盛りだくさん紹介されている。

古川 功  著者プロフィール

(ふるかわ いさお)


技術士(機械部門)

1958年生まれ 大阪府出身


工作機械メ-カで鉄鋼プラント設計を経て(1980年-1984年)、電機メーカで燃料電池開発に従事し、リン酸型200kW級の開発や家庭用小型電源(1kW)の開発で設計業務に従事、実地試験などの技術開発に尽力した。(1985年-1995年)。その後太陽光発電事業の業務では、国の研究事業で大型システムの設計・工事監理業務に従事し、顧客対応や太陽電池パネルの要素技術開発も担当、設計~製造~販売まで広範囲な業務を経験し、技術部門で従事している中、技術士活動では、受験指導にも取り組んでいる。(2008年―)著書として、『知ってなアカン!機械技術者 モノづくり現場の「構想設計力」入門』(日刊工業新聞社)がある。

岩井孝志  著者プロフィール

(いわい たかし)


技術士(機械部門)、労働安全コンサルタント(土木区分)

1960年生まれ 大阪府出身


建築系労働安全が専門で、それ以外は、建築鉄骨製造及び据付の業務経験が長い。地域の労働基準協会等で職長教育等の講師も行っている。過去に製造現場で「台車化」が流行した際の業務経験で、2007年に機械部門(交通・物流機械及び建設機械)の技術士を取得した。最近は、建築物解体工事関係に携わることが多い。

佐野義幸  著者プロフィール

(さの よしゆき)


技術士(機械部門)、一般計量士、一級土木施工管理技士

1965年生まれ 大阪府出身 sano@ip-net.org

EHテクノロジー代表

特定非営利活動法人関西技術経営コンサルタンツ副理事長

一般社団法人知財経営ネットワーク代表理事 http://www.ip-net.org/


化学プラント、製鉄プラント、大型計量設備などの計画・開発・設計に従事した(1989年~2008年)。2009年よりEHテクノロジー代表として、設計開発コンサルタント、知財経営コンサルタント、技術経営コンサルタント、技術士受験指導、公的機関の技術者教育、民間企業の技術者教育に従事している。
著書として『知ってなアカン!』シリーズ及び『設計検討って、どないすんねん!』(日刊工業新聞社)がある。また若手技術者の教育には定評がある。

岡田雅信  著者プロフィール

(おかだ まさのぶ)


技術士(機械部門・電気電子部門)エネルギー管理士、電験2種合格

1966年生まれ 
新潟県出身

電子部品メーカー勤務。入社から17年間、通信機器の機構設計に従事、その後、生産技術部門と輸出管理部門を経験し、現在、再生可能エネルギーの有効活用を目指した新型パワーコンディショナーのプロジェクトに参画している。学生時代からの専門の機械技術に加え、就職後に電気の勉強を開始し、現在、電気の解る機械技術者として、π型技術者を目指して継続研鑽中である。

宮西健次  著者プロフィール

(みやにし けんじ)


技術士(化学部門)

1973年生まれ 大阪府出身 


繊維・化学メーカー勤務。入社から12年間の研究所勤務時代には、会社にとっての全く新しい事業領域における新製品開発や工程立案の仕事も経験。その後は、本社スタッフとして、各事業部門の開発支援等を行っている。また、日本技術士会近畿本部科学技術支援委員として、理科実験等のイベントを通じて科学技術と社会の関係について、社会に向けて発信する活動も行っている。

目次

CONTENTS




はじめに
ちゃんとせな、捕まるんや!
もくじ




第1章 機械技術者、そんな設計じゃ、罰せられますよ!
法令は知らんかったでは・・・・

1-1 あなたの技術業務に潜む法的問題

1-2 技術に関わる法的体系

【今日はここまで】法律の読み方のコツ



第2章 化学物質管理、そんなんじゃダメですよ!

購入したモンだから、知らんでは・・・・

2-1 知らないとコワい、化学物質管理

2-2 設計・試作~製造段階での化学物質に関わる法的問題

【ちょっと休憩】機械技術者が関わりうる化学物質関連法規一覧

2-3 販売・輸出~お客様の使用・廃棄段階での化学物質に関わる法的問題

2-4 化学物質管理のこれから
【今日はここまで】GHS(Globally Harmonized System of
Classification and labelling of Chemicals)のお話



第3章 製品・設備対応で、そんな設計じゃ、ダメですよ!

機械を作るには手続きや届出がいるモンもあるんや!・・・・

3-1 機械技術者と製品・設備との関わり

3-2 設計段階~製造に係る法的リスク
【ちょっと休憩】秘密保持契約(NDA)と不正競争防止法

3-3 設計現場での正しい法的対応
3-4 これからの製品・設備と機械設計での対応
【今日はここまで】リスクマネジメント(ISO 31000)




第4章 海外対応(海外展開、輸出管理)、そんなんじゃダメですよ!

街灯でも、被害判定でもないのです

4-1 機械技術者と安全保障輸出管理の関わり

4-2 該非判定
【ちょっと休憩】公知の技術と技術者倫理について

4-3 貨物輸出・技術提供前の確認事項

4-4 技術提供時の対応法
【今日はここまで】品目リストは、先端貨物・先端技術か?



第5章 労働安全衛生、そんなんじゃダメですよ!
機械でも建設業!

5-1 機械技術者と労働安全衛生の関わり
5-2 設計段階~製造・設置までの労働安全衛生に関わる法的関係

【ちょっと休憩】助長罪(幇助罪)

5-3 労働安全衛生の正しい法的対応

5-4 これからの労働安全衛生対応
【今日はここまで】マニュアルの恐ろしさ



第6章 技術者倫理、そんなんじゃダメですよ!

ああ技術者倫理!

6-1 法的問題と技術者倫理

6-2 現場対応と技術者倫理
【今日はここまで】リコールについて



技術者は勉強せなアカンねん!

おわりに

参考文献一覧

著者略歴

はじめに

 機械は人々に対して何かしらの役に立ち、そして、生活や文化に大きく影響を与えています。ただし、便利なものや価値あるものばかりではなく、私たちに危害を与えるものもあります。私たちは普段から科学技術による恩恵と、身に降りかかる恐れのあるリスクを天秤にかけて、日々の社会生活を営んでいると言えます。そのため機械技術者は、この恩恵を与えつつ、反面に生じるリスクを低減することを目指し、思考、経験を深めて、より良い機械を作り出す責任があります。

 機械を社会で活かすためにも、規格があり、法律があるのです。機械技術者は通常、機械の規格などには専門的な知見をもっており、よく調査して、検証を重ねて設計します。しかし法律については、少し手抜きになっていませんか?


 最近では、人命を奪うような、機械、システムによる事故が発生し、その設計者も裁かれ、罰せられるような時代になりつつあります。自分の設計した機械、設備が誰かの命を奪う可能性があるのです。設計者は、安全な機械を設計しなければいけません。設計者の一歩踏み込んだ対処により、その安全性は少しでも高める事はできます。また逆にそれを怠ったときには、責任が問われることがあるのです。場合によっては、法的に罰金か懲役刑が課せられることになります。


 このような事態にならないように、日頃から機械、設備の技術的基準、規格については、十分調査し、また実験での検証を積み重ねることにより、安全確保を担保することが重要です。また、関連法令に対しても抵触しない設計や法的手続きを求められます。


 本書では、機械技術者が、気づかないうちに設計上の瑕疵を犯していたり、法律に抵触をしていたりすることに注意喚起をし、安全・安心な社会を目指し、自分自身が罪を犯すことがないように防衛するための知識や方法について述べていきます。


 第1章では、技術に潜む法的問題、法的体系の解説を行います。第2章で化学物質使用における法的な問題、その対処方法までを解説し、第3章では、機械製品・設備の設計~製造での法的問題、その対処方法、第4章で、海外対応(輸出管理)に関する法的問題、対処方法、そして第5章では、労働安全衛生にまつわる法的問題とその対処方法について解説しています。

 最後に第6章では、以上の法的対処の基本となる技術者倫理について解説しています。

 以上、モノづくり現場で実践している技術士がその経験を活かし、法的な対応について注力し執筆した本書を参考にして、是非良い機械を設計・製作し、安全・安心な社会づくりに貢献できる機械技術者になってください。



 2014年 3月 著者一同

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