買い物かごへ

絵とき「バルブ」基礎のきそ

定価(税込)  2,700円

著者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-07198-0
コード C3043
発行月 2014年02月
ジャンル 化学

内容

配管は発電や石油・化学プラントから、身近な建築設備である給排水衛生の水栓などにいたる、多種多様な分野で利用されており、いずれの用途・設備でも「バルブ」がキーコンポーネントになっている。本書は、バルブの基礎(原理・原則)から選定、応用まで、製品と技術をわかりやすく紹介する。

小岩井 隆  著者プロフィール

(こいわい たかし)
1952年生まれ
1975年 武蔵工業大学機械工学科卒業
1975年 東洋バルヴ株式会社入社。設計・開発・マーケティングなどに従事し、現在は同社営業本部商品開発グループ長
NPO給排水設備研究会 会員
●主な著書
「配管・バルブべからず集」共著、JIPMソリューション
「新 初歩と実用のバルブ講座」共著、日本工業出版
「新版 バルブ便覧」共著、(一社)日本バルブ工業会編、日本工業出版

目次

はじめに

第1章 配管技術とバルブ〈配管技術におけるバルブの位置づけ〉
1-1 配管について(管と管継手)
1-2 配管コンポーネントとしてのバルブ
1-3 本書で取り扱うバルブの範囲

第2章 バルブの理解に必要とされるスキル
2-1 バルブを理解するための知識…現象・単位、流体、配管
2-2 流体と配管
2-3 バルブの流体抵抗と流れの制御
2-4 シールの理論

第3章 バルブの基礎知識
3-1 バルブの定義
3-2 バルブの歴史
3-3 バルブの分類(区分と種類)
3-4 バルブの大きさ
3-5 管との接続
3-6 使用条件(流体の圧力と温度、周囲環境)
3-7 バルブの材料(本体・要部・補助材料)
3-8 バルブの操作(手動・自動)
3-9 バルブに関係する法規と規格

第4章 基本的なバルブ
4-1 バルブの機能と各バルブの構造原理
4-2 汎用弁の種類と構造
4-3 具体的なバルブの構造と特徴
・仕切弁
・玉形弁
・ボール弁
・バタフライ弁
・逆止め弁
4-4 異なる構成のバルブ
・ダイヤフラム弁
・ピンチ弁
・コックおよびプラグ弁
・方向(流路)切換え弁
4-5 バルブの操作およびオプション

第5章 自動弁
5-1 遠隔操作弁(電動式、空気圧式、油圧式、水圧式などの流体圧を利用)
5-2 電磁弁(直動式、パイロット式)
5-3 他力式調節弁(コントロールバルブ)
5-4 自力式調整弁

第6章 バルブが使われる場所・設備
6-1 バルブの市場
6-2 建築設備(空気調和、給排水衛生、防災防火)
6-3 水道(施設~水道配水)
6-4 プラント(石油工業、化学)
6-5 装置工業(水処理、洗浄)
6-6 燃料ガス設備(施設~導管~ガス栓)
6-7 発電(火力・原子力)
6-8 食品・飲料、医薬品、化粧品製造
6-9 半導体製造(ガス系・純水系)
6-10 農業(灌水・水耕栽培)・水産
6-11 船舶

第7章 専用用途弁〈特殊弁〉
7-1 専用用途弁とは
7-2 専用用途の要求3要素(設備、仕様、課題)
7-3 代表的な専用用途弁

第8章 バルブの選定と使い方
8-1 バルブの選定要素
8-2 バルブの設計
8-3 用途による制限(法規、認証、規格、購入仕様書)
8-4 配管材料(流体や管種)による選定および注意点
8-5 バルブ取扱い上の注意点(施工、試運転調整)

第9章 バルブの管理・メンテナンス
9-1 保守・保全(メンテナンス)、廃棄
9-2 耐用年数と保証期間
9-3 バルブのトラブル現象
9-4 汎用弁のトラブル現象・要因・対策
9-5 自動弁、調節弁、調整弁のトラブル現象・要因・対策

[豆知識]
・JIS規格バルブとは?
・蛇口とカラン
・管は外径基準、ゴルフのカップは41/4インチ?
・いいことずくめの鋼管の転造ねじ加工
・薄肉ステンレス管ルーズフランジ配管(管端つば出し工法)による接続例
・圧力の表示
・バルブの意匠デザイン
・接頭辞とは
・空気圧機器の空気源標準圧力は、0.4 MPa?
・商用交流電源の周波数
・玉形弁は、なぜ下から上に流すのか
・水に使われているのになぜ「“ガス”管」?
・建築設備のデファクトスタンダードスペック
・ステンレスって万能?
・「共連れ交換」って何?
・「死に水」って何?
・カラフルな水はアウト!
・ウォータ/スチームハンマ

引用・参考文献
索引

はじめに

 バルブとは、設備配管に設置されて流体を止めたり、流したり、絞ったり、流路を切り替えたりする配管機器の名称です。
 本書のベースである「配管技術」を含め、世の中に出版されている配管の技術書で取り上げている“バルブ”の解説ボリューム(頁数)は、おおよそ5%~多くても10%ときわめて少ないものです。もちろん配管技術は、バルブ以外の多くの技術要素をも開示し検討するためのものですから、コンポーネントの1つであるバルブで多くの紙面を割く訳にはいかないという事情もあります。しかし、どの配管技術書も表紙の“イメージエンブレム”には「バルブ」を使用していますし、シュワルツネガーやスパイ物の工場やプラントでの格闘シーンには、蒸気を噴き上げているバルブが背景のインパクトイメージとして多く登場しています。これらのことは、「バルブに配管技術の重要なポイントが集積されていることを示している」といっても過言ではないのです。
 そこで本書は、「絵とき 配管技術 基礎のきそ」を補完する“姉妹書”として、各種の配管に利用されているバルブについて図表やイラストを用いて基礎からやさしく解説します。
 バルブは「汎用弁」がきわめて多様化する市場や設備に横断的に大量に利用されていると同時に、多くの「専用用途弁」も派生させています。したがって、汎用弁を構成する「基本的なバルブ」を知ることで、これらの専用用途弁もバルブの「応用」として理解できるようになることも本書の狙いです。
 バルブには、幅広い市場・種類・仕様と用途設備の奥深い技術とが秘められています。
 本書は、配管技術を目指す方にその重要なコンポーネント(部材)としてのバルブを広く、深く余すところなく基礎から理解していただくために執筆しましたが、紙面の都合から内容を初級(易)、中級(普通)に限らせていただきました。さらに上級(難)および本書に網羅できなかった分野のバルブを知りたい方は、専門書などにてご確認ください。
 本書執筆に当たり、たくさんの方や企業からご支援をいただきました。資料提供およびアドバイスをいただきました椎木晃様、松川繁様、鈴木弘一様、安藤紀雄様および多数の図版・写真をご提供いただきました(一社)日本バルブ工業会様、㈱ベン様、㈱オーケーエム様、日本ダイヤバルブ㈱様、西野悠司様、日本工業出版㈱様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

2014年2月
小岩井 隆

買い物かごへ