買い物かごへ

機械設計・メカトロ技術開発のための
プロジェクトリーダー「The 虎の巻」

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 208頁
ISBNコード 978-4-526-07200-0
コード C3053
発行月 2014年02月
ジャンル 機械

内容

「チームの力を結集し、プロジェクトを成功へと導きたい!」
技術開発プロジェクトの成功は、メンバーの成熟度や人間の心理に大きく左右されるもの。現在の技術業界では、リーダーの不足が深刻な問題となり、プロジェクトの納期遅れ、イノベーションの枯渇問題など人的リソースに起因するプロジェクト上のトラブルが多発している。本書では、機械設計を中心としたプロジェクトリーダーに対して、最低限必要なリーダーの心得、プロジェクトを成功へ導くポイントについて、著者の経験(事例)を含めながら優しく解説する。

西田麻美  著者プロフィール

(にしだ まみ)
電気通信大学大学院電気通信学研究科知能機械工学専攻博士後期課程修了、工学博士。国内外の中小企業や大手企業に従事しながら、手のひらサイズから宇宙規模までの機械設計・開発・研究業務を一貫し、数々の機器・機械を長年に渡って手がける。また、各種専門学校の講師として従事しながら各企業の技術指導および新製品開発の立ち上げを専門に技術コンサルティングを行う。
2010年より関東学院大学工学部機械工学科専任講師に就任。
主な著書:
「メカトロニクス The ビギニング~ 「機械」と「電子電気」と「情報」の基礎レシピ」、
「メカトロニクス The 欲張りドリル~ 「機械」と「電子電気」と「情報」のテーマと問題」
改訂新版「自動化機構300選―制御回路付き―」
「メカトロニクス The 設計・開発プロジェクトツアー」
「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい機械設計の本」(共著)
(以上、日刊工業新聞社)
(http://mami-platinalink.com/)

目次

第1章 リーダーの考え方と進め方
リーダーとマネージャーの違い
リーダーは自らでチームを作る
チーム編成に欠かせない条件
フォロワーシップの重要性
リーダーの留意点
リーダーの資質とメンバーの承認
リーダーシップは経験から得られる
リーダーの学び方、教わり方
リーダーの発する言葉の影響力
リーダーに必要な五つの意識
リーダーは「平時・有時」の環境で変わる
プロジェクトは「有事」のリーダーを求む
リーダーには様々なスタイルがある
そもそもプロジェクトとは何か
プロジェクト型と非プロジェクト型
プロジェクトの要点
プロジェクトリーダーのふるまい
そもそもプロジェクトチームとは何か
プロジェクトに必要な資源と計画
プロジェクトの成功には主軸の設定が肝心
心得1.リーダーとして自覚すること
心得2.自分の軸を持つこと
心得3.リーダーについて学ぶこと
心得4.リーダーに磨きをかけること
心得5.自らが行動を起こすこと
心得6.コミュニケーション力を鍛えること
心得7.ストレス耐性を身につけること
心得8.メンバーから信頼を得ること
心得9.「見せる化」と「魅せる化」すること
心得10.結論から先に伝えること
心得11.説得・対応は数値で示すこと
心得12.メンバーの習性を押さえること
心得13.問題解決の体制を作ること
心得14.「評価」を徹底すること
心得15.捨てる勇気と決断力を培うこと


第2章 リーダーの実務 
2―1 リーダーがやるべき事前準備
プロジェクトに必要なメンバーを確認する
プロジェクトメンバーの役割を把握する
プロジェクトの権限と責任を確保する
アカウンタビリティの重要生を理解する
リーダーが与えられるべき権限
リーダーが与えられるべき責任範囲
プロジェクトメンバーを選定する
技術を横断的に捉えられるメンバーを配置せよ
プロジェクトに必要なメンバーを調達する
2―2 リーダーがやるべきチームづくり
プロジェクトのルール作り
プロジェクトメンバーの「明確化」
メンバーの理解度を把握する
メンバーの業務内容を把握させる
2―3 リーダーが押さえるアクションプラン
進捗会議は、目的共有会議である
ハードとソフトの並行開発の実践
開発業務では連携が命題である
評価方法は初期段階で徹底して仕分けせよ
プロジェクト開発にはこだわりが必要である
顧客の要望を聞き漏らさないコツ
スピードの時代で生き残るために


第3章 メンバーの育成 
3―1 人間力と技術力を磨く教育
なぜ人材育成が必要なのか?
メンバーを成長させるために「任せる」
人材育成を支える3本柱とチャンス
人材育成には時間がかかる
メンバーの能力の高め方
詰めが甘い、報告苦手のメンバー教育
やる気がない、プライド高のメンバー教育
逃げるメンバーに悩むリーダー
ベテラン技術者を率いて強固なチームに
3―2 技術者のための実践的な学習事例
分解させる
説明させる
手を動かす
体感させる
比較させる
五・六感を鍛える
競わせる
真似させる
発表させる
グループをつくる
改善させる
専門外の課題に取り組む
突き抜ける
3―3 ダイバーシティマネジメント 
ダイバーシティマネジメントの取り組み
ダイバーシティマネジメントの活用ポイント
ダイバーシティマネジメントの活用例
男性と女性の「違い」を理解する
男女の行動の違い(子供の頃)を理解する
男女の好奇心の違い(若年期)を理解する
男女の興味の違い(青年期)を理解する
男女の性格の違い(高齢期)を理解する
男女それぞれの責任を分かち合う
「男らしく」「女らしく」でWIN-WINの関係を!

はじめに

 「チームの力を結集し、プロジェクトを成功へと導きたい!」
 この本を手にしたあなたは、そんな気持ちで困難な道のりに正面から立ち向かう道を選んだ、あるいは、すでに自らの力で乗り越えようとしている技術者の一人かもしれません。そもそもプロジェクトの成功は、メンバーの成熟度や人間の心理に大きく左右されるものです。
 だから、正解はありません。
 答えはどこにもないのだから、あなた自身が自ら見聞きした事実が何かを判断して、その状況で最善の方法を見つけていくこと、つまり、ねばり強く実践することが何よりも重要なのです。
 まず、リーダー力を磨くには「謙虚」になることです。
 他者のプロジェクトは、状況や立場が異なるからきっとこの先、自分には関係ないだろう。と目を閉じずに、「自分ならどうするか?」「あの人ならどうするだろうか?」というように視点を変えて考えてみることで、状況を変えていくヒントを見つけることができます。
 今、何かの答えを模索しているのであれば、本書の中でアンテナに引っかかることを、できる範囲から実践してみてはいかがでしょう。
 数百ページのたった一文、たった一言が、あなたの凝り固まった価値観に新しい考え方を吹き込んでいくように、また、リーダーとして即座に活用できるように、必要最低限身につけておくべき知識やスキルについて、わかりやすくまとめてみました。
 悩みながらもリーダーと真剣に向き合おうとしている技術者に、そっと背中を押してくれる一冊となれば幸いです。

2014年1月
西田麻美

買い物かごへ