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ベスト・イン・ザ・ワールド
アルギン酸メーカー・キミカの挑戦

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ 四六判
ページ数 276頁
ISBNコード 978-4-526-07099-0
コード C3034
発行月 2013年06月
ジャンル 経営

内容

天然海藻に含まれる食物繊維「アルギン酸」の工業化の道を切り拓いた男達の物語である。愚直なまでにアルギン酸にこだわり〝ベスト・イン・ザ・ワールド〝に挑み続けているキミカの歴史から、今求められる〝何か〝を見い出すことができる。

目次

はじめに
プロローグ

第1章 君津化学の誕生
   1.失意の本土帰還
   2.羅針盤もないままに
   3.新工場建設へ
   4.新たな旅立ち

第2章 チクロショックの余波
   1.社運を賭した“白い果実”
   2.認められたアルギン酸研究
   3.改正食品衛生法に翻弄される
   4.背後に迫る倒産の危機

第3章 海藻大国チリに賭ける
   1.創業者亡き新体制始動
   2.ドロ沼化する特許係争
   3.明日の座標軸
   4.チリプラント、稼働前夜

第4章 “起死回生”の一打
   1.新しい時代の予感
   2.運命変える“一期一会”
   3.小さな漁船、“大和”に挑む
   4.小が大を呑む

第5章 第二の創業
   1.千葉プラントの大改造
   2.PGA北上作戦の開始
   3.60年目の社名変更

第6章 世界へ飛翔
   1.M&Aに揺れる
   2.激戦の南米市場
   3.OEMの功罪

第7章 新時代に向けて
   1.チリプラント炎上
   2.最強の原料調達網
   3.頂上目指し提携加速

エピローグ

はじめに

わが国の産業、経済は、資源小国のハンディキャップを克服し、失敗と挫折を教訓に強い競争力を身につけてきた。知恵とたゆまぬ工夫から生み出される技術やサービスは、現在も世界の先頭を走っている。
 「高度なモノをつくり、良質なサービスを提供すること」を使命とするわが国産業が、熾烈なグローバル競争の中で、一段と存在感を発揮するためには新しい技術の創造、不変の価値創出は避けては通れないテーマである。
 日刊工業新聞社はこのたび、「シリーズ 企業誕生」を企画した。優れた技術やサービスによって持続的な成長を遂げるキラリと光った企業の誕生秘話と、そこに至るまでの歩み、新しい時代に挑む企業の息吹にスポットを当てるものである。
 第1弾は1941(昭和16)年、戦時下に創業したアルギン酸メーカー、キミカ(旧・君津化学工業)。天然海藻に含まれる食物繊維「アルギン酸」の工業化の道を切り拓いたパイオニア企業である。
 「無尽蔵の天然資源を活用して新しい産業を興せないか」―。未開の分野だった海藻化学の事業化に至るまでの道のりは、険しいものだった。前例のない事業に挑んだ1人の男の夢と情熱が生み出したキミカ。それから70余年。世界中の食品、医薬品メーカーなどに供給されるアルギン酸のスペック(種類)は、500以上を数え、「ワンユーザー、ワンスペック」の事業モデルでアルギン酸の新たな用途と価値をつくり出し、食品や医薬品などを通じて人々の生活に貢献している。
 「ベスト・イン・ザ・ワールド」―。創業以来、愚直なまでにアルギン酸にこだわり、頂きを目指してきた先人が築き、脈々と受け継いできたキミカの遺伝子。そこに宿る技術力と供給力、提案力で、背中を追い続けてきた欧米の巨大メーカーを追い抜き、世界市場で存在感を発揮する企業に成長している。
 本書が事業を興そうと志す人や、産業史や企業の歩みに興味を抱く人の指針になれば何より幸いである。

2013年6月
日刊工業新聞「シリーズ 企業誕生」取材班

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