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ついてきなぁ!設計心得の見える化「養成ギブス」
いきなり評価される“技術プレゼンと技術論文”

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 228頁
ISBNコード 978-4-526-07076-1
コード C3053
発行月 2013年05月
ジャンル 機械

内容

「ついてきなぁ!」シリーズ第10弾。今回のテーマは新人設計者のための「技術プレゼンテクニック」。プレゼンと言っても、ありきたりなものではなく、設計の基本を備えた「コミュケプレゼン」を解説する。教えるのは、技術者が技術者に向けてプレゼンする際の、会話力、資料作成能力、コミュニケーションツールの使いこなし、そしてそれらの結果、目標、評価。本書を読んで、技術者として評価される真の「プレゼン力」を身につけよう!

國井良昌  著者プロフィール

(くにい よしまさ)

技術士(機械部門:機械設計/設計工学)
日本技術士会 機械部会
横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師
首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師

1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事した。1999年、國井技術士設計事務所を設立。設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師として活躍中。
以下の著書が日刊工業新聞社から発行されている。

・ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』
・ついてきなぁ!『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!
・ついてきなぁ!加工部品設計で3次元CADのプロになる!
・ついてきなぁ!失われた『匠のワザ』で設計トラブルを撲滅する!
・ついてきなぁ!設計トラブル潰しに『匠の道具』を使え!
・ついてきなぁ!材料選択の「目利き力」で設計力アップ
・ついてきなぁ!加工部品設計の『儲かる見積り力』大作戦
・ついてきなぁ!設計のポカミスなくして楽チン検図
・ついてきなぁ!昇進したあなたに贈る「勝つための設計力」

URL:國井技術士設計事務所   http://a-design-office.com/ 

目次

はじめに:設計力養成ギブスで一気に即戦力となれ!

第1章 設計力養成ギブスを着用するのはあなた!
1-1 まさお君、入社おめでとう!
1-2 新人設計者に必要な「設計力養成ギブス」とは
 1-2-1 設計力養成ギブスを着用できる年齢層
 1-2-2 設計力養成ギブスを着用するのはあなた!
1-3 間違いだらけの心得と本当に必要な基礎知識
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

第2章 いきなり!コミュニケ プレゼン スキルアップ
2-1 なぜ、コミュニケ プレゼン スキルアップが筆頭なのか?
 2-1-1 技術者の頂点は技術ではなくコミュニケ プレゼン スキル
2-2 技術者向けコミュニケプレゼンの概論編
 2-2-1 コミュニケプレゼンに関する現状分析
 2-2-2 コミュニケ プレゼン スキルの道具達
2-3 ラポール:説得から入るのではなく共有から入るべし
 2-3-1 新人社員と「釣りバカ日誌」の遅刻で見られる説得シーン
 2-3-2 事例:技術者におけるラポール
2-4 6W2H:何を話すかではなくどう話すかが重要
 2-4-1 事例:ホチキスを6W2Hで説明する
 2-4-2 事例:6W2Hによる設計品質の収集
2-5 比喩(ひゆ):例を示し図表を用いる
 2-5-1 技術者の比喩はQC7つ道具を使うこと
 2-5-2 事例:日常会話における比喩の使い方
 2-5-3 事例:設計審査における比喩の使い方
2-6 PDPC法:事前に推定しておく
 2-6-1 事例:選挙演説におけるPDPC法
 2-6-2 事例:客先でのトラブル報告に関するPDPC法
2-7 3秒ルール:リズミカルな会話に必須のルール
 2-7-1 事例:力士にみる3秒±Sでコミュニケを取らせない方法
 2-7-2 事例:上司にみる3秒±Sでコミュニケを取らせない方法
2-8 コンセンサス:同意を得ながら業務を進行させる
 2-8-1 事例:会議の終了はサインでコンセンサス
 2-8-2 事例:6W2Hで毎週がコンセンサス
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

第3章 プレゼン資料や技術論文の作成ノウハウ
3-1 技術者向けコミュニケプレゼンの形式編
3-2 事例:技術成果発表大会におけるプレゼン資料の作り方
 3-2-1 時間内に収まる最適なプレゼン枚数の決定方法
 3-2-2 インパクトのあるプレゼン内容の構築方法
 3-2-3 技術者向けプレゼン資料作成のコツは図表が主役
 3-2-4 後部席でも読めるパワーポイントの最適な文字
3-3 外国人技術者が悩む日本人が多用するQC矢印
 3-3-1 事例:QC矢印の使用禁止!
 3-3-2 事例:社内用語は三つが限度
 3-3-3 事例:パワーポイントの色オタクとアニメオタクを排除
 3-3-4 事例:プレゼン用パワーポイントの好感見本
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

第4章 プレゼン資料や技術論文はタイトルから勝負しろ!
4-1 技術者向けコミュニケプレゼンの内容編
 4-1-1 設計審査ができない設計管理職
4-2 博士号論文もタイトルで決める時代
 4-2-1 事例:技術者ならQFDでタイトルを決めよう!
 4-2-2 簡易QFDでトライアル!
4-3 書き出しで勝負あり!
 4-3-1 事例:技術論文におけるインパクトのある書き出し
 4-3-2 事例:技術論文における書き出しの作り方
 4-3-3 事例:技術論文における山場の作り方
4-4 面談(面接)と演説の開始はラポールから
 4-4-1 壇上でのスピーチ(演説)はラポールから入る
 4-4-2 一対一、一対多数の面談(面接)は常にラポール
 4-4-3 面接試験はラポールで始まりラポールで終わる
4-5 プレゼンの単調型演説と絶叫型演説は嫌われる
 4-5-1 時代遅れの単調型プレゼン
 4-5-2 疲れるだけの絶叫型プレゼン
 4-5-3 技術者へのお勧めであるリズミカル型プレゼン
 4-5-4 ちょっと生意気なブレーク型プレゼン
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

第5章 いきなり!技術力診断と将来の目標設定
5-1 コンピテンシーとは偏差値のこと
 5-1-1 技術マネージメントを理解する
 5-1-2 自己診断前の心得
 5-1-3 自己の技術コンピテンシーをソフトで診断
 5-1-4 技術コンピテンシー項目の内容
5-2 技術コンピテンシーの結果と目標の設定
 5-2-1 事例:新人設計者と設計経験1~2年後の場合
 5-2-2 事例:設計経験3年後と5年後の場合
 5-2-3 診断結果による将来の目標設定
5-3 真の心得の習得を目指して
 5-3-1 設計者を取り巻く人々とのコミュニケーション
 5-3-2 設計部を取り巻く関連部門の役割
 5-3-3 商品(部品、システム、生産など)開発のフロー
 5-3-4 最適材料の選択方法
 5-3-5 設計者のアウトプットは設計書/図面/特許
 5-3-6 常にQCDPaで自己管理する
5-4 ここで活かせるコミュニケ プレゼン スキル
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

第6章  設計者に必須の設計ツール(道具)
6-1 道具を使えなければ職人ではない
 6-1-1 設計者の3次元CADは大工のノコギリとカンナ
 6-1-2 事例で知るCAE(コンピュータシミュレーション)
6-2 コミュニケプレゼンの6W2Hは重要な設計ツール
 6-2-1 設計とは日々のコミュニケプレゼンの繰り返し
 6-2-2 事例:6W2Hで3次元モデラーから脱却する
6-3 設計者なら設計書を作成せよ!
 6-3-1 事例:間違いだらけの設計フロー
 6-3-2 事例:高速設計に必須のDQD(簡易設計書)
6-4 トラブル未然防止のFMEAは設計の最終仕上げ
 6-4-1 間違いだらけのFMEA
 6-4-2 事例:設計力養成ギブスの3D-FMEA
6-5 間違いだらけのFTA
 6-5-1 事例:病院停電のFTA
 6-5-2 事例:テレビゲームのFTA
6-6 低コスト化ツールは「5+2」種類が存在する
 6-6-1 常にコストを意識する技術者であれ!
 6-6-2 トータルコストデザインを理解する
 6-6-3 実績ある5つの低コスト化ツール
 6-6-4 新しい2つの低コスト化ツール
6-7 特許出さぬは設計者にあらず!
 6-7-1 特許と実用新案
 6-7-2 無料の特許調査サイトを利用しない日本人技術者
 6-7-3 隣国巨大企業における特許出願の生々しい目的
6-8 さらなる自己研鑽(じこけんさん)のために
     〈設計力養成ギブス・チェックポイント〉

おわりに:「技術者は年俸制と指名制であるべき」
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はじめに

設計力養成ギブスで一気に即戦力となれ!

 再び、厳さんの爆弾投下から始まりました。困ったもので、これで四度目注です。
注:一度目は、書籍「ついてきなぁ!失われた『匠のワザ』で設計トラブルを撲滅する!」で、二度目は、書籍「ついてきなぁ!材料選択の「目利き力」で設計力アップ」で、そして、三度目は、「ついてきなぁ!設計のポカミスなくして楽チン検図」で怒鳴った。

 新人設計者に必要なものは、図面のための加工法や製図法の知識ではありません。なぜなら、次の図を見てください。

 製図は設計の最終工程です。
 筆者は、度々、「料理を設計、料理人を設計者」に例えて説明します。同じ職人同士なのでよく理解できるからです。

 タレントや俳優を招いて、司会者とともに料理を作るテレビ番組があります。番組の冒頭では、街の有名料理店で修行する新人君のがんばり具合を特集しています。どの店の新人君も毎日毎日、食器を洗い、道具を洗い、閉店後のキッチンは、まるで鏡のようにピカピカに磨きます。
 そして、彼が店を出るのは午前さま。翌朝は誰よりも早く出勤し、昨日と同じように何百個というジャガイモや玉ねぎの皮を剥き、パスタ用の小麦粉を全力で練ります。機械は使いません。一体、いつになったら料理を、いつになったらキャンパスに相当する「白い皿」に自分の料理を盛ることができるのでしょうか?

 「白い皿に料理を盛る」……設計者にとって、この行為が製図です。したがって、「はじめての設計」や「設計者の心得」が、加工法の知識や部品の設計法や製図法のはずがありません。皿への盛り付け方は、料理人の最終工程です。製図は設計者の最終工程です。

 さて、もう一度、話を料理人に戻します。

 昔の料理人は、和食、洋食問わず寡黙でした。しかし、今、「ミシュラン」などのように、作品をランキングするような競争時代になると、どんなに技量のある料理人でも認知されるのはむずかしい時代となってきました。
 そこで近年、新前の料理人のうちから鍛えているのが「接客法」です。筆者の高校時代の友人で、洋食店を営む料理長にインタビューした結果です。
 接客法は、将来の料理長たるものが客にお世辞を言い、ゴマをするためのものではありません。

 真の料理人とは、お客様の表情を見て作れ!表情が見えない厨房に隠れているな!という時代になったのです。客とのコミュニケーションがとれなければ、いつまでたっても「我流のオレ流」の自己満足的な料理を出し続けることになります。客の要望と時代の変化、味覚の変化をリサーチできません。

 「設計の心得?」と題する書籍やセミナーが数多く存在します。中味を観察すると、ほとんどが製図の情報です。本当に、いきなり製図でよいのでしょうか?
 本書は、かつて新人であった設計者への調査やヒアリングを繰り返した結果、以下に示す内容で展開することになりました。
【コンセプト】
 新人設計者に必要な「真の心得」を提供する。それは、「設計力養成ギブス」として新人設計者を即戦力へと導く。

【手段】
 ① 設計の基本と頂点は、コミュニケプレゼンスキルであることを知る。
 ② 設計職人になるなら、自身のコンピテンシー(偏差値)を把握する。
 ③ 設計職人になるなら、道具の存在と使い方を知る。

【目標】
 新前料理人が夢見るのは、白い皿への料理の盛りつけ。新人設計者が夢見るのは製図。本書は図面を描く前の設計力を養成する。
 以上をもって、あなたを一気に即戦力へと向かわせます。本書は、あなたの筋力養成ギブス、いや、設計力養成ギブスの役を成し、真の心得を習得します。

2013年2月
筆者:國井良昌

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