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環境調和型新材料シリーズ
ディスプレイ材料

定価(税込)  3,024円

編者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-07010-5
コード C3043
発行月 2013年01月
ジャンル 化学

内容

本書は、環境に調和した省電力タイプのフラットパネルディスプレイ(液晶、有機EL、無機EL、FED、PDP)の特徴と、それらに使われる材料の特徴・開発コンセプトを第一線の研究者が解説する。環境調和型新材料シリーズの第6作。

公益社団法人 日本セラミックス協会  著者プロフィール

編集委員
委員長 木島 弌倫  京都工芸繊維大学 名誉教授
委 員 小林 範久  千葉大学 大学院融合科学研究科 教授
    向田 雅一  (独)産業技術総合研究所 ナノシステム研究部門 主任研究員
    谷口  昇  パナソニック(株) くらし環境開発センター 主幹技師
    大矢根綾子  (独)産業技術総合研究所 ナノシステム研究部門 主任研究員
    陶山 容子  島根大学 総合理工学部 教授
    上川 直文  千葉大学 大学院工学研究科 准教授
    米崎 功記  山梨大学 クリスタル科学研究センター 助教
    中村 美穂  東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 助教

執筆者一覧(五十音順)
(氏 名) (所 属) (執筆担当)
伊藤 茂生  (独)産業技術総合研究所 招聘研究員、東京大学 生産技術研究所 研究員 各論2.2
井上 幸司  三重県工業研究所 主任研究員 各論2.1
植田 和茂  九州工業大学 大学院工学研究院 准教授 総論2.3
植田 秀昭  ダイソー(株) 開発企画部 次長 各論3.2
内池 平樹  佐賀大学 名誉教授 各論4.2
内田 孝幸  東京工芸大学 工学部 教授 各論3.4
梅本 清司  日東電工(株) 情報機能材料事業部門 戦略統括部 知財マネージメント部
       部長 各論1.2 1.3
榎田 年男  Nanoview(株) 代表取締役 各論3.1
大観 光徳  鳥取大学 工学部 教授 各論4.1
面谷  信  東海大学 工学部 教授 総論2.7
鎌田 俊英  (独)産業技術総合研究所 フレキシブルエレクトロニクス研究センター
       センター長 結び1
北川 雅俊  パナソニック(株) 本社R&D部門 シニアアドバイザー 各論4.3 4.4
北村 孝司  千葉大学 大学院融合科学研究科 教授 各論5.1 5.2
城戸 淳二  山形大学 有機エレクトロニクス研究センター 副センター長、教授 総論2.2
國本  崇  徳島文理大学 理工学部 准教授 各論4.1
小林 駿介  山口東京理科大学 液晶研究所 所長、教授 総論1
小林 範久  千葉大学 大学院融合科学研究科 教授 各論5.4
坂本 正典  東京理科大学 大学院イノベーション研究科 教授 各論3.3
鹿間 信介  摂南大学 理工学部 准教授 総論2.6
硯里 善幸  山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 准教授 総論2.2
高橋 達見  大日本印刷(株) 研究開発・事業化推進本部 各論1.4
中村  卓  千葉大学 大学院融合科学研究科 特任教員 各論5.1
西川 通則  JSR(株) ディスプレイ研究所 所長 各論1.1
藤掛 英夫  NHK放送技術研究所 表示・機能素子研究部 主任研究員 各論1.6
堀田 吉彦  (株)リコー サーマルメディアカンパニー リライタブル開発センター
       エグゼクティブスペシャリスト 各論5.3
本田 捷夫  千葉大学 名誉教授 総論2.8
松永 啓之  東芝ライテック(株) 技術本部研究開発センター 応技グループ長 各論1.5
三村 秀典  静岡大学 電子工学研究所 所長、教授 総論2.4
村上由紀夫  NHK放送技術研究所 表示・機能素子研究部 主任研究員 総論2.5
山口留美子  秋田大学 大学院工学資源学研究科 准教授 総論2.1

目次

はじめに 

執筆者一覧 

〈総論〉
1 ディスプレイの歴史と発展 
2 様々なディスプレイとその特徴 
 2.1 液晶ディスプレイ   
 2.2 有機EL   
 2.3 無機EL   
 2.4 フィールドエミッションディスプレイ   
 2.5 プラズマディスプレイ   
 2.6 プロジェクター   
 2.7 電子ペーパー   
 2.8 3D表示技術   

〈各論〉
1 液晶ディスプレイ(LCD)とその周辺材料 
 1.1 液晶分子および配向膜材料   
 1.2 偏光膜材料   
 1.3 光学フィルム材料   
 1.4 カラーフィルター   
 1.5 バックライト関連材料   
 1.6 フレキシブル液晶ディスプレイ材料   
2 フィールドエミッションディスプレイ(FED)とその周辺材料 
 2.1 蛍光体材料   
 2.2 エミッター材料   
3 有機ELディスプレイとその周辺材料 
 3.1 低分子系有機EL材料   
 3.2 正孔輸送材料・電子輸送材料   
 3.3 高分子系有機EL材料   
 3.4 透明導電材料   
4 プラズマディスプレイ(PDP)とその周辺材料 
 4.1 発光体材料   
 4.2 保護層材料   
 4.3 基盤材料   
 4.4 フレキシブルPDP材料   
5 電子ペーパーとその周辺材料 
 5.1 電気泳動による駆動方式関連材料   
 5.2 トナー・微粒子ディスプレイ材料   
 5.3 リライタブル記録材料   
 5.4 エレクトロクロミズム   

〈結び〉
1 次世代ディスプレイ技術 

索引

はじめに

 21世紀に解決が迫られている課題の中で環境問題とエネルギー問題は重要な課題でしょう。公益社団法人・日本セラミックス協会は環境に調和した科学技術でこの問題に貢献すべきだと考え、「環境調和型新材料シリーズ」を日刊工業新聞社と協力して出版することにしました。高機能を持った新素材・新材料の出現によりシステムが根本から変わることが多いでしょう。それ故、材料を重視した基本的な技術開発に役立つ“物づくり―材料開発”への要求があります。「環境調和型新材料シリーズ」の第7冊目として出版する「ディスプレイ材料」は環境調和型エネルギー材料の必要性と将来性を伝える夢のある本を狙っています。
 携帯電話の表示、テレビやコンピューターの画面、紙のような表示画面などを見かけるようになりました。ブラウン管(CRT)の時代より大型化され画素数も増え、省エネルギーになりました。今後は大型化やエネルギー効率に加えて耐久性を含め、表示品質の向上が期待されます。また、電気エネルギーからの直接変換による高効率かつ環境に調和した技術と材料の発展がセラミックス・有機材料の開発に求められるでしょう。液晶パネルも初期の発熱型バックパネルも熱陰極型(HCFL)から冷陰極型(CCFL)の蛍光管に代わり、今ではLED(ダイオード)が採用されて、明るく高エネルギー効率の液晶に変わったのもその例の1つでしょう。LEDなどの発光の詳細は前書(「環境調和型新材料シリーズ」の第6冊目の「発光・照明材料」)を参照して頂きたく思っています。
 本書のコンセプトは単なる現状整理の本ではなく、従来からディスプレイを研究してきた人、これからディスプレイの研究・開発を行おうとする人、新しくディスプレイのテーマを立ち上げようとする人に実際に役に立つ材料研究・開発のコンセプトを教える本で、大学生程度で読めるような平易な文章で書かれています。
 それぞれの研究・開発グループは独自の研究開発の戦略、コンセプト、哲学を持ち、それをベストだと信じて研究を進めておられます。単なる最新情報、レビューの本は数多くありますが、研究開発のコンセプトにまで触れて書いてある本はほとんど見かけません。研究開発のコンセプトは、他の領域の物づくりにも適応できる息の長い基本的なものでありましょう。この領域(エネルギー、環境など)の著作は多く、関心のある読者層は多いでしょう。単なる最新情報、レビューの本ではなく、研究開発のコンセプトにまで触れて書いてある本という点で貴重な著作と考えます。
 本書は、総論、各論、結びの3編からなります。研究開発のコンセプトを盛り込んだ各論が本書の特徴を発揮する編ですが、ディスプレイの初心者でも各論が読めるように教科書的な内容を総論に盛り込み、本書だけでディスプレイ材料の全体像がつかめるようにしました。最後に結びを入れてディスプレイ材料の大きな指針を盛り込みました。
 本書の出版に当たり、「ディスプレイ材料」編集委員、公益社団法人・日本セラミックス協会出版委員会、特に千葉大学・教授 小林範久先生には多大なご尽力を賜りました。また公益社団法人・日本セラミックス協会の編集の方々、日刊工業新聞社の三沢氏には大変お世話になりました。記して御礼申し上げます。
 
2013年1月
公益社団法人・日本セラミックス協会
環境調和型新材料シリーズ ディスプレイ材料編集委員会
委員長  木島 弌倫

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