買い物かごへ

目で見てわかるミニ旋盤の使い方

定価(税込)  1,728円

著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06997-0
コード C3053
発行月 2013年01月
ジャンル 機械

内容

ミニ旋盤(卓上旋盤)は、試作やメカトロニクス、医療などの現場で多用されており、使用上、汎用旋盤とは異なるノウハウが求められる。本書は、ミニ旋盤の基本知識と正しい使い方を豊富な写真でわかりやすく解説する。測定工具の使い方も紹介する。

澤 武一  著者プロフィール

(さわ たけかず)
東京電機大学 工学部 機械工学科 准教授
工学博士、1級技能士(機械加工職種、機械保全職種)

1977年3月   滋賀県生まれ
2004年2月  国家検定1級技能士取得(機械加工職種、機械保全職種)
2005年3月   熊本大学大学院 自然科学研究科 生産システム科学専攻 修了 博士(工学)
2005年4月   職業能力開発総合大学校 精密機械システム工学科 助手
2005年6月   富士フイルムグループ フジノン佐野株式会社
(現:富士フイルムオプティクス株式会社)実務研修
2010年4月 東京電機大学 工学部 機械工学科 准教授


専門分野
砥粒加工、切削加工、技能教育

著 書
砥粒加工、切削加工、技能教育

・絵とき「旋盤加工」基礎のきそ
・絵とき「続・旋盤加工」基礎のきそ(スキルアップ編)
・絵とき「フライス加工」基礎のきそ
・ココからはじめる旋盤加工
・目で見てわかる旋盤作業
・目で見てわかるフライス盤作業
・目で見てわかる研削盤作業
・目で見てわかるエンドミルの選び方・使い方
・目で見てわかる機械現場のべからず集 旋盤作業編
・目で見てわかる機械現場のべからず集 フライス盤作業編
・目で見てわかる機械現場のべからず集 研削盤作業編
・目で見て合格 技能検定実技試験「普通旋盤作業3級」手順と解説
・目で見て合格 技能検定実技試験「普通旋盤作業2級」手順と解説
・トコトンやさしい「旋盤」の本
(いずれも日刊工業新聞社から発行)

目次

はじめに

第1章 ミニ旋盤がやってきた!
1-1 「ミニ旋盤」とは?
1-2 「ミニ旋盤」を使った加工の様子と加工した製品の形状
1-3 購入してはじめにすること(段ボール・木箱の開放)
1-4 「ミニ旋盤」を作業台に設置しよう!
1-5 「ミニ旋盤」各部の名称
1-6 簡単な初期設定と付属品の取り付け
1-7 付属品を取り付けよう!
1-8 各ハンドルを操作してみよう!
1-9 電源を繋ごう!
1-10 主軸を回転してみよう!
1-11 「往復台」を自動送りしてみよう!
1-12 「往復台」の自動送り速度を変えてみよう!
1-13 「ミニ旋盤」各部の働き
1-14 「ミニ旋盤」の縦と横
1-15 「ミニ旋盤」購入時のポイント
1-16 そうじと手入れ

第2章 ミニ旋盤を使ってみよう!
2-1 加工に必要なものを準備しよう(段取り)
2-2 「刃物台横送りハンドル」の目盛りの読み方
2-3 材料をチャックに取り付ける
2-4 「バイト(刃物)」を「刃物台」に取り付ける
2-5 材料(主軸)の回転数を決める
2-6 手動(手送り)で削ってみよう(材料の外周を加工する)

第3章 いろいろな加工にチャレンジしてみよう!(各種加工における勘どころ)
3-1 材料の直径を細くする加工 (外径用切削バイトを使用した外径加工)
3-2 材料の全長を短くする加工 (外径切削バイトを使用した端面加工)
3-3 面取り加工
3-4 材料に穴をあける(穴あけ加工)
3-5 穴を大きくする加工(内径切削バイトを使用した内径加工)
3-6 材料に溝を入れる(突っ切りバイトによる溝加工)

第4章 知っておきたい「ミニ旋盤作業」に関する基礎知識
4-1 各種測定器の使い方
4-2 バイトの材質
4-3 「切削油剤」の使い方
4-4 「刃物台縦送り台」の摺動具合の調整(「ミニ旋盤」のメンテナンス)
4-5 「バックラッシュ」って何?
4-6 「三つ爪チャック」のしくみ
4-7 旋盤作業で絶対にやってはいけない「べからず7箇条」
べからず① 加工中のハンドル操作を、回転する材料の延長線上に立ち、行って                   はいけない
べからず② 「チャックハンドル」を「チャック」に取り付けたまま主軸を回転しては
いけない
べからず③ 「刃物台縦送り台」を「刃物台横送り台」よりも引っ込めて加工しては
いけない
べからず④ 素手で「切りくず」を触ってはいけない
べからず⑤ 加工中に材料(主軸)を停止してはいけない
べからず⑥ 「保護めがね」、「安全帽子」を着用せずに加工してはいけない
べからず⑦ 軍手や手袋を着用して加工してはいけない

ひとくちコラム
・主軸が回転中にもかかわらず往復台の自動送りができない場合
・加工工程が最も重要!
・切りくずの形状

索引

はじめに

「ほこ×たて」というテレビ番組で、「最強金属VS最強ドリル」という企画が放送されて以降、機械加工の魅力が広く認知されるようになりました。本企画は機械加工技術の「難しさ」と「奥深さ」を楽しむことができる内容で、手に汗握る名勝負でした。この放送を見て、「機械加工はおもしろい!」と思われた方も多いと思いますが、実際に「最強金属」を担当した企業の入社希望者数が前年比1.5倍に増えたそうです。

  このような背景が影響しているか否かわかりませんが、近年、ホームセンターでは、「ミニ旋盤」、「ミニフライス盤」、「ミニグラインダ(ミニ研削盤)」など、自宅で使用できる「ミニ工作機械」の売れ行きが好調だと聞きます。この一方で、「ミニ工作機械」の機能や使い方について「わかりやすい参考書がない」という意見を聞くことも多く、実際に、安価で適当な書籍は出版されていませんでした。

  そこで、これから「ミニ旋盤」を使われる方を対象に、「ミニ旋盤」の機能や使い方について、写真を多用した「わかりやすい解説本」を執筆しました。本書は、「誰でもわかるミニ旋盤」、「ここからはじめるミニ旋盤」をコンセプトにしており、従来、機械加工を全く経験されたことがない方でも、必ず理解していただける内容になっています。本書を片手に「ミニ旋盤」を操作していただければ、1~3日程度で「ミニ旋盤」をマスターできると考えます。そして、本書の内容では「物足りない、もっと知りたい」と思われたときには、旋盤加工について詳しく記載した別著「絵とき 旋盤加工 基礎のきそ」、「絵とき 続・旋盤加工 基礎のきそ(スキルアップ編)」を参考にしていただきたいと思います。

  また、本書では紙面の関係上、「ミニ旋盤」に取り付けて使用する多彩な付属品の使い方に関しては解説できませんでした。読者の方々から、本書の「スキルアップ編(続編)」を要望する意見を多く頂戴したときには「目で見てわかる 『ミニ旋盤を使いこなす(仮題)』と題して、読者の方々の「もっと知りたい!」に応えた解説本を執筆したいと考えます。したがって、本書に関する屈託のない意見を頂戴したいと存じます。「ミニ旋盤」を使って「削る」という魅力を体感しながら、アクセサリーや伝統工芸品のような製品をつくること(ものづくり)を楽しんでください。本書がこれから「ミニ旋盤(ものづくり)」を始める方々の一助になれば、著者として大変嬉しく思います。

  最後になりましたが、本書を執筆する機会を与えていただきました日刊工業新聞社出版局長の奥村功様、執筆、編集、校正に際し、ご懇篤なご指導、ご鞭撻を賜りましたエム編集事務所の飯嶋光雄様、DTPをつとめていただきました志岐デザイン事務所の大山陽子様に厚く御礼申し上げます。

2013年1月
澤 武一

買い物かごへ