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目で見てわかる
稼げる設備保全
―計画保全の立案と実践―

定価(税込)  2,592円

著者
サイズ B5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06988-8
コード C3053
発行月 2012年12月
ジャンル 機械

内容

製造現場では、故障なく設備を稼働させるために計画保全を立案し、それをもとに設備保全を実行することが不可欠となっている。本書は、著者の経験に基づき、計画保全と設備保全の実践法を解説する。「目で見てわかる稼げる機械保全」「同電気保全」の姉妹本。

竹野俊夫  著者プロフィール

(たけの としお)
1965年 大阪府生まれ
1990年 労働省管轄 職業訓練大学校卒業
1991年 雇用促進事業団(神奈川技術開発センター勤務)
1999年 国際協力事業団へ出向(インドネシア、ウガンダへ派遣)
2003年 雇用・能力開発機構(千葉センター勤務)
2008年 (独)雇用・能力開発機構・高度職業能力開発促進センター勤務
現在、素材・生産システム系講師、素形材関係団体の講師
防衛省陸上自衛隊(技能・整備)予備自衛官 階級2等陸曹
東京都墨田区商工業アドバイザー

企業の工場設備の保守メンテナンス方法や機械保全方法を現場で指導。改善提案や設備の延命につながる職業訓練を展開。国際協力事業団(JICA専門家)でアフリカ(ウガンダ)、インドネシアにおいて小型船舶エンジン・自動車整備を指導。また、現地飲料水工場、砂糖工場、ビール工場などで生産設備の保守・保全方法を現地スタッフに指導。防衛省陸上自衛隊では、日本国内が大規模災害や有事の際、装備品や車両などの整備を行う。また墨田区商工業アドバイザーとして、東京都墨田区内の中小企業への技術支援や現地改善指導などを行っている。

著書
「目で見てわかる 稼げる機械保全」日刊工業新聞社、2011年
「目で見てわかる 稼げる電気保全」日刊工業新聞社、2012年

目次

はじめに

第1章 設備保全と計画保全
1-1 設備保全とは
1-2 設備保全の目的と意義
1-3 設備保全を工場内で行うには
1-4 設備保全に必要な技能・技術
1-5 生産設備に使用される主な設備
1-6 設備保全と計画保全
1-7 計画保全の進め方
1-8 計画保全を効率よく行うには

第2章 空気圧装置の計画保全
2-1 各種空気圧装置と機能
2-2 コンプレッサの保全方法
2-3 空気圧タンクの保全方法
2-4 クーラとドライヤの保全方法
2-5 空気圧配管の保全方法
2-6 エア3点セットの保全方法
2-7 空気圧シリンダの保全方法
2-8 空気圧装置の損傷事例
2-9 空気圧装置の計画保全

第3章 動力伝達装置の計画保全
3-1 各種動力を伝達する装置と機能
3-2 減速機の保全方法
3-3 チェーンとスプロケットの保全方法
3-4 Vベルトの保全方法
3-5 軸継手の保全方法
3-6 動力伝達装置の損傷事例
3-7 動力伝達装置の計画保全

第4章 油圧装置の計画保全
4-1 各種油圧装置と機能
4-2 油圧装置の保全方法
4-3 油圧シリンダの保全方法
4-4 油圧ポンプの保全方法
4-5 油圧制御機器の保全方法
4-6 油圧装置の損傷事例
4-7 油圧装置の計画保全
4-8 油圧タンクの保全方法

第5章 電動装置の計画保全
5-1 各種電動機と機能
5-2 電動機の保全方法
5-3 電動機の設置方法
5-4 電動機の計画保全
5-5 電動機の損傷事例
5-6 電動機の分解・組立

第6章 軸受の計画保全
6-1 各種軸受と機能
6-2 転がり軸受の保全方法
6-3 転がり軸受の分解・組立
6-4 転がり軸受の潤滑剤
6-5 転がり軸受の選別方法
6-6 転がり軸受の損傷事例
6-7 転がり軸受の診断方法
6-8 転がり軸受の計画保全

第7章 役立つ「設備保全作業手順書」を作ろう
7-1 設備保全に必要な作業手順書の作り方
7-2 設備保全に必要な作業工具
7-3 適切な作業工具の使い方
7-4 「作業手順書」作成に必要な技能・技術
7-5 設備保全に必要な診断機器と使い方
7-6 設備保全の作業手順書の作り方
7-7 設備を延命させる保全に取り組もう

索引

はじめに

2011年3月11日の東日本大震災により、多くの企業が生産活動を停止しました。設備が壊れ、復旧には多くの時間と労力そして費用を費やしました。いまだに、生産再開の目途すらつかない企業も少なくありませんが、社内に壊れた設備を復旧させる人材をかかえていた企業は比較的早く、生産再開に結びつけたようです。非常時では特に自社の設備を熟知している「保全担当者」の有無は、大きな差となって表れてきます。 
 私も震災により製造装置が壊れた企業で、社員の方たちと共に復旧を行いました。そこでも社内の人材の有無によって生じる復旧のスピードの差を目の当たりにしました。このように設備保全を自社の人材で行うことができれば、万が一の災害時はもちろん、平常時の設備の効率もぐんと上がります。なぜなら、自社の設備は毎日使っている現場の社員が最も構造を知っているし、「設備のクセ」なども理解しているからです。だから毎日設備を見ている社員が「設備保全」が出来れば、理想的な現場環境になります。 
 私は、2011年に「稼げる機械保全」、そして2012年2月には「稼げる電気保全」を上梓しました。今回の「稼げる設備保全」は、災害などで被害を受けた時の「設備復旧のための手引き」となるよう心がけました。 
 また本書は、4頁下にある「計画保全」の立案方法と効率的な進め方について解説を加えています。必要最小限のコストで、効果の上がる「設備保全」を実現させる計画、これが「計画保全」ですが、ある意味では「計画保全」は現場設備の運用で最も大切な要素と言っても過言でないのです。「計画保全」の立案と実践のために、そして自社で保全マンを育成するために本書を活用いただければ著者としてうれしい限りです。 
 本書の発行に際し、出版の機会を与えていただいた日刊工業新聞社の奥村功出版局長、また企画の段階から多くのアドバイスをいただいたエム編集事務所の飯嶋光雄所長はじめスタッフの方達に感謝いたします。

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