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絵とき「NC旋盤プログラミング」基礎のきそ

定価(税込)  2,592円

著者
サイズ A5判
ページ数 244頁
ISBNコード 978-4-526-06987-1
コード C3053
発行月 2012年12月
ジャンル 機械

内容

モノづくり現場で重要な役割を担っている旋盤は、ほぼ100%NC化されている。そのNC旋盤を使うためにはプログラムの知識は必須となっている。本書は、NC旋盤プログラミングの入門書ながら、もっと知識を深めたい人にも対応したNC旋盤プログラミング学習者のための恰好の書である。

伊藤勝夫  著者プロフィール

(いとう かつお)
1967年芝浦工業大学機械工学科卒業。日立精機㈱・設計部、システム技術部において、工作機械のシステム構築、機械加工による加工法分析、プログラミングの指導に従事。その間、1995年より機械加工(普通旋盤・NC旋盤)の中央技能検定委員。現在、加工技術教育活動に従事。
●著 書
「機械加工プログラミングシリーズ①・NC旋盤」日刊工業新聞社、「マシニングセンタのプログラム入門」大河出版、「MCカスタムマクロ入門」大河出版、「MCのマクロプログラム例題集」大河出版、「NC旋盤作業の基礎知識」日刊工業新聞社、その他。

目次

はじめに

第1章 NC旋盤とは
1―1 NC旋盤の構成と機能
1―2 チャッキング装置
1―3 刃物台
1―4 NC旋盤による加工要素
1―5 NC旋盤による加工形状
1―6 ターニングセンタ
1―7 NC旋盤の特徴

第2章 数学の学習
2―1 座標系と座標値
2―2 一次関数とグラフ
2―3 円の方程式
2―4 四則演算
2―5 三角関数
2―6 相似と合同
2―7 平方根
2―8 計算問題

第3章 図面の上手な読み方
3―1 図面の記載内容
3―2 投影法
3―3 線の種類
3―4 寸法、寸法補助記号
3―5 寸法公差、普通公差
3―6 はめあい公差
3―7 幾何公差
3―8 表面粗さ
3―9 ねじの表示

第4章 工具と切削条件
4―1 旋削加工工具の種類
4―2 切れ刃の名称
4―3 切削速度、表面粗さ、切削時間

第5章 加工手順
5―1 加工分析
5―2 作業設計

第6章 プログラミングの基礎
6―1 キャラクタ
6―2 ワード
6―3 ブロック
6―4 各ワードの詳細

第7章 工具の移動指令
7―1 座標軸と座標値
7―2 ワーク座標系
7―3 レファレンス点、機械原点、機械座標系
7―4 アブソリュート指令とインクレメンタル指令
7―5 基本的な移動指令

第8章 刃先R補正機能
8―1 仮想刃先点
8―2 刃先R補正機能の条件
8―3 刃先R補正機能を実行させるプログラム
8―4 刃先R補正機能の3つの状態における刃先の動き
8―5 プログラム作成例

第9章 固定サイクル
9―1 固定サイクルとは
9―2 単一形固定サイクル
9―3 複合形旋削用固定サイクル

第10章 ねじ切り
10―1 ねじ切り工具
10―2 ねじのリード
10―3 ねじの切り込み方法
10―4 加減速の距離
10―5 ねじ切りの指令
10―6 プログラム作成例

第11章 プログラムのまとめ
11―1 プログラムの構成
11―2 全プログラムの作成

第12章 サブプログラム
12―1 サブプログラムの指令と使用例

第13章 プログラム作成時のミスを防ぐ
13―1 Xの指令値は直径値である
13―2 円弧補間、刃先R補正は座標系によって異なる
13―3 小数点を忘れてはならない
13―4 ブロックの最後にEOB(;)を忘れてはならない
13―5 1つのブロックに複数の同一グループのGコードを指令してはならない
13―6 プログラムの中に同じシーケンス番号を指令しない
13―7 刃先R補正中、移動指令のないブロックを2ブロック以上続けてはならない
13―8 刃先R補正中、刃先Rより小さい隅Rの加工では食い込み過ぎが生じるときがある
13―9 固定サイクル終了後はすぐに固定サイクルをキャンセルする習慣をつける

第14章 プログラム作成練習課題
14―1 プログラムを作ってみる

参考文献

はじめに

 機械製造業においてNC機械の比率はほぼ100%に達しており、機械加工に携わっている人にはNCの知識はあらゆる場面で要求されています。NCのプログラムはすべて記号と数字の羅列で構成されているので、なかなか理解しにくく敬遠されがちですが、本書ではその意味、機能、構成、作成方法などにできるだけ多くの図を挿入し、具体的でわかりやすいように解説しております。入門編ながら初めてNC旋盤のプログラムを学習する人も、NC旋盤のプログラムにもう少し深入りしたい人にも十分満足していただけるよう心掛けました。
 第1章ではNC旋盤の構成と機能、機械加工のレベル、NC旋盤の特徴など、従来の同時2軸制御からターニングセンタに至る加工内容が、どのように変化したかを学びます。
 第2章では実用的な数学を学習します。現場で実際にプログラムを作成する人には、数学的な知識を使って数値を求める力が要求されます。そのプログラミング作成に必要と思われる直線、直線と円の関係、角度、三角関数などの実用的な数学を学びます。
 第3章では図面の読み方を学習します。生産現場に流れてくる図面を読む力がないと生産活動はできません。機械製図の図形の表現、寸法の記入の仕方、寸法公差とはめあい公差、表面粗さ、幾何公差の種類などを学びます。
 第4章では工具と切削条件について学習します。プログラムを作成するには工具や加工条件などの知識が必要です。刃先の形状による加工への影響や表面粗さの計算、また加工時間を求めるための計算法を学びます。
 第5章では加工の手順について述べております。単にプログラム作成とはいっても、その前後にいろいろな作業があります。プログラムを作成するときは、これらの作業が合理的に行われ、また加工時間をいかに短縮するかが問われます。本書では加工時間に関するタイムスタディ作成法の一例をあげておきました。
 第6章からプログラミングの学習が始まります。プログラム構成の基本単位であるワードやブロック、その他準備機能、補助機能、主軸機能、工具機能について学びます。
 第7章では座標系や座標値、レファレンス点、アブソリュート指令とインクレメンタル指令など、基本的な移動指令を学びます。
 第8章では刃先R補正の機能について学習します。仮想刃先点や刃先R補正機能の基本を理解しやすく解説しています。さらに第3章に記載した図面の外径加工、内径加工、溝入れ加工のプログラムを作成し、図解入りで解説しています。
 第9章では固定サイクルについて述べております。通常のねじ切り加工のときには頻繁に使われるので、しっかり理解する必要があります。
 第10章ではねじ切り工具とねじの切り込み方法、ねじ切りのプログラムについて述べております。また第3章に記載した図面のねじ切り加工のプログラムを作成し解説しています。
 第11章では前章までに作成された各工程のプログラムを1つのプログラムにまとめ、全体のプログラム構成について述べております。
 第12章ではメインプログラムとサブプログラムの相違、サブプログラムの呼び出し方などについて述べております。覚えておくといろいろ便利です。
 第13章ではプログラム作成時のミス撲滅について述べております。プログラムを慎重に作成したつもりが、気が付かないうっかりミスによって思わぬ事故に発展することがあります。ミスを犯しやすい項目を列挙してみました。
 第14章は読者の皆さんへのプログラム課題です。挑戦してみてください。
 本書が将来のステップアップの橋渡しになれば幸いです。
 最後に、本書の出版にあたり企画の段階からご尽力をいただきました日刊工業新聞社出版局の野崎伸一氏に深く感謝申し上げます。

2012年9月
伊藤勝夫 

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