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絵とき 機械用語事典
―機械保全編―

定価(税込)  2,700円

著者
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サイズ A5判
ページ数 208頁
ISBNコード 978-4-526-06952-9
コード C3053
発行月 2012年10月
ジャンル 機械

内容

製造現場では、機械がきちんと稼働するようにメンテナンスすること、つまり「機械保全」が不可欠。本書は、機械保全を行うための手順、方法、使用するツールなどに関連した用語を、図表、写真を多用してわかりやすく解説した事典。1ページに2ワードで計360ワードを収録。

大島政隆  著者プロフィール

(おおしま まさたか)
1962年生まれ
工学院大学機械工学科卒
現在、埼玉職業能力開発促進センター 機械系 職業能力開発専任指導員
昭和56年4月~平成3年4月の間、民間企業において工作機械をはじめ
プレス・ダイカストマシンなどの生産設備の保全および保全計画業務を担当

岡村英明  著者プロフィール

(おかむら ひであき)
1972年生まれ
職業能力開発大学校(現職業能力開発総合大学校)生産機械工学科卒業
現在、埼玉職業能力開発促進センター機械系 職業能力開発指導員

目次

はじめに

第1章 保全・保全作業
設備保全の基礎/故障/保全用語/必要知識と安全/保全対象

第2章 ベルト・チェーンの保全
チェーン伝動の基礎/チェーン伝動の点検管理/ベルト伝動の基礎/ベルト伝動の点検管理/キー部の点検管理

第3章 ねじの保全
ねじの種類/ねじの締結/締結工具/締結要素/ねじの形状/ねじ加工/ねじのトラブル/ねじのゆるみ

第4章 歯車の保全
歯車の基礎/歯車の種類/歯車の点検管理/歯車のトラブル/歯車の規格

第5章 軸受の保全
軸受の基礎/軸受の取り扱い/軸受の寿命/軸受のトラブル/軸受の周辺知識

第6章 シール・パッキンの保全
密封装置の基礎/密封装置のトラブル/パッキンの原理/メカニカルシール

第7章 空気圧の保全
空気圧の基礎/エア機器3点セット/方向制御弁/アクチュエータ/制御バルブ/アクセサリ/空気圧回路

第8章 油圧の保全
油圧の基礎/ポンプ/油圧ユニット/制御弁/圧力制御弁/流量制御弁/流量制御回路/積層弁/アクチュエータ/シリンダのトラブル/
シリンダの組立/アクセサリ/サージ圧力/作動油

本書の構成
「本書をまとめるに当たり参考とした文献ならびに資料」
和文索引
英文索引

はじめに

 筆者は、民間企業において、工作機械をはじめ歯切り盤・研削盤・NC装置・プレスや熱処理設備の機械保全実務と保全計画および機械設備の改善・改造業務を10年にわたり担当してきました。その経験をもとに職業能力開発指導員として年間約30コース、のべ300名以上の受講者に対して、機械保全をはじめ、機械製図、CAD、測定、機械加工、油空圧制御など、機械製造業に関わるさまざまな職業訓練を実施しています。訓練の受講者は、サービス業や運送業などの異業種から、機械製造業へ転職を希望される離職者の方々や、在職中であっても実務経験の少ない新入社員や社内で職種転換された方々が大半を占めます。そのため、初心者に分かりやすい指導方法を日々模索しながら訓練を実施しています。
 実務経験の浅い作業者にとって、機械製造業の現場において作業者同士で交わされる言葉は、機械製造業の業界内でのみ使われている業界用語であり、なかなか理解できないものです。まして、機械を構成する部品の名前や使用する機械や工具の名前、作業の名称、さまざま現象に対する表現など、その数は膨大です。作業現場での指導は、必ずしも学校教育のように教室で机を並べて、講師が時間をかけて段階的に教育していく環境が整っているわけではありません。多くは職場の先輩から業務の合間に、口頭で直近の業務に関する知識や技術を簡潔に伝達していく教育の手法が用いられています。
 限られた時間の中で伝達される言葉に、専門用語が多用されることは必然であることから、未経験者が仕事をするうえで妨げとなるのが専門用語への理解なのです。専門用語への理解が深まることで、意思の疎通が円滑に進み、活発なコミュニケーションが技術伝承へ向けた足掛かりとなるはずです。
 「絵とき 機械用語事典」シリーズは、これまで機械製造業に関係するさまざまな分野に合わせて既刊されてきました。今回の「機械保全編」では、主として「機械の良い状態を保つ業務」に関わる方々を対象に、用語説明にとどまらず、現場作業に直結する用語事典を目指して執筆しました。機械を良い状態に保つためには、機械に対する広い知識が要求されます。本書では機械の動作不良を防ぐための考え方や作業方法から、機械を構成する代表的な機械要素とその不具合を修復する作業、さらに機械を動かすために用いられる空気圧や油圧、電気での制御で使用する機器とそのトラブルへの対処方法などに関係する語句を選定しました。基本的な用語のほかに、作業方法やJIS規格表について記述することで、より実用性を高い構成にできたと自負しております。実務経験の浅い作業者の方が、本書を作業現場に持ち込んで利用していただければ幸いです
 本書の執筆にあたり、書籍やカタログから多くの写真、図表を掲載させていただきました。貴重な資料をご提供くださった皆様に厚く感謝申し上げます。また、本文においても各種関連書籍から引用させていだいた箇所があります。関係されている皆様に重ねて感謝申し上げます
 最後に、執筆の機会を与えていただいた日刊工業新聞社の奥村功出版局長、また企画段階から終始ご支援くださったエム編集事務所の飯嶋光雄氏、ならびにデザインを担当いただいた志岐デザイン事務所の大山陽子さんに厚く御礼申し上げます。

2012年10月                                
大島政隆

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