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親日指数世界一の国!
インドネシアが選ばれるのには理由(わけ)がある

定価(税込)  1,512円

著者
サイズ 四六判
ページ数 200頁
ISBNコード 978-4-526-06865-2
コード C3034
発行月 2012年04月
ジャンル ビジネス

内容

空前の企業進出ブ-ムに湧くインドネシア。欧米や日系企業だけでなく韓国、中国企業の進出も著しい。本書は、親日指数が世界一である有数の親日国家インドネシアおよび首都ジャカルタの今を軽快な文章で綴るビジネス書。さらに海外ビジネス経験が浅い初心者が陥りやすい落とし穴についても解説する。

茂木正朗  著者プロフィール

1954年生まれ。1978年金沢大学工学部卒業、稲畑産業(株)入社。シンガポールおよびインドネシアに6年間駐在。インドネシアで食品加工会社と輸出専門商社の2つの現地法人を設立、2社の社長およびジャカルタ事務所長の3役を兼務。1995年3月同社退社。1995年6月ベトナムコンサルティング会社をホーチミン市に設立。ベトナムへ進出する日系企業のコンサルティング業務を手がけるとともに、ベトナム国内で各種事業を立ち上げる。1998年4月ベトナムでの事業をすべて精算し、東京で有限会社スラマットを設立。

目次

はじめに  

第1章 海外進出するなら、最後の楽園インドネシア
苦境の時こそ飛躍のチャンス!  
人に騙され、人に助けられる  
世界一日本が好きなインドネシア  
どんなビジネスも基本は人と人とのつながり  
BRIICs、チャインドネシアとして注目されるインドネシア  
不思議な都市ジャカルタと、インドネシアの日本人  

第2章 無限の可能性を秘めたインドネシアと不思議な都市ジャカルタ
インドネシアの基本知識  
インドネシアの政治と地政学的優位性  
インドネシアの通貨ルピア  
日本とインドネシアの密接な関係  
日本製品が目白押し  
ジャカルタ首都圏人口は2400万人!!  
今後、観光地としても有望なジャカルタ  
コラム 現代の生きた恐竜・コモドドラゴン  
インドネシアが抱える課題や問題点  
徐々に改善も進む  
韓国人がダントツに多いインドネシア  
賄賂文化にも寛容になることが必要  
ビジネスのここがポイント  
コラム キーパーソンが語るインドネシア①
        インドネシアで成功するための5つのポイント  

第3章 明るく、人なつこいインドネシア人
なぜインドネシア人は親日的なのか  
インドネシア人とは  
コラム 世界第3位のコーヒー産地  
キラキラな両替商に注意  
労働者としてのインドネシア人  
インドネシア人との接し方  
英語はダメでもインドネシア語が堪能な日本人  
インドネシア語入門  
コラム インドネシア語を使うことで社内の雰囲気が好転  

第4章 海外進出の勘どころ
間違いだらけのフィージビリティ・スタディと国選び  
カントリーリスクの検討も必要だが、慎重になりすぎない  
失敗もある海外進出  
インドネシアビジネスでつかんだ成功  
コラム キーパーソンが語るインドネシア②
        駐在経験者から見たジャカルタと楽観主義のインドネシア人  

第5章 インドネシアの最新情報
インドネシア視察ツアーの現状  
ガルーダ航空の便利な機内イミグレーション  
AKB48の海外初の公式姉妹グループ「JKT48」  
激増する携帯電話の電波塔  
林立する高級ショッピングモールとシネマ・コンプレックス  
インドネシアのコンビニ事情  
建設ラッシュの高級コンドミニアム  
外国人には不動産取得が認められていない  
アメリカの要人も利用するムリアホテル  
もっと知りたい方へのアドバイス  
コラム 生活、娯楽などについてはキーワードで検索を  


あとがき  

はじめに

 今、インドネシアは、空前の企業進出ブームに湧いています。欧米企業、日系企業だけでなく、韓国や中国企業の進出も急増しています。インドネシア投資調整庁(BKPM)によると、日系企業の2011年の進出案件は450社を超え、ジャカルタ近郊の日系工業団地はすべて予約で埋まっている状況です。
 世界第4位、2億4000万人の人口を有する大国インドネシアは、ポスト中国として大きな注目が集まっているのです。

 日頃、書店に出向いてチェックしていると、雑誌のインドネシア特集は花盛りですが、アジア関連の書籍となると、まだ中国、インド、ベトナムなどに関するものが大方を占めており、もう少しインドネシア関連の書籍が並んでもいいと常々思っていました。今回、そうした想いもあり、筆を執りました。
 実は、この本で一番綴りたかったことは、沸騰するアジアビジネスブームのなかにあって注目されているインドネシアについての“生きた”情報です。
 ネット社会が発達したおかげで、ほとんどの調べ物はネットで事足りてしまいます。たとえば、インドネシアの概要、経済指標、税法、投資規制、ネガティブリスト、土地売買に関する規制など、ありとあらゆる情報がネットで入手できます。銀行系やシンクタンク系の数十ページもある詳細なレポートも、同じく自宅に居ながらにしてダウンロードできる時代になりました。
 しかし、私自身、主に企業経営者を対象にインドネシアに関する講演を幾度もさせていただきましたが、その際のアンケート調査でわかったことは、当たり前かもしれませんが、受講者の誰もがネットで入手できる情報は求めていないということでした。国内総生産(GDP)の推移などの経済指標、家電や自動車業界などの現地へ進出している日系企業の生産推移などについては、ほかの講演でもよくレクチャーされるので、それ以外の生きた情報を望まれる受講者が多いのです。
 事実、私の講演内容も、ネットで配信されていない生きた情報、失敗も含めたリアリティあふれる経験談が好評のようで、再講演を依頼されたこともありました。またありがたいことに、講演直後に自筆の手紙で、講演内容そのままを本にして出版して欲しいと希望される方も何人かいらっしゃいました。
 私はインドネシアにかかわって約30年、現在でもほぼ毎月のように日本とインドネシアを往復しています。これまでインドネシアを案内した方は延べ数百人になります。これらの経験から、まだまだ一般的な方には馴染みの薄いインドネシアの魅力を、できる限りわかりやすく平易な言葉でお伝えしようと思います。経済指標や統計資料は必要最小限にとどめ、できるだけ“生”のインドネシア情報をお伝えします。また、海外ビジネスの経験が浅いビジネスマンの方が陥りやすい落とし穴についても解説を加えたいと思います(ところで、インドとインドネシアを混同される方もまだまだたくさんいらっしゃいます。また、インドネシアの通貨を「ルピー」と答える人がすごく多いことも事実です)。

 未曾有の円高ということもあり、海外進出を真剣に考えている企業が増えています。日本企業は、一昔前、こぞって中国へ進出しましたが、思うようにいかなかった反省から、ポスト中国としてインド、ベトナム、インドネシアなどが注目されています。
 しかし、多くのコンサルタントや書籍は、各国の経済指標、労働事情などの表面的なデータからの分析にとどまっており、現地で本当のリスクを負うであろう進出企業にとって、真に役立っているとは思えません。
 私自身、インドネシア向けのコンサルタント業務も行っています。現在進行形のプロジェクトには、将来が非常に楽しみな案件が複数あります。クライアントとの守秘義務があるので紹介できませんが、超有名企業によるインドネシア初の試みになるはずです。
 そういう取り組みのなかで強く感じることがあります。それは、「仕事をするのは人間対人間である」ということです。その国の経済指標、税制、労働事情などはもちろん重要ですが、働く人間同士の心や気持ちなど、数字で表せない部分も同じように重要視されるべきだと考えます。この点についても掘り下げていきたいと思います。
 この本を読まれて、1人でも多くの方がインドネシアに関心を持ち、現地に足を運んでいただければ望外の喜びです。

 2012年4月
 茂木正朗

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