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目で見てわかるエンドミルの選び方・使い方

定価(税込)  1,728円

著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06881-2
コード C3053
発行月 2012年04月
ジャンル 機械

内容

フライス加工に使用されるエンドミルは、材質、切れ刃数、構造などから多岐に分類される。本書では、加工特性(加工作業)と関連付けながら各種エンドミルの特性、使い方を写真を多用してわかりやすく解説する。

澤 武一  著者プロフィール

(さわ たけかず)
東京電機大学 工学部 機械工学科 准教授
工学博士、1級技能士(機械加工職種、機械保全職種)

1977年3月   滋賀県生まれ
2005年3月   熊本大学大学院自然科学研究科生産システム科学専攻修了
2005年4月   職業能力開発総合大学校精密機械システム工学科助手
2005年6月 富士フイルムグループ フジノン佐野株式会社(現:富士フイルムオプティクス株式会社)6ヶ月実務研修カメラ鏡筒部品の切削加工、レンズ金型の超精密加工を学ぶ
2010年4月 東京電機大学工学部機械工学科准教授
専門分野
砥粒加工、切削加工、技能伝承、工学教育
著 書
・絵とき「旋盤加工」基礎のきそ
・絵とき「続・旋盤加工」基礎のきそ(スキルアップ編)
・絵とき「フライス加工」基礎のきそ
・ココからはじめる旋盤加工
・目で見てわかる旋盤作業
・目で見てわかるフライス盤作業
・目で見てわかる研削盤作業
・目で見てわかる機械現場のべからず集 旋盤作業編
・目で見てわかる機械現場のべからず集 フライス盤作業編
・目で見てわかる機械現場のべからず集 研削盤作業編
・目で見て合格 技能検定実技試験「普通旋盤作業3級」手順と解説
・目で見て合格 技能検定実技試験「普通旋盤作業2級」手順と解説
…………………………………いずれも日刊工業新聞社から発行

目次

はじめに

第1章 エンドミルの種類と特徴
1-1 エンドミルとは?
1-2 エンドミルの各部の名称
1-3 エンドミルの構造による分類
1-4 刃数による分類
1-5 偶数刃と奇数刃
1-6 外周刃の形状による分類
1-7 底刃形状による分類(側面から見た底刃)
1-8 底刃形状による分類(端面から見た底刃)
1-9 ねじれ角による分類
1-10 右刃と左刃
1-11 右ねじれ刃と左ねじれ刃
1-12 不等分割エンドミル
1-13 不等リードエンドミル(不等ねじれ角)
1-14 コーナの強度向上と工具寿命
1-15 刃長の長さ
1-16 刃部の材質による分類
1-17 外周すくい角のポジティブとネガティブ
1-18 コーティングの種類
1-19 特殊なエンドミル

第2章  切削条件の決め方と考え方
2-1 切削条件とは
2-2 主軸回転数の決め方と切削速度の関係
⑴主軸回転数の計算例
⑵切削力と切削速度の関係
⑶切削速度と切削温度の関係
⑷切削速度と切りくず厚さの関係   
2-3 送り速度の考え方と決め方
⑴送り速度の計算例
⑵「1刃当たりの送り量」と「外周刃で切削した仕上げ面」の関係
⑶1刃当たりの送り量と工具寿命の関係
2-4 切込み深さの考え方と決め方
⑴切取り厚さ(「半径方向切込み深さ」と「1刃当たりの送り量」の関係)
⑵「半径方向切込み深さ」と「空転時間」の関係
⑶溝切削における半径方向切込み深さ
⑷切削断面積と1分間当たりの切削体積
⑸切削動力と工作機械の所要動力
⑹最適な軸方向の切込み深さ

第3章 知っておくべき切削特性
3-1 エンドミルに作用する切削トルクと切削抵抗
3-2 上向き削りと下向き削り(アップカットとダウンカット)
3-3 ココが違う上向き削りと下向き削り
⑴工具寿命の違い
⑵送り方向分力と主分力の割合による加工精度の違い
⑶主分力による寸法精度の違い
⑷外周刃の軌跡による理論仕上げ面粗さの違い
⑸工作機械に及ぼす影響の違い
3-4 エンドミルの送り方向と工作物の位置
3-5 半径方向の切込み深さと上向き削りと下向き削りの関係
3-6 エンゲージ角とディスエンゲージ角
3-7 エンドミルのたわみ量
3-8 エンドミルの回転振れと仕上げ面粗さの関係
3-9 加工精度に影響する3つの要因(エンドミルの外径の許容差)
3-10 「ピックフィード」と「カプスハイト」とは?

ひとくちコラム
・エンドミルの仲間(フライス工具の一種)
・エンドミルのブランク(中間製品)
・刃数は同じでも底刃の断面形状は違う
・ねじれ角と切削特性の関係
・ドリルも右刃が主流!
・ルータービット
・1円玉より小さなエンドミル
・輪郭削りの様子
・真っ黒なエンドミル
・コーティングされた切れ刃先端は丸い!
・破損したエンドミル
・ミスト供給
・深彫り加工
・コーナ部のびびり
・切削抵抗とびびりの関係
・溝削りは上向き削りと下向き削りが混合する
・コレットは消耗品?!
・ボデーを交換できるエンドミル
・ボールエンドミルを傾けて削る

あとがき
索引

はじめに

  日刊工業新聞社から発刊している「目で見てわかる (Visual Books)シリーズ」が好評で多くの方々に愛読されているようです。本書は、本シリーズの一冊として、「目で見てわかるエンドミルの選び方・使い方」と題して、フライス加工で使用される「エンドミル」について解説しています。

 「エンドミル」の種類は多種多様であるため、加工目的に適合したものを適切に選択することが肝要であり、上手なエンドミル加工を行うための必須条件です。しかしながら、各種エンドミルの特性を十分に理解し、適宜使い分けている人は少ないことも事実です。

 そこで、本書は一般に流通しているさまざまなエンドミルを写真で紹介し、特性、切削条件、加工メカニズムを図解して、わかりやすく解説しています。したがって、本書は、これからエンドミルについて学ぼうとされる初心者の方から、すでにフライス加工に従事されている中級者の方まで「そうか!、なるほど!、わかった!(I got it !)」と思っていただける内容になっており、一読いただければ、目的や用途に合わせて、適切にエンドミルを選択できる知識を得ていただけると思います。

本書をエンドミルの選び方・使い方の入門書(マニュアル)としてぜひ御活用いただければ幸甚です。ただし、エンドミル加工のメカニズムは複雑なため著者が理解不足の部分も多々あります。万一、解説に不備、誤りがございましたら、御叱正賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、本書の出版にご賛同いただき、貴重なエンドミルおよび写真をご提供賜りましたオーエスジー株式会社、日立ツール株式会社、セコ・ツール・ジャパン株式会社にこの場をお借りして謹んで御礼申し上げます。特に、窓口としてご多忙の中、多大なご尽力を賜りましたオーエスジー株式会社の田中秀典様、小木曽信文様、日立ツール株式会社の保坂光一郎様、セコ・ツール・ジャパン株式会社の五野哲郎様に心より御礼申し上げます。また、技術的なご協力、ご助言を賜りました東芝GEタービンコンポーネンツ株式会社の木村智範様に重ねて御礼申し上げます。

そして、本著を執筆する機会を与えていただきました日刊工業新聞社出版局長の奥村功様、執筆、編集、校正に際し、ご懇篤なご指導、ご鞭撻を賜りましたエム編集事務所の飯嶋光雄様、DTPを務めていただきました志岐デザイン事務所の大山陽子様に厚く御礼申し上げます。本書は上記の皆様のご協力、ご支援がなければ完成しなかったことを記し、改めまして御礼申し上げたいと存じます。

2012年4月
澤 武一

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