買い物かごへ

ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「VA/VE」の本

定価(税込)  2,052円

編著
著者
著者
サイズ A5判
ページ数 152頁
ISBNコード 978-4-526-06833-1
コード C3034
発行月 2012年02月
ジャンル 生産管理

内容

VA/VEは、顧客が求める製品やサービスの真の機能とコストを追求して、それらの価値を高めていく技法。本書は、“わかりやすく、使えること”を重点に置いた実践ガイド。これ一冊でVA/VEが理解し、活用できる内容となっている。

八代 弘  著者プロフィール

(やしろ ひろし)
第1章~第3章を執筆。
八代技術士事務所所長、技術士(経営工学、総合技術監理部門)、京都工芸繊維大学非常勤講師、品質マネジメントシステム主任審査員、環境マネジメントシステム主任審査員、エコアクション21審査人

山本泰三  著者プロフィール

(やまもと たいぞう)
第4章 4-1、4-6、4-9を執筆。
㈱エコ・サポート代表取締役、技術士(環境、総合技術監理部門)、環境カウンセラー(事業者部門、市民部門)、大阪ガス(株)を退職して独立、経営・技術コンサルティング、ISOコンサルタント

中島和夫  著者プロフィール

(なかしま かずお)
第4章 4-2、4-3、4-4、4-5、4-7、4-8、4-10、4-11を執筆。
中小企業アドバイザー、元未来工業㈱常務取締役・神保電器(株)代表取締役社長

目次

はじめに

第1章 VE とは
 1-1 定義・基本的な考え方
 1-2 VE 発展の経緯
 1-3 価値を高めるための考え方
 1-4 VE の活用対象と活用の仕方
 第1章 理解度テスト

第2章 VE の進め方
 2-1 方針の明確化
 2-2 実行計画の策定
 2-3 対象の選定
 2-4 情報収集
 2-5 機能の定義と機能系統図の作成
 2-6 機能の評価
 2-7 アイデアの発想
 2-8 アイデアの具体化
 2-9 提案
 2-10 実施とレビュー
 第2章 理解度テスト

第3章 VE を効果的に進めるためには
 3-1 トップマネジメントのリーダーシップ
 3-2 推進体制の確立
 3-3 人材の育成とVE マインドの醸成
 第3 章 理解度テスト

第4章 ケース・スタディ
 4-1 新商品開発におけるVE(1)
    ~CO 検知メータの開発:大阪ガスなど3 社~
 4-2 新商品開発におけるVE(2)
    ~電工ナイフの開発: 未来工業~
 4-3 設備導入段階におけるVE
    ~プラスチック射出成形機の多品種変量生産ライン:A 社~
 4-4 原価低減のためのVE
    ~電気配線用埋め込みボックス:未来工業~
 4-5 サービス分野でのVE
    ~アソート販売方式の導入:J 社~
 4-6 建設業(公共工事)におけるVE
    ~大分県久住高原での設計および法面へのプレストネット工法の開発~
 4-7 購買部門におけるVE
    ~金属加工部品会社の資機材調達業務:C 社~
 4-8 作業改善におけるVE
    ~消臭剤の袋詰め作業の改善:D 社~
 4-9  VE 的発想による品質マネジメントシステム(QMS)と環境マネジメントシステム(EMS)の統合
    ~小型バルブメーカーA 社~
 4-10  総務部門におけるVE
~残業時間“ゼロ化”:K 鉄工所~
 4-11  提案制度の改革におけるVE
    ~ダンボール製造会社における社内提案活動の活性化:N 社~

第5章 VE 関連重要用語
  アローダイアグラム(PERT 法)/ABC 分析/公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)/環境配慮設計 /
ガントチャート(横線工程表、線表)/QC7 つ道具 /作業研究 /サプライチェーン/新QC7 つ道具/製造原価/
テアダウン/プロジェクト/ベンチマーキング/マイルズ賞/リードタイム/リバースエンジニアリング
 
参考資料(VE について理解をさらに深めるために)

理解度テストの解答

はじめに

 企業を取り巻く経営環境は、国内需要の低迷、生産拠点の海外シフトによる空洞化の促進、海外企業との競合、製品やサービスの多様化、原料価格の上昇、熾烈な価格競争などなどでますます厳しくなっており、収益を大きく圧迫している。その中にあって我が国の企業は、変革に挑戦し、改善を重ねて、利益を確保し、生き残っていかなければならない。
 企業が利益を確保するためは、総資本利益率(=資本回転率×売上高利益率)を大きくすることが必要である。この課題を効果的かつ効率的に解決する技法の一つが、VA(Value Analysis;価値分析)、VE(Value Engineering;価値工学)である。VA/VE は、顧客が求める製品やサービスの真の機能(働き、効用、効果)、それを実現するための究極のコストを追求して、製品やサービスの価値を高めていく技法であり、改善のツールとして以前にも増して期待されるようになっている。
 VA/VE に関する図書は数多く発刊されているが、本書は製造現場の管理監督者やリーダークラスを対象に、VA/VEの基本的な考え方や技法を“ わかりやすく、使えること”を念頭にして、実践の場でガイドとなるように、第1 章から第3 章でVA/VE の基本、第4 章でケース・スタディとして実際の現場でのVE 技法の適用事例、第5 章でVE 関連重要用語を解説した。
 VA/VE の基本では、VA/VE の意図しているところ、VA/VE の進め方、VA/VE を効果的に進めるために配慮すべきことを、帳票類やチェックリストを具体的に示しながら解説した。また、ケース・スタディでは、実際の現場でコンサルタントが指導した、VA/VE への取り組み方、VA/VE 技法の使い方を紹介した。
 各項の終わりに「ここがキーポイント!」を設け、一番の勘どころを押さえることができるよう配慮した。
 VA/VE は実践してこそ本質が理解できるので、本書で得た知識・技法を現場で活用して確かなスキルとして育てていってほしい。考え方や取り組み方が、企業文化として定着していけば、望外の喜びである。
 最後に、日頃から多々お世話になり、本書の執筆に際しても貴重なアドバイスをいただいた椙山女学園大学の澤田 善次郎教授(日本生産管理学会会長)、VE 改善事例を快く提供していただいた未来工業㈱の山田 昭男 取締役相談役、神保電器㈱の山田 雅裕 代表取締役社長、その他取材にご協力いただいた企業各社、および日刊工業新聞社出版局の野﨑 伸一氏に感謝するとともにお礼を申し上げる。
 なお、VE とVA を用語として使い分けている例もあるが、一般的には同義語とされるので、本書の以下の記述では“VE”で統一することを断っておく。

2011 年12 月    八代 弘

買い物かごへ