買い物かごへ

目で見てわかるNC加工
―NC旋盤&放電加工機―

定価(税込)  1,728円

著者
著者
著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06807-2
コード C3053
発行月 2012年01月
ジャンル 機械

内容

NC旋盤とワイヤ放電加工機を取り上げ、おのおのの加工作業を上手に行うために最低限必要な知識や手順、テクニック、押えておかなければいけないポイントなどを写真、イラストを多く使用してわかりやすく解説する。

平田宏一  著者プロフィール

(ひらた こういち)
1967年 東京生まれ
1992年 埼玉大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了
1992年 運輸省 船舶技術研究所 機関動力部 研究官
1998年 埼玉大学大学院理工学研究科より博士(工学)取得
現 在 (独)海上技術安全研究所 次世代動力システムセンター センター長
 学生時代から模型スターリングエンジンなどの実験装置の設計・製作をはじめる。現在、同研究所において、スターリングエンジンや舶用ディーゼルエンジンの研究に従事。主に機械設計と熱機関を専門分野とし、さまざまな実験装置の設計・試作を行っている。
著 書
「はじめて学ぶ熱力学」(共著)、オーム社、 2002年
「マイコン搭載ロボット製作入門 ―AVRで魚型ロボットのメカを動かす―」、CQ出版、2005年
「絵とき 機械加工 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2006年
「絵とき 機械設計 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2006年
「絵とき 機械用語事典【作業編】」(共著)、日刊工業新聞社、2007年
「絵とき 機械用語事典【設計編】」(共著)、日刊工業新聞社、2007年
「目で見てわかる 手仕上げ作業」、日刊工業新聞社、2008年
「絵とき 続・機械加工 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2009年
「絵とき 機械強度設計 基礎のきそ」(共著)、日刊工業新聞社、2009年
「スターリングエンジンの設計」(共著)、パワー社、2009年
「模型づくりで学ぶスターリングエンジン」(共著)、オーム社、2009年
「機械・仕上の総合研究(上・下)」、技術評論社、2009年
「機械製図の総合研究」、技術評論社、2009年
「機械加工(学科)精選問題50」、技術評論社、2009年
「絵とき 続・機械設計 基礎のきそ」、日刊工業新聞社、2009年
「機械製図(学科)精選問題50」、技術評論社、2010年
「ココからはじめる機械加工」、日刊工業新聞社、2010年
「目で見てわかるマシニングセンタ作業」、日刊工業新聞社、2011年

ホームページ
 http://www.nmri.go.jp/energy/khirata/index_j.html

たなかじゅん  著者プロフィール

1965年 和歌山県田辺市生まれ
1989年 大阪工業大学電子工学科卒業
1988年 大学在学中に小学館新人コミック大賞入賞で漫画家デビュー
 鉄工所を舞台にした作品「ナッちゃん」で、ものづくり漫画という新しいジャンルの漫画を切り拓く。実家は和歌山県で主に機械製作・修理などを行う鉄工所。大田区中小企業新製品・新技術コンクール審査員。

著 書
「わかってまんがな」全1巻 小学館
「すたんぷポン!」全1巻 東京急行
「もうひとつの偉人伝」全2巻 集英社
「クロスロード」全1巻(描き下ろし) 中日新聞社
「ナッちゃん」全21巻 集英社
「下町鉄工所奮闘記ナッちゃん東京編」全3巻 集英社
大田区産業振興協会発行冊子テクノプラザにて「テク乃ちゃん」連載中
「目で見てわかるマシニングセンタ作業」、日刊工業新聞社、2011年

ホームページ
  http://blogs.yahoo.co.jp/anibondad
  twitter @juntnk

TEAM職人魂  著者プロフィール

(しょくにんたましい)
 東京都大田区周辺(京浜地区)の町工場(8社)の職人と漫画家 たなかじゅん、独立行政法人の研究者 平田宏一らが集まり、「ものづくりの楽しさを伝える」ことを目的として2007年に発足した。2008年2月に開催された東京都大田区の展示会「おおた工業フェア」にものづくりの作品を出展。以後、毎年作品を製作している。

目次

はじめに

第1章 NC工作機械の種類と特徴
1-1 NC工作機械とは
1-2 汎用旋盤とNC旋盤
1-3 汎用フライス盤とマシニングセンタ
1-4 アーク放電を利用したNC工作機械
1-5 NC工作機械の楽しさと難しさ

第2章  NC旋盤作業
2-1 NC旋盤の構造と動き
2-2 NC旋盤の自動工具交換機能
2-3 NC旋盤で使うバイト
2-4 主な旋盤加工
2-5 刃物台へのバイトの取付け
2-6 工具補正
2-7 油圧チャックと生爪
2-8 ワークの取付けと心出し
2-9 NC旋盤の操作盤
2-10 NC旋盤加工でよく使うMコードとGコード
2-11 NC旋盤による特殊な加工
2-12 NC旋盤による加工の実際
2-13 NC旋盤による部品加工例
2-14 NC旋盤作業の要点

第3章 ワイヤ放電加工機
3-1 ワイヤ放電加工機の特徴と原理
3-2 ワイヤ放電加工機の構造
3-3 ワイヤ放電加工機の各部の役割
3-4 ワイヤ放電加工機の加工条件
3-5 スタートポイントとアプローチポイント
3-6 ワイヤ放電加工機の段取り作業
3-7 クランプによるワークの固定
3-8 バイスによるワークの固定
3-9 治具によるワークの固定
3-10 ワークの位置出し
3-11 ワイヤ放電加工機の加工精度
3-12 ワイヤ放電加工による部品加工例
3-13 ワイヤ放電加工機のメンテナンス

第4章 形彫り放電加工機
4-1 形彫り放電加工機の構造と原理
4-2 形彫り放電加工
4-3 形彫り放電加工の加工表面
4-4 形彫り放電加工機による穴あけ加工
4-5 形彫り放電加工機による輪郭加工
4-6 形彫り放電加工機によるねじ切り加工

第5章  NC工作機械に強くなる
5-1 NC工作機械の便利さと怖さ
5-2 NC工作機械の制御機構とプログラム
5-3 NC工作機械を習得する方法
5-4 ものづくりの楽しさを知る

Column
・NCフライス盤
・加工の種類
・カスタムNC旋盤
・チップブレーカ
・NC旋盤の正転と逆転
・高速度工具鋼バイト
・NC自動盤
・ワイヤが切れるときの対策
・ワイヤ放電加工機のCAMソフトウェア
・形彫り放電加工機の難しさ
・多足ロボットのできるまで
・ドライアイス・スターリングエンジン2011のできるまで
・圧縮空気エンジンのできるまで

索引
参考文献


はじめに

現在の機械加工の現場では、工具やワーク(工作物)の動きをコンピュータで制御するNC工作機械が主流となりました。前著「目で見てわかるマシニングセンタ作業」では、代表的なNC工作機械であるマシニングセンタについて、その構造や使用例を紹介しました。本書ではNC旋盤、ワイヤ放電加工機、形彫り放電加工機を対象として、その基本構造や実際の使い方、実際の加工例を紹介します。

  NC工作機械の加工を見ていると、操作盤のボタンを押すだけで複雑な形状を簡単につくっているように思われるかもしれません。しかし、正確に精密部品をつくるためには、実際の加工をはじめるまでの準備、すなわち段取り作業がとても重要で、深い加工の知識と多くの経験が必要となります。また、最近のNC工作機械は初期の機械と比べてかなり安全になってきたとはいうものの、操作を間違えると工具やワークばかりでなく、工作機械自体を壊してしまいます。

  本書は、多くの学生と接しながら研究・実験用のものづくりを進めてきた独立行政法人の研究者、町工場のものづくりを題材にした漫画を描き続けてきた漫画家、さらに精密機械加工を本業としている東京都大田区・神奈川県川崎市の若手職人による共著です。特に、若手職人には、精密部品を正確につくるための、文章に表しにくい多くのノウハウ(職人の技)があります。本書ではそれらの一部を写真によって紹介するように心がけました。また、写真では表しにくい機械の構造や動きについては、著者の一人である漫画家によるイラストで、わかりやすく説明しています。

  本書は、機械加工の初心者・初級者を主対象として、NC工作機械の使い方について豊富な写真・イラストを用いてやさしく解説しています。NC工作機械に触れたことのない方にも、その操作の手順やポイントがわかるように工夫し、初心者が抱く初歩的な疑問を解消するための一冊になるように心がけました。また、工業高校や高等専門学校、機械系の大学で学ぶNC工作機械とはやや異なる、加工現場の技を紹介していますので、すでにNC工作機械を操作している中級者の方にも満足できる一冊になるようにしています。

  なお、NC工作機械は、自動車や一般機械などの部品を量産加工する際にも広く使用されていますが、本書で対象としているのは、主に試作部品を単品加工するときの作業です。量産加工では加工時間の短縮がとても重要になりますが、単品加工では加工の正確さがとても重要になります。機械加工の基本は、正確に1つの部品をつくり上げることですので、本書の内容は初級者・中級者にとても役立つ情報になるものと確信しています。

  この紙面をお借りして、執筆の機会を与えていただき、終始ご支援をいただいた日刊工業新聞社の奥村功氏とエム編集事務所の飯嶋光雄氏に厚くお礼申し上げます。

2012年1月
著者一同

買い物かごへ