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NC旋盤作業の基礎知識
Q&A

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-06800-3
コード C3053
発行月 2011年12月
ジャンル 機械

内容

製造現場で旋盤と言えば、NC旋盤のことを指すほど、NC旋盤はポピュラーな存在になっている。これを使いこなすには旋盤の知識に加えプログラミングの知識も必要とされている。本書はNC旋盤の入門書で、現場で必要な基礎知識やノウハウをQ&A形式でわかりやすく解説したモノづくり現場の必読書。

伊藤勝夫  著者プロフィール

(いとう かつお)

1967年芝浦工業大学機械工学科卒業。日立精機(株)設計部、システム技術部において、工作機械のシステム構築、機械加工による加工法分析、プログラミングの指導に従事。その間、1995年より機械加工(NC旋盤)の中央技能検定委員。現在、加工技術教育活動に従事。
著書:「NC旋盤のプログラミング」日刊工業新聞社、「機械加工プログラミングシリーズ(1)・NC旋盤」日刊工業新聞社、「マシニングセンタのプログラム入門」大河出版、「MCカスタムマクロ入門」大河出版、「MCのマクロプログラム例題集」大河出版、その他。

目次

はじめに 

第1章 NC旋盤加工とは
Q1―1 旋盤加工とは? 
Q1―2 NC旋盤の構成は? 
Q1―3 NC旋盤の制御は? 
Q1―4 サーボ機構とは? 
Q1―5 CNC装置とは? 
Q1―6 NC旋盤加工の種類は? 
Q1―7 主軸台の構成と働きは? 
Q1―8 刃物台の形態とその特徴は? 
Q1―9 NC旋盤加工の技術レベルの変遷は?(1) 
Q1―10 NC旋盤加工の技術レベルの変遷は?(2) 

第2章 現場の測定の基礎
Q2―1 ノギスの種類と用途は? 
Q2―2 ノギスの読み方と注意点は? 
Q2―3 マイクロメータの種類と用途は? 
Q2―4 マイクロメータの読み方と注意点は? 
Q2―5 デプスゲージの種類と用途は?
Q2―6 デプスゲージ、デプスマイクロメータの読み方と注意点は? 
Q2―7 ダイヤルゲージの種類と用途は? 
Q2―8 ダイヤルゲージの読み方と注意点は? 
Q2―9 ダイヤルゲージの扱い方と注意点は? 

第3章 図面の内容を読み取る
Q3―1 図面にはどのような情報が含まれている? 
Q3―2 投影法とは? 
Q3―3 図面に使用される線の種類は? 
Q3―4 寸法・形状の表記方法は?
Q3―5 寸法公差、普通公差とは? 
Q3―6 はめあい公差とは? 
Q3―7 幾何公差とは? 
Q3―8 表面粗さの表示方法は? 
Q3―9 ねじの種類とその表示方法は? 

第4章 工具の種類と特徴
Q4―1 工具材質とその特徴は?(1) 
Q4―2 工具材質とその特徴は?(2) 
Q4―3 旋削工具の種類は? 
Q4―4 外径工具の呼び方は? 
Q4―5 内径工具の呼び方は? 
Q4―6 スローアウェイチップの呼び方は? 
Q4―7 外径、内径加工のビビリ対策は? 
Q4―8 外径、内径加工の切屑対策は? 
Q4―9 穴あけ工具の種類とその用途は? 
Q4―10 穴あけ加工の切屑対策は? 
Q4―11 ねじ切り工具の種類は? 
Q4―12 溝入れ工具の種類とその用途は?
Q4―13 突切り工具の種類とその用途は? 

第5章 切削理論の基礎
Q5―1 切れ刃の名称とその働きは? 
Q5―2 切削抵抗、比切削抵抗とは?(1) 
Q5―3 切削抵抗、比切削抵抗とは?(2) 
Q5―4 切屑生成の種類と特徴は? 
Q5―5 構成刃先とは? 
Q5―6 回転数、切削時間、表面粗さの計算は? 
Q5―7 切削時間、所要動力の計算は? 
Q5―8 工具寿命の判定法は? 
Q5―9 工具摩耗の原因とその対策は? 

第6章 NC旋盤のプログラミングの基礎
Q6―1 機械原点、レファレンス点とは? 
Q6―2 機械座標系とは? 
Q6―3 ワーク座標系とは?(1) 
Q6―4 ワーク座標系とは?(2) 
Q6―5 アドレス、キャラクタとは? 
Q6―6 プログラム番号Oとは? 
Q6―7 シーケンス番号Nとは? 
Q6―8 準備機能Gとは? 
Q6―9 補助機能Mとは? 
Q6―10 主軸機能Sとは? 
Q6―11 送り機能Fとは? 
Q6―12 工具機能Tとは? 
Q6―13 工具補正とは? 
Q6―14 アブソリュート、インクレメンタルとは? 
Q6―15 直線補間とは? 
Q6―16 円弧補間とは? 
Q6―17 ねじ切りの方法は? 
Q6―18 ねじ切りのプログラムは? 
Q6―19 固定サイクルとは?(1) 
Q6―20 固定サイクルとは?(2) 
Q6―21 ノーズR補正機能とは? 
Q6―22 ノーズR補正機能の条件は?(1) 
Q6―23 ノーズR補正機能の条件は?(2) 
Q6―24 メインプログラム、サブプログラムとは? 

第7章 加工のための準備作業
Q7―1 加工までの手順は? 
Q7―2 作業設計の作成は?(1) 
Q7―3 作業設計の作成は?(2) 

第8章 機械操作
Q8―1 工具の取り付けの注意点は? 
Q8―2 生爪削りの方法は?(1) 
Q8―3 生爪削りの方法は?(2) 
Q8―4 ワーク座標系の求め方は? 
Q8―5 工具補正量の求め方は?(1) 
Q8―6 工具補正量の求め方は?(2) 
Q8―7 カッタパスの確認は? 

第9章 機械の保守・点検
Q9―1 保守・点検の必要性は? 
Q9―2 保守・点検の内容は? 
Q9―3 チョコ停とは? 
Q9―4 作業環境管理の必要性は? 
Q9―5 潤滑油・作動油管理の必要性は? 
Q9―6 切削油剤の種類と用途は?
Q9―7 切削油剤はなぜ必要? 
Q9―8 切削油剤の腐敗対策は? 

第10章 機械精度の管理
Q10―1 機械の真直度の測定法は? 
Q10―2 工作精度―真円度と加工直径の一様性の測定法は? 
Q10―3 工作精度―平面度の測定法は? 
Q10―4 工作精度―主軸と刃物台の同軸度の測定法は? 
Q10―5 バックラッシュの測定法は?

はじめに

 NC旋盤というと、NC装置があるがゆえに非常に面倒な機械と思われがちですが、NCプログラムを介して普通旋盤における手動操作部分をNC(数値制御)装置に置き換え、すべての加工操作を自動化したにすぎません。したがって、NCプログラムの作成を業務としている人にとっても、加工の知識は普通旋盤における知識が基本であり、そのような観点から、これからNC旋盤加工を志している人、NC旋盤加工に従事して間もない人でもう少し深入りしたい人、機械加工に関して教育に携わっている人などを対象にして、長年加工技術に携わってきた筆者の実務経験をもとに、NC旋盤加工に必要な初級、中級程度の実践的な技術をQ&A形式で記述してあります。
 第1章はNC旋盤の構成と機械加工レベルの変遷を述べてあります。従来の同時2軸NC旋盤から昨今の複合加工機(ターニングセンタ)にいたる加工内容が、どのように変化したかを学びます。
 第2章は測定技術の習得について述べてあります。機械加工においては、測定によって加工の良否が決定されるので正確な測定が要求されます。現場で日常的に使用されるノギスやマイクロメータなど、種々の測定器の測定法とその取り扱いについて学びます。
 第3章は加工図面の内容について述べてあります。加工現場には機械加工に必要な工具や治具などとともに加工図面が流され、図面に記載された形状、寸法のものを正確に加工しなければなりません。この章では図面の見方、図面に記載されている記号や用語について学びます。
 第4章はNC旋盤に使われる工具の種類と用途、切屑処理、加工トラブルなどについて述べてあります。NC旋盤にはスローアウェイチップが広く使用されていますが、それらの名称と呼び方、さらにビビリ対策などを学びます。
 第5章は切削理論の基礎として切削抵抗、工具寿命判定、切削動力、切削時間など、生産計画や機械の選定、治具の設計などに必要な知識を学びます。
 第6章はNC旋盤のプログラムの基礎について述べてあります。NCプログラムを作成しない人でもプログラムを読み取る力がなければ、段取り作業や実加工は困難です。ここではNCプログラムを読み取るための基礎知識やNC用語を学びます。
 第7章は加工までの手順について述べてあります。NCプログラム作成の基本情報でもあり、またプログラマと現場作業者との共通情報でもあるツールレイアウトなどの作成例を学びます。
 第8章は加工の段取り作業として生爪成形法、ワーク座標系設定、工具補正量の求め方などについて述べてあります。これらの作業は工作物が変わったときや工具交換時には必要な作業なので、その要領を学びます。
 第9章は保守・点検、潤滑油、切削油剤の管理、作業環境管理はなぜ必要かなどについて学びます。
 第10章は機械精度の管理として工作精度の測定法、バックラッシュの測定などについて述べてあります。機械の使用年数が長くなってくると機械精度が劣化するので、機械精度を維持するため、工場において定期的に機械精度を確認する方法を学びます。
 将来、さらに専門的に加工技術を習得するためには、それ相応の専門書を熟読する必要がありますが、本書がその橋渡しになれば幸いです。
 最後に、本書の出版にあたり企画の段階からご尽力をいただきました日刊工業新聞社出版局の野崎伸一氏に深く感謝申し上げます。
 
 2011年10月 伊藤 勝夫 

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