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図解よくわかる
地震保険

定価(税込)  1,728円

監修
監修
編著
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06736-5
コード C3034
発行月 2011年08月
ジャンル ビジネス

内容

地震保険は、それ単体では加入できず、保険料は割高で、損害のすべてが保証されるわけでもない。大震災以降注目が集まっているが、こういうわかりにくいところもあり、依然、加入率は低い。本書は地震保険を基礎からわかりやすく解説、今後の備えの一助になるモノ。

吉田 實  著者プロフィール

(よしだ みのる)
1949年川崎市生まれ、明治大学卒、大手損保会社入社後、営業歴が長く、多くの顧客を持つ。また、損害保険に対しての考察の深さは顧客の間で定評がある。現在、損保代理店を経営。

古市昌義  著者プロフィール

(ふるいち まさよし)
1964年、岡山県生まれ、法政大学卒、ソニー生命保険㈱退社後、現在、総合保険代理店㈱ホロスプランニング・東京オフィス所属。保険の販売とともにライフプランニングまでを含めた保険の啓蒙にも傾注している。日本フィナンシャル・プランナーズ協会会員(AFP)

永井隆昭  著者プロフィール

(ながい たかあき)
1948年秋田市生まれ。金融経済関係の新聞社編集局長などを経て、現在フリー。主に金融関係の取材・執筆、講演活動を行っている。地域金融研究所客員研究員、TEN FEI ASSOCIATED INC専門領域プロデューサー。著書に「動き出したネット・バンキング」(富士通総研・編、日刊工業新聞社)、「トコトンやさしいお金の本」(富士通総研・編、日刊工業新聞社)、「国際事例集」(地域金融研究所)、「知らなきゃヤバイ イスラム金融」(楠本博、勅使川原明・監修、日刊工業新聞社)「図解よくわかる スイス銀行」(楠本博、勅使川原明監修・日刊工業新聞社)などがある。

目次

はじめに 

chapter1 地震保険とはいったいどんなものだろう?
01 日本は確実に地震が起こる国! 
それなのになぜ、地震保険の加入率がわずか23%なのか?
02 地震保険の内容を知っていますか? 
東日本大震災後、地震保険の契約者数が急増している
03 地震保険に加入するには、火災保険に入っていることが条件 
それは地震保険の成り立ちに秘密がある
04 地震保険の補償は多くても半分まで 
目的が損害の補償ではなく、「生活の安定に寄与するため」だから
05 地震保険は再保険制度で実質的に国が補償する 
民間だけでは対応しきれない巨大地震に対応するために
06 その火災の原因が地震なら火災保険は補償しない 
地震保険を巡っての裁判も
07 地震保険加入の蓋然性が高いとはいえない 
徹底的な意思確認が必要か!?
08 地震保険の保険料は所在地と構造で判定する 
合理的、妥当で、不当に差別でないという三原則
09 地震保険料は大幅改訂が行われている 
引き上げ、引き下げ、割引等など
10 企業には「地震拡張担保特約」がある 
企業は個別に損害保険会社と契約する
11 地震保険の保険料計算は「保険料率」を元に行う 
シミュレーションで地震を起こす
12 共済の地震保険には政府共同と独自の2タイプ 
4大共済にみる地震保険
13 少額短期保険で「地震費用保険」というのもある 
単独契約が可能な保険

chapter2 実際に震災にあったらどうする?
14 まずは被害状況を写真に撮っておく 
地震保険の請求 ― これだけは知っておこう
15 査定には契約者本人が立ち会う 
自分で損害箇所を確認、鑑定人に積極的に伝える
16 契約者が不明になっている場合はどうするのか 
保険会社のねばり強い調査がおこなわれる
17 マンション建物は、家計地震保険と同じ 
専有部分と共有部分の違いをどうするか?
18 震災時には、様々な救済措置がある! 
地震保険契約会社照会センターって知ってる?
19 地震保険は流動性の高い資産を十分に確保 
損保も大変だけれどみんなで乗り切る
20 阪神淡路大震災の発生確率は8%程度とされていた 
確率はあくまで確率で、用意は怠らない
21 海溝型地震はM8級で、巨大津波を伴う 
東日本大震災は逆断層型
22 30年3%の確率は安心を示すものではない 
地震活動モデルとその他のモデル
23 マグニチュードは日本の学者から 
考案者のリヒターは日本の学者の地図から着想した

chapter3 海外の地震保険はどうなっているのか
24 住宅向け地震保険の世界最大のプロバイダーCEA 
国はどこまで補償するのか
25 ニュージーランドは自然災害保険の加入100% 
公社の地震保険と民間の地震保険
26 火山国で地震も多いアイスランドの保険 
損害保険料は日本の約2倍
27 中国の地震(災害)保険はこれから 
地震の多い東南アジアではどうなっているのか
28 内戦、テロの損害まで補償するスペイン 
ちょっと珍しい異常リスク保険

chapter4 地震保険のベースとなる損害保険と生命保険
29 損害保険の加入率は生保を下回る 
火災保険と地震保険は別物!?
30 火災保険はロンドン大火が契機(損害保険の歴史) 
相互扶助の精神からスタート
31 損害保険は、事故前と同じ状態にすること 
地震保険を知る上でも必要なキーワード
32 もらい火では火元への賠償請求はできない 
出費に対して支払われる費用保険金
33 火事は身近な危険なのに、意外と軽視? 
火災保険は思っているより使える保険
34 重過失は損害を賠償する責任を負う 
寝タバコは重大な過失!?
35 費用保険に「地震火災費用保険」というのがある 
地震保険の加入非加入関係ナシ!
36 損保会社の経営安定に資する再保険 
高額の保険金支払いに対応する

COLUMN
日本最初の損保会社は「東京海上」 
「ロイズ」は保険の代名詞 
なにかとメリットが多い傷害保険 
大津波の世界最大波高は520メートル!? 
M8のエネルギーは7億㌧の重りを10Km持ち上げる 
自賠責保険では「妻は他人」 
日本では外国損保がイチ早く商品を提供 
損害保険会社の世界トップ争いは熾烈 
自動車事故は38秒に1件発生 
海上保険は損害保険の発祥ともいえる保険 

付録
地震再保険特別会計法 
地震保険に関する法律

はじめに

 日本は、世界有数の地震国です。これまでにも数えきれないほどの地震に見舞われ、ここ15年余りの間でも十勝沖地震や阪神淡路大震災、新潟県中越地震などの大きな震災があり、また、今後30年余りの間に東海・東南海地震、首都直下地震が確実に起こるという話が飛び交っています。
 しかし、それにも関わらず、これまで地震保険への加入率は、増加傾向を示しているとはいえわずか2割と、きわめて低い水準で推移してきました。「喉元過ぎれば熱さ忘れ」「人の噂も75日」で、過去のことも近い将来のことも、日本人はさして気にもしていないのでしょうか。それとも、地震保険というモノをあまり知らなかったからなのでしょうか。
 2011年3月11日、未曽有と言われた大地震と大津波による東日本大震災が起こりました。そしてこれを契機に、今、地震保険への注目が急速に高まっています。しかし、これまでの例をみれば、その注目が、例えば1年後、続いているかといえば、定かでありません。
 そこで本書では、地震保険の内容についてはもちろんですが、それをより補う意味でも地震・津波の実例をも合わせ掲載し、地震・津波の本当の恐ろしさを忘れないようにしてもらうと同時に、かつ、それによって引き起されるリスクをもしっかりと覚えてもらうことで、地震保険というものへの理解をより深めてもらう構成にしました。
 さらに、地震保険が火災保険に付帯されているものであることから、火災保険についてもその内容を明記し、合わせて、損害保険とは何なのかも考えていきます。
 これまで、「保険」というジャンルや「生命保険」という括りでは多くの書籍が刊行されていますが、地震保険をメインにした書籍は、あまり多くないと思いますので、貴重な1冊になるのではないかとも自負しています。
 内容は、できるだけわかりやすい言葉で記すことに留意し、かつ、専門家であり実務のプロでもある吉田實氏や古市昌義氏にも監修をいただき、万全を期しました。
 本書の発刊にあたり、日刊工業新聞社出版局の藤井浩氏には、企画段階から大変お世話になり、心から感謝している次第です。

 2011年 8月
永井隆昭

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