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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい電子部品の本

定価(税込)  1,512円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06732-7
コード C3034
発行月 2011年08月
ジャンル ビジネス 電気・電子

内容

電子部品の電気的仕組みから応用までを解説した、一番やさしい入門書。抵抗、コイル、コンデンサからダイオード、トランジスタ、電磁石、センサまで、数多くの電子部品を紹介している。電気分野、機械分野を中心に、数多くの入門書を世に出し、圧倒的な支持を集めてきた著者の最後の作品。

谷腰欣司  著者プロフィール

(たにこし きんじ)
1944年 長野県に生まれる
科学評論家
技術コンサルタント
(株)開発技術研究所 技術顧問
2011年4月、逝去

●主な著書
『トコトンやさしいフェライトの本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしいカメラの本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい回路設計の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい半導体の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしいトランジスタの本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい電気回路の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい発光ダイオードの本(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい水の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしいモータの本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい電波の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい光の本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしいミネラルの本』(日刊工業新聞社)
『トコトンやさしい電気の本』(日刊工業新聞社)
『超音波とその使い方』(日刊工業新聞社)
『磁石とその使い方』(日刊工業新聞社)
『ビギナーのための電子回路集』(日刊工業新聞社)
『ビギナーのための小型モータ回路集』(日刊工業新聞社)
『ビギナーのためのセンサ回路集』(日刊工業新聞社)
『光センサとその使い方』(日刊工業新聞社)
『小型モータとその使い方』(日刊工業新聞社)
『DCモータ活用の実践ノウハウ』(CQ出版社)
『レーザー技術入門講座』(電波新聞社)
『センサーのしくみ』(電波新聞社)
『小型モーターのしくみ』(電波新聞社)
『図解レーザーのはなし』(日本実業出版社)
『図解電波のしくみ』(日本実業出版社)
『カラー図解 電気のすべてがわかる本』(ナツメ社)
その他多数

目次

第1章 抵抗、 コイル、コンデンサ
1 抵抗とは何か 「回路内に電気抵抗を与えるための部品」
2 いろいろな抵抗器 「いろいろな抵抗器とその特徴」
3 可変抵抗(バリアブルレジスタ)とは 「可変抵抗のことをボリュームという場合がある」
4 コイルとは 「磁気エネルギーを蓄える電気部品」
5 同調コイルとは 「選局に使うコイル」
6 チョークコイルと使い方 「チョークコイルで高周波を減衰させる」
7 コンデンサとは 「電荷を蓄積する電気部品」
8 コンデンサのいろいろ 「いろいろなコンデンサとその特徴」
9 可変コンデンサ(バリアブルコンデンサ)とは 「可変コンデンサのことをバリコンという」
10 フェライトビーズと使い方 「高周波帯のノイズを除去する」

第2章 ダイオードのいろいろ
11 ダイオードとは 「ダイオードは半導体の原点」
12 ダイオードの種類と型名を理解する 「ダイオードの型名にはJEITAの規格に準拠しないものがある」
13 ダイオードの整流特性はどこで決まるか 「ショットキーバリアダイオードとシリコンダイオードの違い」
14 整流用ダイオードを使う 「交流を直流にする回路」
15 定電圧ダイオードとは 「定電圧ダイオードで安定な電圧を作る」
16 定電流ダイオードとは 「定電流ダイオードとそのしくみ」
17 定電流ダイオードを使う 「定電流ダイオードの応用回路」
18 発光ダイオードとは 「電子とホールが再結合するとき発光するダイオード」
19 発光ダイオードの特徴と使い方 「発光ダイオードは高輝度、小型軽量、丈夫で長持ち」
20 フォトダイオードとは 「光エネルギーを電気エネルギーに変えるダイオード」
21 フォトダイオードの種類と応用回路 「PN型、PIN型、アバランシェ型、ショットキー型などがある」
22 レーザダイオードとは 「レーザダイオードのしくみ」

第3章 いろいろなトランジスタ
23 トランジスタとは 「トランジスタの基本を理解する」
24 トランジスタの外観形状 「外観形状からわかるトランジスタの種類と用途」
25 トランジスタの種類と型名を理解する 「型名の第1項と2項を見れば極性と周波数帯域がわかる」
26 バイポーラトランジスタの回路図記号 「トランジスタは回路図記号で内部の様子がわかる」
27 トランジスタの電気的特性の見方 「電気的特性からトランジスタを選ぶ」
28 トランジスタを安全動作領域内で使う方法 「トランジスタの二次降伏現象を回避する」
29 トランジスタと電界効果トランジスタの違い 「バイポーラトランジスタと電界効果トランジスタの特徴」
30 接合型電界効果トランジスタとは 「接合型FETのしくみ」
31 MOS型電界効果トランジスタとは 「MOS型FETのしくみ」
32 電界効果トランジスタの回路図記号 「回路図記号で電界効果トランジスタの種類がわかる」
33 サイリスタの種類を理解する 「トライアックは双方向通電ができるサイリスタである」
34 IGBTとは、どんな半導体か 「パワートランジスタとFETを組み合わせたもの」
35 半導体でモータを回す 「いろいろな半導体でモータを回す方法」

第4章 電磁石の応用部品
36 DCモータとは 「DCモータのしくみを学ぶ」
37 DCモータの特性を理解する「T─N、T─ 、効率、出力特性とは」
38 ステッピングモータとは 「パルス電力で自由に動くモータ」
39 電源トランスとは 「交流電圧を自由に変える変圧器」
40 リレーとその使い方 「リレーの構造と使い方を理解する」
41 スピーカのしくみ 「音声電流を音に換える装置」
42 電流計(アナログ式メータ)とは 「電流計も電圧計も仕組みは同じである」

第5章 いろいろなセンサ
43 IC化温度センサとは 「リニアな出力特性のIC化温度センサ」
44 サーミスタとは 「サーミスタで温度を測る」
45 赤外線センサとは 「焦電型赤外線センサを使う」
46 赤外線センサの種類 「赤外線センサには量子型と熱型がある」
47 CdSセルとは 「硫化カドミウムを用いた光センサ」
48 圧力センサとは 「半導体圧力センサのしくみ」
49 ホール素子と使い方 「静磁界から高周波まで使える磁気センサ」
50 ホールICと使い方 「ホールICの出力でモータをオンオフする」
51 リードスイッチと使い方 「磁石を近づけると動作する簡単なスイッチ」
52 超音波センサとは 「圧電セラミックスを利用した超音波センサ」
53 フォトインタラプタとは 「フォトインタラプタで通過物体や回転数を測る」
54 ロータリーエンコーダとは「位置決め制御や回転角、回転数の検出に使われる」
55 マイクロホンとその種類 「ダイナミック型、コンデンサ型、エレクトレットコンデンサ型」

第6章 そのほかの電子部品
56 オペアンプとは 「リニアな特性の演算増幅器」
57 オペアンプを使う 「オペアンプで増幅回路を作る」
58 水晶(クリスタル)発振子とは 「水晶発振子を使い安定度の高い発振器を作る」
59 ACアダプタとは 「ACアダプタのしくみ」
60 定電圧電源用IC 「専用ICを使った定電圧電源」
61 半導体メモリの種類 「デジタル機器の性能はメモリが決め手」
62 フォトカプラとは 「光を媒体とした信号の伝送装置」
63 イヤホンとその種類 「ダイナミック型、マグネチック型、クリスタル型」
64 太陽電池の原理と使い方 「太陽電池の特徴と使い方を理解する」
65 光ファイバケーブルとは 「石英やプラスチックを使って光信号を伝送する」
66 ネオン管とその使い方 「ネオン管は高電圧の放電ランプである」
67 ブザーとそのしくみ 「マグネチック型と圧電型ブザー」

【コラム】 ●静電気と普通の電気(動電気)どこが違う ●電流には三つの働きがある
●電流が流れるところに磁界あり ●オームの法則を電球の明るさで学ぶ ●感電しない方法
参考文献
付録

はじめに

 電子技術の進歩発展によって身の回りの電気製品は一段と高性能化され、大変使いやすくなってきました。また、その側面では装置の省資源化、省エネルギー化はいうに及ばず、従来では考えられないような複雑な装置でも、洋服のポケットに収納できるほどコンパクトになってきました。
 例えばスマートフォンなどの情報端末、手の平サイズのGPS、医療用のカプセル型カメラと数え上げたらきりがありません。このように高度に発達した技術革新の中で、私たちの生活様式も大きく変わり、もはや昔のようなノンビリした生活には、戻れないところまできています。
 また身の回りの電気製品一つをとっても、多少電気の知識のある人でも手におえる代物は少なく、コンパクトにモジュール化され、その扱いはエキスパートの領域となっています。
 このような状況下、詳しい構造を知らなくても、電気製品を使うことができれば、とりあえず普段の生活に不便を感じません。
 しかし、電気製品の設計や修理に携わる方、あるいは趣味で電気製品の組み立てを志す方々は、沢山の電気製品の中から自分に合った製品を購入したいときなど、いちいち専門家に相談しなくても、ちょっとした電気の知識があれば、その場をスムーズに切り抜けることができます。また、周囲の人から電気製品に関する質問を受けたとき、自信をもって説明できれば、それなりに楽しいものです。このように、電気回路の知識があると、今の世の中ずいぶん便利なものです。 
 ところで、初心者が電子部品を学ぶ場合、それなりの難しさはありますが、一見むずかしく見える電子回路も、いくつかの基礎知識を身につけてしまえば、後はその応用、単純回路の寄せ集めで、だいたい間に合うものです。つまり、基本を理解してしまえば、後はそれほど難しいものではないということです。
 そこで、本書では比較的よく使われる電子部品に的を絞り、図を交え、やさしく解説しました。なお、電子部品のことを勉強しようと思っても、初心者にはやはり、それなりの難しさはあります。そのような情況を踏まえ、本書では数式はできるだけ避け、また専門用語には解説を加え、初心者に何とか電子部品の基本を理解していただけるよう、筆者流の説明を展開しました。このため、やや厳密さを欠く部分もありますが、総じて電子部品がわかるよう配慮されています。これを機会にできるだけ多くの方々に電子部品の面白さを知っていただければ幸いです。
 なお、本書の執筆に際し、多くの文献および技術資料を利用させていただいたことを、ここに厚く御礼申し上げます。また、本書の出版に際し、何かとご配慮いただいた日刊工業新聞社、出版局の方々、ならびに関係各位に心から感謝します。 
 
2011年4月
谷腰欣司

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