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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「標準原価」の本

定価(税込)  2,052円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06734-1
コード C3034
発行月 2011年08月
ジャンル 生産管理

内容

品質と納期さえ守っていればよかったのは過去の話で、今ではモノづくり現場でもコスト管理は必須になっている。そのためには標準原価の知識は欠かせない。本書は、その標準原価のことを初心者にも分かるように解説した実務書である。

左近祥夫  著者プロフィール

(さこん まさお)
 株式会社実践クオリティシステムズ代表取締役
 特定非営利活動法人中小企業経営支援協会代表理事

 経歴
 1972(昭和47)年 北海道大学工学部金属工学科卒業
 1973(昭和48)年 中小企業(後年、東証1部上場会社)入社
 1991(平成3)年 経営コンサルティング会社入社
 1996(平成8)年 株式会社実践クオリティシステムズを設立。現在に至る
 主な著書
 「生産管理実務便覧」(編集委員長)通産資料調査会(1996年)
 ナットク現場改善シリーズ よくわかる「ライン生産とセル生産」の本 日刊工業新聞社(2010年)

目次

はじめに  

第1章 生産現場と原価
 1―1 経営  
 1―2 原価の歴史  
 1―3 正しい見方  
 1―4 事例  

第2章 製品1個の原価
 2―1 原価とは  
 2―2 原価の源泉  
 2―3 材料費  
 2―4 加工費のなかの設備費率  
 2―5 加工費のなかの労務費率  
 2―6 加工費のなかの時間・工数  
 2―7 加工費のなかの職場共通費率  
 2―8 加工費のなかの配賦費  
 2―9 運送費  

第3章 計算の手順
 3―1 計算の流れ  
 3―2 対象製品  
 3―3 資料収集と計算  
 3―4 金額表記  

第4章 材料費の低減
 4―1 狙い  
 4―2 予定価格  
 4―3 標準材料使用量  

第5章 設備費の低減
 5―1 設備費とは  
 5―2 現受注量で稼働率を上げる  
 5―3 所要時間  
 5―4 設備比例費率  
 5―5 設備入れ替えの考え方 

第6章 労務費の削減
 6―1 労務費とは  
 6―2 労務費率の低減  
 6―3 所要工数

はじめに

 日本で製品を作ると、中国に比べて、おおよそ30%程度割高になる。原価が高いから売価が高くなり、ひいては市場で競争力が落ちる。原価のなかでも人件費・労務費に差がある。この人件費・労務費が他費目に影響し、全体が高くなる。この構造をブレーク・スルーする方途はないのだろうか。
 2011年3月、東北・関東に巨大地震が発生した。その復旧・復興を観察すると、日本の強さが浮かび上がる。それは、一言で言うと、現場である。本社からの指揮命令系統が寸断され、あるいはそれが不適切であっても、現場は、やれるところから、やれる人がやっていく。そして、なんとか形にしている。
 日本の強みをいかし、かつ原価の理論を押さえれば、筆者は「できる」と考える。再び世界一のモノづくり国を作ることができる、そんな想いで本書を書いた。

 間違えてはいけない。原価というものが独立して存在するわけではない。むきだしの原価低減はない。材料、作業、運送の「影」として原価が存在する。原価低減は工夫とか改善とかの結果である。つまるところ「人」である。そこのところを本書は書いた。

 筆者が最初に原価を学んだのは、コンサルタント会社(株)ジムテックである。志賀孝吉社長(故人)に手ほどきを受けた。その後、さまざまな大企業と中小企業で実践的に学んだ。(株)エンデバー・江崎健二郎会長、カナフレックスコーポレーション(株)金尾茂樹社長には生きた経営の勉強の機会をいただいている。感謝申し上げる。

2011年6月 左近 祥夫

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