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物流改善 Q&A100
―物流ソリューションのためのヒント集―

定価(税込)  2,376円

編著
著者
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サイズ A5判
ページ数 224頁
ISBNコード 978-4-526-06681-8
コード C3034
発行月 2011年04月
ジャンル 生産管理

内容

大量生産・一括物流のフロー型モデルから、日次生産・生産連動のストック型物流へと、ビジネスモデルの転換を進めている物流業界。こうした情勢を踏まえ、本書では物流現場で生じる素朴な疑問から未来の情報システム開発コンセプトまで、幅広いソリューションからテーマを厳選して100問にまとめた物流マン必読の書。

花房 陵  著者プロフィール

(はなぶさ りょう)
1955年生れ、イーソーコ総合研究所主席コンサルタント。(株)アバンセ代表取締役、経営・物流コンサルタント暦25年。28業種200社以上の物流現場経験から、物流改善の総合アドバイザリー業務を継続中。業界紙寄稿多数、主な著作に『見える化で進める物流改善』『戦略物流の基本とカラクリ』メルマガ【物流現場見たまま感じたまま】。
第1・5章、全体監修担当。

イーソーコグループ紹介
倉庫や物流施設、物流用地という物流不動産を専門に有効活用や事業提案を行っている。物流不動産のワンストップサービスを標榜し、グループ各社で不動産情報から物流施設の設計、開発、収益計算、物件評価レポーティング、ユーザーテナント誘致、開発資金調達、物流施設の管理、物流情報システム開発、物流人材教育を提供する。

 ●イーソーコ:日本最大級の物流不動産掲示板サイト「イーソーコドットコム」を運営し、物流施設に特化した仲介、マスターリースを行う。物流施設の集約提案やコントラクトマネジメント・アドバイス、施設の有効活用提案なども行う。マスターリース事業は業界別物流の知識と経験を活かし、物流施設の賃貸借期間中に起こるオーナー、テナント間の問題解決を得意とする。
 ●イーソーコ総合研究所:物流施設の設計や開発などを担当。物流施設の設計を得意とする一級建築士を抱え、物流施設の中長期改修計画などのライフサイクルマネジメントを実施する。物流不動産マーケット、物流施設の評価レポートも行い、賃料相場の動向や既存物流施設の周辺賃料相場、改善提案なども担当する。
 ●イーソーコドットコム:「ITを駆使した物流ソリューション」をスローガンに物流業界のIT営業、IT教育を行っている。物流不動産ビジネスの基幹システムイーソーコドットコムの開発から、WMSやTMSなどのシステム開発だけでなく、物流IT人材の教育も一手に引き受けている。

 イーソーコグループ http://www.e―sohko.com
 (株)イーソーコ総合研究所 代表取締役社長 河田 榮司
 〒105―0023 東京都港区芝浦1―13―10 第3東運ビル9F
 TEL:03―5441―1237  FAX:03―5439―9540

大谷巌一  著者プロフィール

(おおたに いわかず)
1957年生れ、イーソーコ副社長、イーソーコ総合研究所副社長、イーソーコドットコム会長、東運開発取締役、トーウン取締役などを兼務。81年高千穂商科大学卒、東京倉庫運輸入社。倉庫業の業務に戦略的物流施設の活用や物流施設の流動化、物流施設・土地の有効活用などを加えた物流不動産ビジネスを創業時から構築。第3章担当

早崎幸太郎  著者プロフィール

(はやざき こうたろう)
1981年生れ、イーソーコドットコム代表取締役。03年千葉工業大学卒、情報システム会社アイエスピーで携帯システム構築(モバイル ナンバー ポータビリティなど)を担当。07年イーソーコ入社。物流不動産ビジネスの基幹システムイーソーコドットコムの保守運用や新規システムの開発にあたる。10年より現職。第7章担当

川嵜 勇  著者プロフィール

(かわさき いさむ)
1980年生れ、イーソーコ総合研究所経営企画室長。02年東京工業大学卒、物流専門紙・輸送経済新聞社にて国際物流企業、国内物流企業を担当し、陸運、空運、海運各社を取材。編集部副部長、部長となり社説も手がける。08年イーソーコ総合研究所入社、広報、評価レポートの作成、コンサルティング担当。第2・4・6章担当

目次

はじめに  

第1章 物流コストソリューション 
Q01 自社の状況を比較するための物流コストの参考モデルはありますか?  
Q02 業種別物流コストデータを参考にどんなことが考えられますか?  
Q03 物流コスト抑制のために、取るべき手はどのような順番ですか?  
Q04 物流企業との物流コスト交渉はどんな進め方がありますか? 
Q05 物流コストダウンの具体的な点検はどのように行いますか? 
Q06 物流コストの劇的削減に役立つABC手法とは、どのようなものですか?  
Q07 年間の物流予算を作成するためには、どんな作業が必要ですか?  
Q08 物流施設や情報システムの投資回収計算は、どのように行うのですか?  
Q09 物流コストの精算業務では、どんな注意点がありますか?  
Q10 コストダウンのための全社的プロジェクトを立ち上げます。運営の注意点は何ですか?  
Q11 得意先からの値下げ要請が強く、売価も低迷しています。物流コストへの圧力も強く対処に苦慮しています。何かヒントは?  
Q12 コストダウンには終わりがないのですが、どのように評価すれば良いのでしょうか? 終わりのないコスト削減運動なのでしょうか?  
Q13 コストダウンとは逆の物流価値向上:ヴァリューアップとは何でしょうか?  
Q14 センターフィーとは何ですか? 費用負担をどう理解すれば良いのでしょうか?  

第2章 輸配送ネットワークソリューション 
Q15 ドライバーの品質向上策は?  
Q16 共同配送で効果を出すにはどうしたら良いでしょうか? 
Q17 運輸企業に輸送費削減を要望しましたが、思うような値下げをしてくれません。どうすれば良いですか?  
Q18 繁忙期に車両の手配が追いつかなくなるのですが、どうしたら良いでしょうか?  
Q19 国際総合一貫物流というサービスを提供している物流企業はありますか?  
Q20 物流網を構築するのにカップリングポイントをどこに置くかが重要と聞いたのですが、カップリングポイントとは何でしょうか?  
Q21 全国物流網を構築するには、どのように運送会社を決めたら良いのでしょうか?  
Q22 現状を把握するための配送分布マップを作成したいのですが、どうしたら良いでしょうか?  
Q23 配送分布マップを作成して、非効率な物流を見つけましたが、どう改善すれば良いですか?  
Q24 配送事故を防ぐための、安全対策はどのようにすれば良いのでしょうか?  
Q25 CO2排出量の計算に必要なデータは、どのようにして手に入れれば良いのでしょうか?  
Q26 輸送モードを変更してCO2排出量を削減するにはどうすれば良いですか?  

第3章 物流施設(物流不動産)ソリューション 
Q27 物流不動産という用語が目立ちます。どんな意味で使われているのですか?  
Q28 物流不動産を賃借するとき、契約に必要な項目とは何ですか?  
Q29 解約時に原状回復条項でオーナーともめないための方法は何ですか?  
Q30 物流施設を新たに開発・設計する場合には、どのような注意点がありますか?  
Q31 なぜ大型物流施設が大量に開発されているのでしょうか? 
Q32 倉庫を建てたいので、資金調達の方法を教えてください。必要な資料は何でしょうか?  
Q33 物流不動産を借りようとしたら、オーナーではなく管理会社が間に入っていました。何か意味があるのでしょうか?  
Q34 物流不動産の建物・土地に抵当権(根抵当権)が設定されている物件を借りる際のリスクを教えてください  
Q35 自社で倉庫を開発するとき、どのような関係法令がありますか?  
Q36 物流施設内部を設計するときに注意しなければならない項目は何ですか?  
Q37 物流施設を賃借したいのですが、コンプライアンス問題ではどんなチェックが必要ですか?  
Q38 物流施設は自前の物件と賃貸、どちらがいいでしょうか? 
Q39 物流施設を借りようとしたら、寄託契約ではどうかと言われました。何が違うのでしょうか?  

第4章 物流アウトソーシングソリューション 
Q40 物流アウトソーシングをする際には、どのような注意がありますか?  
Q41 どんな業務をアウトソーシングすれば良いですか?  
Q42 アウトソーシング料金が割高に思えるのですが、どのようにすれば良いのでしょうか?  
Q43 アウトソーシングのRFPとは何でしょうか?  
Q44 物流コンペを行うためにはどんな準備が必要ですか?  
Q45 大型物流施設に集約するメリットは何でしょうか。またデメリットはあるのでしょうか?  
Q46 物流業者をチェック・評価するポイントは何でしょうか? 
Q47 物流企業と交わすアウトソーシング契約書に必要な内容は何でしょうか?  
Q48 物流アウトソーシング契約書の覚書に必要な内容は何でしょうか?  
Q49 親会社から見て、物流子会社の業績管理にはどんなものがありますか?  
Q50 環境調和型の物流にはどのように取り組めば良いですか?  

第5章 物流マネジメントソリューション 
Q51 物流KPIとは何ですか。どのようなことを定めれば良いのでしょうか?  
Q52 残業が減りません。時間処理能力の向上策は?  
Q53 作業ミス削減や精度の向上のためにはどうしたらいいですか?  
Q54 レイバースケジューリングとは何ですか?  
Q55 物流現場に5Sを定着させるにはどうしたらいいですか? 
Q56 作業ミスや誤出荷納品を防止するには、どうしたらいいでしょうか?  
Q57 作業マニュアルは、どのように作成すればいいですか?  
Q58 作業や工程の標準化、単純化の進め方は?  
Q59 在庫管理手法のうち、販売日数で在庫を見るとはどんな方法ですか?  
Q60 在庫削減の全社的取り組みとは、どのような方法ですか? 
Q61 保管什器の選び方、保管効率を上げるにはどうしたらいいですか?  
Q62 自動設備(マテハン)の導入はどうやって進めるのですか?  
Q63 棚卸し誤差を無くすためには、どのような注意点がありますか?  
Q64 棚卸しに時間と人がかかりすぎます。どんな工夫がありますか?  
Q65 SCMを推進するためのプロセスにはどのように取り組むべきですか? 
Q66 物流従事者の評価や賃金はどのように決めたらいいですか?  
Q67 工場内搬送や調達物流について、注意すべき点は何ですか?  
Q68 受注の締め切り時間を延長するためには、何が重要ですか?  
Q69 改善プロジェクトがなかなか進みません。遅れ対策は? 
Q70 物流現場に活気と成果をもたらす秘訣はありますか? 

第6章 物流人材開発ソリューション 
Q71 物流教育のカリキュラムには、どのようなものがあるのでしょうか?  
Q72 物流知識の資格、免許にはどのようなものがあるのでしょうか?  
Q73 日頃の教育に対する考え方や新しい思想はありますか?  
Q74 従業員のモチベーションアップ、レベルアップの秘訣は何でしょうか?  
Q75 ドライバー教育のカリキュラムについて教えてください  
Q76 危機予知会議(KY会議)の進め方はどうしたらいいでしょうか?  
Q77 職場内での会議や打合せを効果的に進めるためには、どのようにしたらいいですか?  
Q78 作業者教育と管理者教育の違いについて教えてください  
Q79 物流企画やアイデアを皆で共有したり、新たに生み出すためにはどうしたらいいですか?  
Q80 営業教育を強化したいのですが、どのような内容にすればいいでしょうか?  
Q81 職場の教育観、価値観の持ち方は?  
Q82 教育開発の成果や効果をどのように評価すれば良いですか?  

第7章 物流ITソリューション 
Q83 情報システムでコストダウンできる業務ってどんなことですか?  
Q84 システム化計画はどのように立てればいいですか?  
Q85 物流システムの導入を検討しているシステム会社からパッケージ型、ASP型、SaaS型を説明されましたが、どのような違いがあるのですか?  
Q86 システム導入のRFPには、どんな情報を用意したらいいでしょうか?  
Q87 物流情報システムの導入設計とはどんな作業ですか?  
Q88 システム更新の注意点とポイントって何でしょうか?  
Q89 物流業界でバーコードやRFIDを利用する方法について教えてください  
Q90 バーコードやRFIDタグを活用するためには、どんな注意点がありますか?  
Q91 WMSを入れると、物流改善にどのような効果があるのでしょうか?  
Q92 WMSの代表的な機能とは何でしょうか?  
Q93 WMSを選ぶときのポイントを教えてください  
Q94 WMSを導入するにあたり、上位システムとの連携が必要だと言われましたが、意味が分かりません。どのようなことをすればいいのでしょうか?  
Q95 通販物流に適した物流システムの特徴とは何でしょうか?  
Q96 ERPを導入しています。SCMシステムはどのような機能がありますか?  
Q97 インターネットを活用することで、費用を抑えて物流の効率化ができると聞いたのですが、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?  
Q98 貨物追跡管理には、どんな機能があるのでしょうか?  
Q99 内部統制評価のIT全般統制項目は、どのようにクリアしていけば良いのでしょうか?  
Q100 物流情報システムは、これからどのように変化してゆくのでしょうか? 

はじめに

 世界同時不況から3年が経過し、21世紀は新たなDECADE(10年期)を迎えた。マクロ指標やマーケット状況は依然として活力に欠けるが、世界はロジスティクスによって大変貌を遂げている。ロンドン、NY、北京、上海、クアラルンプール、東京、シドニー、……各都市は世界中からの商品・サービスで賑わっている。国境を越え、産業をまたがり、時間と空間を駆使したロジスティクスがITとともにパワーを持ち始めた。私たちはどこに住もうとも世界と通じ、世界の珍しい習慣や優れた商品を手にできる。その実感はロジスティクスによってもたらされる。
 ITとロジスティクスのハイブリッド・フューチャーがビジネスモデルとなり、どんな産業もロジスティクスがソリューションとなる。我が国におけるロジスティクスビジネスは、大量生産・一括物流のストック型モデルから、日次生産・生産連動のフロー型物流への転換が期待されている。物流課題は現場に生まれ、マーケットから要請される。
 本紙では7つのフォーカス(コスト、輸配送、施設、アウトソーシング、マネジメント、人材、IT)から物流ソリューションを提供する。物流をビジネスのソリューションにしたい方、物流課題のソリューションを探されている方に最新情報を網羅した。物流現場で生まれる素朴な質問から、未来の物流情報システム開発コンセプトまで、幅広いソリューションとして厳選したQ&A100問でまとめ上げている。
 読者のビジネスソリューションとなれば幸いである。

 2011年 初春
 編著者 花房  陵 

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