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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「設備改善」の本

定価(税込)  2,052円

編著
著者
著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06656-6
コード C3034
発行月 2011年03月
ジャンル 生産管理

内容

モノづくり現場において、設備は絶対欠かせない必須アイテム。それだけに「設備改善」は製品の品質向上や短納期化、コストダウンに大きく貢献する。本書は、その設備改善を効率よく進めるための実務書。

目次

はじめに

第1章 今、なぜ設備改善か
 1―1 設備改善の必要性
 1―2 人の創造性の発揮

第2章 設備改善に取り組む前に
 2―1 5S活動
 2―2 設備周りのものの流れの改善
 2―3 作業改善
 2―4 ムダとロス

第3章 設備改善に使える手法
 3―1 チェックシート
 3―2 グラフ
 3―3 特性要因図
 3―4 パレート図
 3―5 5なぜ
 3―6 散布図
 3―7 マトリックス・データ解析
 3―8 FMEA
 3―9 FTA
 3―10 ワイブル解析

第4章 設備改善の取組み
 4―1 改善組織
 4―2 改善方針・目標・日程・予算
 4―3 経営者層の関わり方
 4―4 改善の進め方

第5章 設備の外側の改善(操作性・保全性・段取り性)
 5―1 設備の外側の改善
 5―2 オペレータに対する改善
 5―3 保全マンに対する改善
 5―4 段取りマンに対する改善

第6章 設備の内側の改善(信頼性)
 6―1 動力伝達系
 6―2 エネルギー供給系
 6―3 制御系
 6―4 潤滑系

第7章 生産性向上の改善
 7―1 加工速度アップ
 7―2 加工力アップ
 7―3 プログラム上の改善

第8章 品質・安全・環境などの改善
 8―1 品質の改善
 8―2 安全の改善
 8―3 衛生の改善
 8―4 環境の改善
 8―5 省エネルギーの改善
 8―6 遊休設備・劣化設備の有効活用

第9章 ローコストオートメーション(LCA)
 9―1 ローコストオートメーション(LCA)とは
 9―2 ローコストオートメーションの種類

第10章 成果指標
 10―1 総合性能
 10―2 故障停止に対する性能
 10―3 段取り時間関連
 10―4 設備改善指標
 10―5 生産準備達成指標
 10―6 保全費指標

第11章 設備改善事例
 11―1 故障対策
 11―2 チョコ停対策
 11―3 品質不良対策
 11―4 安全衛生対策
 11―5 省エネルギー対策
 11―6 歩留り向上対策

第12章 設備改善におけるITの活用
 12―1 設備管理におけるIT活用について
 12―2 設備改善におけるITの活用について

おわりに
参考文献
索引

はじめに

 人は新しい考えやアイデアを作りだし、それを実際にやってみて新たな知見を獲得する。今までより硬い材料、強い材料を見つけそれを変形させる新しい道具や動力を考案したり見つけたりする。そのようにして人の力以上のパワーを出す道具や工具・装置などを作った。この装置がまた新しい材料や加工方法を生み出しさらに高度な設備になっていった。
 このスパイラルの進展により、設備は複雑で高密度になり、現在ではひとの力ではできない強度や精度、複雑な形状のものができるようになった。私たちの身の廻りの製品の多くは設備で加工し組み立てられている。この設備も維持管理を適切に行わないと劣化し故障することになる。また加工する製品の材料や形状が異なると、今まで使用していた設備では加工しづらい場面も起こってくる。また安全性や環境性に対しても不十分になる場合が生じる。さらに現状より効率を上げるために工夫を加えたり、作業環境を整えるために努力するようになる。
 一方、人の面から考えると、堅い木の実を食べようとすると人の力ではクルミなど硬い殻に包まれている木の実は食べられない。そこで石盤と石片(道具)でクルミの殻を粉砕して中にある実を取り出すのである。ここに人の創造性の原点があり、道具・仕掛け・装置・設備への改善の端緒がある。

 本書は、第1章~第3章において設備改善の重要性と設備改善に必要な解析手法などを述べ、第4章~第7章では設備改善の具体的な取組みと設備の外側と内側という視点と能力向上という視点での生産性向上の改善を述べた(段取り改善・作業改善は参考文献参照)。第8章では安全衛生など、第9章でローコストオートメーションについて、第10章では設備性能などの成果指標の概要を記した。さらに、第11章では、設備改善の主要項目の事例を示した。最後の第12章では、設備に発生する各種のリスクに対するIT活用についてスタッフ向けに提示した。
 本書は、現場最前線のオペレータや匠の技能を持った保全マン、スタッフの方を主な対象として記述した。さらには最新技術を駆使して製造ラインを構築する生産技術者や設備設計・開発者、さらに戦略的な設備投資を図る設備投資企画マンの方たちも現場の視点を理解してもらうために本書を活用していただけるならば望外の喜びである。

2011年1月 
編著者 石川君雄

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