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関西「IT百撰」に学ぶ
―中小・中堅企業を元気にする先進活用事例―

定価(税込)  1,650円

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サイズ 四六判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-06637-5
コード C3034
発行月 2011年02月
ジャンル 経営

内容

中小・中堅企業にとってIT(情報技術)システムは、導入に広範な知識やコスト、メンテナンスが必要になるなどの理由から導入に躊躇しているケースが多い。関西のNPO団体“IT百撰アドバイザー・クラブ”ではIT活用によって優れた業績をあげている中小・中堅企業を表彰している。本書は、この成功事例を体系的にまとめ、ITをどのように活用して利益を生み出しているかを紹介する。

IT百撰アドバイザー・クラブ  著者プロフィール

NPO法人IT百選クラブ・アドバイザー(関西IT百選」事務局)
〒553-0003大阪市福島福嶋7-20-1KM西梅田ビル14階
TEL/FAX06-6451-2419
http://www.it100sen.com/

日刊工業新聞特別取材班  著者プロフィール

取材・執筆協力者
四釜広幸、嶋田歩、赤穂啓子、由賀徹、広瀬友彦、田井茂、安藤光恵、石宮由紀子、
今村博之、岡部徹、亀山紘樹、窪田美沙、小林広幸、齋藤弘和、錦織承平、山路甲子

目次

はじめに

第1章 IT百撰とは
ITを活用して企業の経営刷新を目指す
  「IT百撰生みの親」に聞く
  大阪国際会議場  社長 萩尾千里氏 
IT活用は中小企業にとって、偉大なビジネスチャンスだ
  「IT育ての親」に聞く
  特定非営利活動法人IT百撰アドバーザー・クラブ  理事長 山岡 喜紹氏

第2章 煌き受賞企業群
IT資産の状況を可視化し、顧客の経営改革を支援
  株式会社 アクセル
駐車場から情報発信、地域活性化を担う
  株式会社 イーエスプランニング
ITを効率利用し、サービスの差別化を図る
  株式会社 キャラット
ウェブ販売に特化、ニーズに対応した商品を提案
  株式会社 京都工芸
原価管理を徹底し、社員の意識改革と顧客創造を推進
  株式会社 クロスエフェクト
ITでおつまみ市場を開拓
  株式会社 伍魚福
IT使い消費者に安心で安全な牛肉を提供
  株式会社 サカエヤ
IT活用で技術と熱意をアピール、営業力向上
  三元ラセン管工業株式会社
ネジ販売をいち早くシステム化し、業界トップクラスに
  サンコーインダストリー株式会社
データベースで情報を提供し、ヒトが判断する
  昭和電機株式会社
「1円あたりの顧客満足度を高める」ためのIT化。そこに生まれたのは余裕と利益
  株式会社 スーパーホテル
ソフトウェア開発の工業化で品質・生産性の向上に貢献
  住友電工情報システム株式会社
付加価値付きの各種計測機器、日本のインフラを守る
  株式会社 ソーキ
安心安全で育児を応援
  株式会社 チャイルドハート
なぜ受注が取れるかわかるから、ITで効率化できる
  株式会社 ツルガ
熟練の職人が作る単品モノ、基幹システムの構築が支える
  東海バネ工業株式会社
「人間力」を磨き、IT業界の急激な変化に立ち向かう
  ナビオコンピュータ株式会社
インターネットで、人と人の「きずな」を結ぶお手伝い
  株式会社 にっこう社
滞納整理システムで地方自治体の活性化を支援
  ネクストウェア株式会社
自立独立の商売を―。
  ノーブルトレーダース株式会社
金型の製品管理ノウハウを活用し、自社の管理ソフトを外販
  枚岡合金工具株式会社
ITの利用をベースに、社会貢献&新事業モデル確立
  ペタピット株式会社
ITをコンパスに。経営と言う終わりなき航海へ
  マロニー株式会社
多品種・単品の製品をナレッジ(知識)システムで生む
  山本精工株式会社
ネットで受け付ける出前の注文、増収を続け海外進出も
  夢の街創造委員会株式会社
CADを駆使する抜き型システムの進歩を目指す
  株式会社 レザック
歯科治療、IT活用で専門家同士の信頼関係を構築
  株式会社 六甲歯研

第3章 新たな展開
初年度から大学院に至る一貫した教養教育の構築へ
  大阪大学 大学教育実践センター  センター長 工藤 眞由美氏

第4章 更なる発展を目指して
IT百選事務局メンバーによる座談会
◇ IT百撰アドバイザー・クラブ
     若返りと陣容の充実が課題
  ◇ 賛助会員と応募の課題
     組織的・戦略的な取り組みが必要     
  ◇ ヒアリング選出
     中小企業のトップに感動を呼ぶ事例の発掘
◇ フォーラムとちょっとアドバイス
   知恵を絞り一回り大きくしていきたい
◇ 将来ビジョン
     中小企業のことが良くわかる集団たれ

付表  これまでの最優秀・優秀受賞企業一覧

編集後記

はじめに

 世界経済は、より戦略的な官民連携による新たな大競争時代に突入したといわれる。東西冷戦終結によって進展したグローバル経済は、2008年秋のいわゆる“リーマン・ショック”以降、中国など新興国を含めて一段と加速し、グローバル化の第二ステージを迎えた。「100年に1度」といわれた世界的同時不況は、実体経済から乖離したマネーの暴走の崩壊が発端だった。金融工学を駆使した複雑な金融商品の暴落は、実体経済をも直撃し、さらには一部の国家的危機まで招く事態にまでに発展したことは記憶に新しい。しかし、現在は、各国が相次いで打ち出した大型の財政出動や金融緩和というカンフル剤によって、ようやく経済危機を脱出し、成長軌道への道筋が見え始めたところだ。
 こうした中、21世紀型の新たな産業を興し、世界経済のけん引役のひとつとなるのがIT革命といってもよい。国家のインフラ基盤を構成する次世代電力網(スマート・グリッド)も最新ITの活用が不可欠といわれ、地球温暖化対策の具体策となる新エネルギーや省エネルギーなどを網羅した「産業のスマート化」や「都市のスマート化」のカギを握るのもインフラとして組み込まれた最新ITの多面的活用といわれる。また、個別産業分野においても企業のビジネスモデルの転換には、新たな市場へのアクセスと経営のイノベーションが強く求められ、その中核を成すのが革新的なITの導入だ。
 「IT百撰」では、単に最新のIT導入の実績だけにとどまらず、ITによっていかに経営革新を成し遂げ、新たなビジネスモデルの構築に結びつけていったのか。そうした視点から関西中小企業の成功的実践企業の表彰を行っており、今回で10回目を迎えた。今回、取材をした企業は、経営者トップの明確な経営戦略のもとに、ITの導入が進められており、企業間の熾烈な付加価値競争に打ち勝つ実践事例がぎゅっと詰め込まれている。
 この歴史的な経済の転換期にあって、日本の中小企業が新たな経営革新を進めるには何が必要なのか、新たな国際競争力を獲得するためにはどういった戦略が求められているのか。本書がそうした事業戦略構築へのヒントとなり、21世紀型の新たな事業創造への一助になればと願っている。取材に協力していただいた百撰企業の方々をはじめ関係者各位に厚くお礼を申し上げる。
                            日刊工業新聞社大阪支社
                             編集局長 四釜 広幸

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