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環境調和型新材料シリーズ
発光・照明材料

定価(税込)  2,916円

編集
サイズ A5判
ページ数 288頁
ISBNコード 978-4-526-06574-3
コード C3043
発行月 2010年12月
ジャンル 化学

内容

製品の省エネルギー化・省資源化を背景に、発光効率がよく消費電力の少ない新しい光源材料の開発が進めされている。本書は、発光の原理から従来の熱励起型発光材料、そして最新のLED材料・EL材料までを第一線の研究開発者たちが紹介する。技術の基礎と応用を体系的に学ぶことが出来る。

公益社団法人日本セラミックス協会  著者プロフィール

編集委員
委員長 木島 弌倫  京都工芸繊維大学 名誉教授
委 員 一ノ瀬 昇  早稲田大学 名誉教授
    島村 清史  (独)物質・材料研究機構 光材料センター グループリーダー
    陶山 容子  島根大学 総合理工学部 教授
    向田 雅一  (独)産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 主任研究員
    谷口  昇  パナソニック(株) くらし環境開発センター 主幹技師
    上川 直文  千葉大学 大学院工学研究科 准教授
    米崎 功記  山梨大学 クリスタル科学研究センター 助教
    中村 美穂  東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 助教

執筆者一覧(五十音順)
(氏 名)  (所 属) (執筆担当)
青木 和夫  (株)光波 取締役…総論2.5 各論2.1
大島 祐一  日立電線(株) 技術研究所…各論2.2.2
大谷 勝也  オスラム・メルコ・東芝ライティング(株) 研究開発部…総論2.2 各論1.2
小俣 孝久  大阪大学 大学院工学研究科 准教授…総論2.9
木島 直人  (株)三菱化学科学技術研究センター R&D部門 主幹研究員…各論2.3.1
城戸 淳二  山形大学 大学院理工学研究科 教授…総論2.7 各論3.2
小玉 展宏  秋田大学 工学資源学部 教授…総論1.1
佐橋 家隆  (株)山寿セラミックス 常務取締役…各論4.4
島村 清史  (独)物質・材料研究機構 光材料センター グループリーダー…各論2.2.4
田中  克  NHK放送技術研究所 表示・機能素子研究部 主任研究員…総論2.6 各論3.1
戸田 健司  新潟大学 大学院自然科学研究科 准教授…各論2.3.3
難波江宏一  ルネサスエレクトロニクス(株) アナログ&パワー事業本部 エキスパート…各論4.3
広崎 尚登  (独)物質・材料研究機構 ナノセラミックスセンター グループリーダー…各論2.3.2
夫  勇進  山形大学 大学院理工学研究科 准教授…総論2.7 各論3.2
福士 大吾  (株)信光社 営業部 チームリーダー…各論2.2.1
藤田 光広  コバレントマテリアル(株) 事業開発本部 技術開発センター 材料技術開発グループ 主査…各論4.1
藤本 辰雄  新日本製鐵(株) 先端技術研究所 新材料研究部 主幹研究員…各論2.2.3
別所  誠  東芝ライテック(株) 技術本部研究開発センター…総論1.4 各論2.1 結び1、2
松尾 和尋  パナソニック(株) ライティング社 R&Dセンター…総論2.4
松永 啓之  東芝ライテック(株) 技術本部研究開発センター…各論1.3 1.4 1.5
元木 健作  住友電気工業(株) シニアスペシャリスト 半導体技術研究所 グループ長…各論4.2
矢口 博久  千葉大学 大学院融合科学研究科 教授…総論1.3
安田 丈夫  東芝ライテック(株) 技術本部研究開発センター…総論2.3
山家 光男  岐阜大学 工学部 教授…総論1.2
山本 和久  大阪大学 光科学センター 副センター長…総論2.8
良田 裕亮  パナソニック(株) ライティング社 照明B・U 品質技術課 係長…各論1.1

目次

まえがき
執筆者一覧

〈総論〉
1 発光原理、基礎
1.1 発光材料のコンセプト   
1.2 発光原理   
1.3 三原色   
1.4 応 用   
2 様々な発光・照明方式とその特徴
2.1 白熱電球   
2.2 高圧放電灯   
2.3 低圧放電灯   
2.4 冷陰極管   
2.5 LED   
2.6 無機EL   
2.7 有機EL   
2.8 レーザー   
2.9 量子ドットを用いた新しい発光デバイス   

〈各論〉
1 熱励起型発光材料
1.1 白熱球材料   
1.2 高圧放電灯材料   
1.3 低圧放電灯材料   
1.4 冷陰極ランプ材料   
1.5 環境に調和した新材料   
2 LED材料
2.1 窒化ガリウム(GaN)青色LEDの高効率化と高輝度化   
2.2 GaN系LED用基板   
2.2.1 サファイア   
2.2.2 GaN   
2.2.3 SiC   
2.2.4 その他の基板材料   
2.3 蛍光体   
2.3.1 酸化物系   
2.3.2 窒化物系   
2.3.3 希土類を含まない蛍光体材料   
3 EL材料
3.1 無機EL材料   
3.2 有機EL材料   
4 レーザー発光材料
4.1 透明セラミックス   
4.2 LD用GaN基板材料   
4.3 青・緑色LD   
4.4 QPM―SHG緑   

〈結び〉
1 国家施策、国内、世界の動向
2 未来社会における発光・照明の役割

索引

はじめに

 21世紀に解決が迫られている課題の中で環境問題とエネルギー問題は重要な課題でしょう。公益社団法人・日本セラミックス協会は環境に調和した科学技術でこの問題に貢献すべきだと考え、「環境調和型新材料シリーズ」を日刊工業新聞社と協力して出版してきました。高機能を持った新素材・新材料の出現によりシステムが根本から変わることが多いでしょう。それ故、材料を重視した基本的な技術開発に役立つ“物づくり―材料開発”への要求があります。「環境調和型新材料シリーズ」の第6冊目として出版する「発光・照明材料」は環境調和型エネルギー材料の必要性と将来性を伝える夢のある本を狙っています。
 電気屋さんで見かけるようにLEDのような新しい照明器具が売り出されています。真空管がトランジスタやLSIに固体化されたように、白熱電球や蛍光灯がLEDやLDに固体化されようとしています。固体化することにより長寿命、高信頼性、低消費電力、低発熱性が発揮され、省エネルギー化が進む事が期待できます。しかしながら、価格、電源回路、散乱パネル、耐熱性などの改良すべき点も残っています。これからは固体化された光源や照明の比重が多くなる事は間違いないでしょう。
 本書は単なる現状整理の本ではなく、研究・開発を進めているグループの「コンセプト」に触れています。従来から発光・照明を研究してきた人、これから発光・照明の研究・開発を行おうとする人、新しく発光・照明のテーマを立ち上げようとする人に実際に役に立つ材料研究・開発のコンセプトを教える本で、大学生程度で読めるような平易な文章で書かれています。
 それぞれの研究・開発グループは独自の研究開発の戦略、コンセプト、哲学を持ち、それをベストだと信じて研究を進めておられます。単なる最新情報、レビューの本は数多くありますが、「研究開発のコンセプト」にまで触れて書いてある本はほとんど見かけません。「研究開発のコンセプト」は、他の領域の物づくりにも適応できる息の長い基本的なものでありましょう。この領域(エネルギー、環境など)の著作は多く、関心のある読者層は多いでしょう。単なる最新情報、レビューの本ではなく、研究開発のコンセプトにまで触れて書いてある本という点で貴重な著作と考えます。各論でこの「コンセプト」が読めます。
 本書は、総論、各論、結びの3編からなります。各論が本書のコンセプトを盛り込んだ特徴を発揮する編ですが、発光・照明の初心者でも各論が読めるように教科書的な内容を総論に盛り込み、本書だけで発光・照明の全体像がつかめるようにしました。最後に結びを入れて発光・照明の大きな指針を盛り込みました。
 本書の出版に当たり、「発光・照明材料」編集委員、公益社団法人 日本セラミックス協会出版委員会、同協会の編集の方々、日刊工業新聞社には大変お世話になりました。特に早稲田大学・名誉教授 一ノ瀬昇先生と(独)物質・材料研究機構の島村清史先生には多大なるご尽力を賜りました。記して御礼申し上げます。

 2010年12月
公益社団法人 日本セラミックス協会
環境調和型新材料シリーズ 発光・照明材料 編集委員会 
委員長  木島 弌倫

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