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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「5なぜ」の本

定価(税込)  2,052円

編著
著者
著者
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サイズ A5判
ページ数 152頁
ISBNコード 978-4-526-06545-3
コード C3034
発行月 2010年10月
ジャンル 生産管理

内容

改善活動を進めていくと、さまざまな疑問や難題に直面する。これらを解説していくには問題の本質を解明しなければならない。そのために有効なのが「5なぜ」という手法。本書はその「5なぜ」について実例を基にやさしく解説した「5なぜ」の入門書。

石川君雄  著者プロフィール

(いしかわ きみお):1~3章、5章5~10節、6章部分、8章担当
国際経営技術研究所 代表
経歴
名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程修了 博士(工学)
(株)豊田自動織機にて工場建設 生産ライン構築 TPS(トヨタ生産方式)・TPM(全員参加の生産保全)など全社推進
同社定年退職し、国際経営技術研究所を設立、工場管理(ものづくり)研究会会長、生産管理学会理事、設備管理学会理事、東海学園大学大学院非常勤講師
技術士(経営工学・総合技術監理)・中小企業診断士・労働安全コンサルタント
主な著書
・よくわかる「作業改善」の本 日刊工業新聞社(編著)
・よくわかる「段取改善」の本 日刊工業新聞社(編著)
・現場発ものづくり革新「安全は競争力」 日刊工業新聞社(共著)
・日・英・中国で学ぶ工場管理 日刊工業新聞社(共著)
・実践現場の管理と改善講座「作業改善」 日本規格協会 (共著)
・原価低減のための「トヨタ生産方式のキーワード集」 日刊工業新聞社(共著)
論文・特許など(生産技術関連)多数。
kimi―isi@katch.ne.jp

山田裕昭  著者プロフィール

(やまだ ひろあき):6章部分、7章担当
山田コンサルティング事務所代表
経歴
名城大学大学院商学研究科博士後期課程修了 博士(商学)
大手工作機械メーカーを退職し、山田コンサルティング事務所設立
現在
中小製造業を中心にISOの導入支援や改善活動の指導を実施

副田武夫  著者プロフィール

(そえだ たけお):4章担当
プロセスデザイン研究所所長
経歴
九州大学工学部卒業
日本デンソー(株)にて品質評価業務担当
同社退職し、プロセスデザイン研究所設立
椙山女学園大学非常勤講師
米国MBA取得
主な著書
・よくわかる「かんばんと目で見る管理」の本 日刊工業新聞社
・よくわかる「平準化と作業標準」の本 日刊工業新聞社

大川 護  著者プロフィール

(おおかわ まもる):5章1~4節担当
MOマネジメントコンサルタント代表
経歴
トヨタ自動車(株)にて品質保証、検査業務担当
同社退職し、MOマネジメント設立。工場管理(ものづくり)研究会副長
中小企業診断士

目次

はじめに

第1章 市場環境の複雑化
 1―1 多面的・多層的複雑化
 1―2 絡み合いの反応的複雑化
 1―3 品質要求の高度化
 1―4 異文化での多様化・複雑化
 1―5 複雑化に対する問題解決
 1―6 足元の複雑化

第2章 3現主義と見える化と5S
 2―1 3現主義
 2―2 「見える化」
 2―3 5S

第3章 6W(六何の法則)
 3―1 6W(六何の法則)とは
 3―2 Whatの重要性
 3―3 「5どこ」(5Where)
 3―4 6σとの連携
 3―5 トヨタの5なぜ(5Why)と6W

第4章 問題解決での各種のアプローチ
 4―1 特性要因図
 4―2 連関図
 4―3 FMEA手法(Failure Mode Effect Analysis=故障モード・影響解析)
 4―4 FTA手法(Fault Tree Analysis=故障の木解析)
 4―5 系統図法
 4―6 マトリックス図法
 4―7 故障分析に活用した事例

第5章 「5なぜ」(5Why)
 5―1 なぜ「5なぜ」(5Why)なのか
 5―2 「5なぜ」の対象
 5―3 「5なぜ」の進め方
 5―4 「5なぜ」の留意点
 5―5 「5なぜ」の型
 5―6 「5なぜ」の7ステージ
 5―7 「5なぜ」の7カ条
 5―8 「5なぜ」の三つ揃え
 5―9 「5なぜ」シート
 5―10 「5なぜ」塾

第6章 「5なぜ」(5Why)事例
 6―1 品質の事例
 6―2 停止の事例
 6―3 安全の事例

第7章 ナレッジ・マネジメントとしての改善活動の意義とその運用
 7―1 これまでの改善活動について
 7―2 ナレッジ・マネジメント(KM)とQC活動(QC)
 7―3 ナレッジ・マネジメントとQC活動の相違点
 7―4 ナレッジ・マネジメントとしての改善活動
 7―5 これからの改善活動に向けて

第8章 今後の「5なぜ」(5Why)の進化
 8―1 さらなる深堀への進化
 8―2 複雑問題への進化
 8―3 「5なぜ」スパイラル(1)
 8―4 「5なぜ」スパイラル(2)

おわりに
参考文献
索引

はじめに

 世界経済が各地でその地域の特性により膨張、縮小を加速させている。東アジアの大陸に弓のように付着している日本の経済はどこに向かうのか。今まで以上に活力ある社会を実現するための処方箋はどのように描くか。世界を俯瞰しながらも自分の足元を固め、確固たる経営の軸を確立しなければならない。
 長年にわたって根付いてきた日本的経営の一つである家族主義、これに関連したチームワーク、小集団活動は日本のお家芸とされてきた。特に小集団活動について、TQM(総合的品質経営)ではQCサークル、TPM(全員参加の生産保全)ではPMサークル(自主保全活動)、TPS(トヨタ生産方式)は自主研活動として定着している。これらを基軸としたボトムアップによる経営は足腰を強くし、企業の求心力を高める。これらを牽引するミドル層を強化しミドルアップダウンと組み合わせることにより筋の入った強靭な企業体質に変質させることができるのである。
 小集団活動における問題解決において各種の解析手法がある。TQMにおけるQC7つ道具や統計的手法、信頼性手法、実験計画法、またTPMではPM分析、8の字展開、TPSでは標準作業の3点セット、「5回のなぜ」などがある。ここでは、現場最前線で活躍されている方たちに対し、最も基本であり重要とされている「5回のなぜ」に焦点をあて、その本質を明確にし、効果的な活用方法を述べたものである。
 本書は第1章~第4章まで「5なぜ」の前提事項・関連事項を述べ、第5章~第6章において「5なぜ」について目的その活用方法、留意点など、およびその事例について記述した。第7章~第8章では、主にスタッフ向けに、今後のナレッジ・マネジメントとの関わりと「5なぜ」の進化および展望を提示した。
 工場などの最前線で活躍されているオペレーターおよびその人たちを支えている現場管理監督者、スタッフの人たちが現場事務所に常備し、必要に応じ本書を取り出し活用して頂ければ幸甚である。
2010年8月
編著者 石川君雄 

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