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基礎をしっかりマスター
ココからはじめる旋盤加工

定価(税込)  1,944円

著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06528-6
コード C3053
発行月 2010年09月
ジャンル 機械

内容

現場実務のよりやさしい解説書を望むニーズにこたえるシリーズ。工作機械の代表格の1つである汎用旋盤を取り上げ、最低限習得すべき基礎的な事柄と初歩的な知識をわかりやすくまとめる。目で見て理解できるように図(イラスト)や写真を使用し、初心者ニーズに応える内容となっている。

澤 武一  著者プロフィール

(さわ たけかず)
博士(工学)、1級技能士(機械加工職種、機械保全職種)
職業訓練指導員(機械科、メカトロニクス科ほか)
1977年3月 滋賀県生まれ
2005年4月 職業能力開発総合大学校 精密機械システム工学科 助手
2005年6月 富士フイルムグループ フジノン佐野株式会社6ヶ月実務研修。 カメラ鏡筒部品の切削加工、レンズ金型の超精密加工を学ぶ。
2005年~ 中央職業能力開発協会技能検定委員[仕上げ職種]
2006年~ 若年者ものづくり競技大会「フライス盤」競技委員
2007年~ 技能グランプリ「フライス盤」競技委員
2008年4月 同校 助教
2010年4月 東京電機大学工学部機械工学科准教授
精密工学会会員   超砥粒ホイールの研削性能に関する研究専門委員
砥粒加工学会会員  学会誌編集委員副幹事
          次世代ものづくり技術研究会運営委員
主な著書
「絵とき『旋盤加工』 基礎のきそ」(日刊工業新聞社)
「絵とき『フライス加工』基礎のきそ」(日刊工業新聞社)
「目で見てわかる旋盤作業」(日刊工業新聞社)
「目で見てわかるフライス盤作業」(日刊工業新聞社)
「目で見てわかる研削盤作業」(日刊工業新聞社)
「目で見てわかる機械現場のべからず集(旋盤作業編)」
(日刊工業新聞社)
「目で見てわかる機械現場のべからず集(フライス盤作業編)」
(日刊工業新聞社)
など

目次

第1章 知っておきたい加工の意味と種類
1-1 加工の意味
1-2 加工の原点と機械加工の起源
1-3 加工の種類
1-4 加工に必要なエネルギー
1-5 切削とは?(切る?と削る?)
1-6 旋盤加工の原理
1-7 工作機械の種類
1-8 刃物と材料の相対運動
1-9 数値制御工作機械
1-10 旋盤で加工できる形状
確認問題

第2章 知っておきたい切削工具の基本知識
2-1 バイト
2-2 バイトの各部の名称
2-3 バイトの構造
2-4 チップの材質と具備すべき基本的性質
2-5 チップ材質に求められる条件
2-6 刃部の先端は丸い!(コーナ半径)
2-7 タングステンの危機(レアメタル)
確認問題

第3章 知っておきたい測定器の基本知識
3-1 スケール
3-2 ノギス
3-3 外側マイクロメータ
3-4 内側マイクロメータ
3-5 ダイヤルゲージ
3-6 シリンダゲージ
確認問題

第4章 知っておきたい旋盤加工の流れとポイント
4-1 機械加工の流れ-その1
4-2 機械加工の流れ-その2
4-3 機械加工の流れ-その3
4-4 チャックの種類と特徴
4-5 1点心出しと2点心出しの違い
4-6 バイトの取り付け
4-7 切れ刃の高さ設定(心高合せ)
4-8 バイトの突き出し量
4-9 バイトの取り付け位置と角度
4-10 切削条件の選定
確認問題

第5章 知っておきたい旋盤加工の極意
5-1 切りくずの観察と評価のポイント?その1
5-2 切りくずの観察と評価のポイント?その2
5-3 切れ刃の摩耗と切削抵抗
5-4 切削動力(ムダとムリ)
5-5 比切削抵抗と寸法効果
5-6 切れ刃のコーナ半径と仕上げ面粗さの関係
5-7 最小切込み量と切れ刃のコーナ半径の関係
5-8 V-T線図とミニマムコスト
5-9 切削油剤の働きと種類
5-10 バイトのたわみ量
5-11 びびり振動とバックラッシュ
確認問題

旋盤加工で使われる用語と解説
旋盤加工をはじめる前に

はじめに

 本著は、イラストを多用し、旋盤加工を行う上で知っておきたい知識についてわかり易く解説しています。諸所のページにはキャラクターが登場し、説明する内容の要点を一言で表現しています。したがって、本書は、これから旋盤加工をはじめる人から工業高校や大学、職業訓練で旋盤加工を学ぶ人、そして、すでに加工関係業務に従事している技術者、技能者に至る幅広い方々に役立つ内容であると考えます。
 さて、著者は日刊工業新聞社から、「絵とき『旋盤加工』基礎のきそ」、「目で見てわかる旋盤作業」、「目で見てわかる機械現場のべからず集(旋盤作業編)」の3冊を出版しておりますが、これらの著書と本著は異なるコンセプトで執筆しています。「基礎のきそ」は、旋盤加工の実作業を写真で紹介し、写真の内容を理論的に解説した内容になっており、技能を技術化した著書と言えます。一方、「目で見てわかる」は、詳細な事象には触れていませんが、高画質の写真を多用し、旋盤作業の手順や良否を直感的に理解できます。
 旋盤加工の原理は単純でありながら、その現象や理論、作業の勘どころは深く広いため、1冊の著書では説明できないポイントや十分説明できない点も多々ありましたが、本著を出版する機会を得られたことにより、従来の著書を補完し、また、違った観点から執筆することができました。
 旋盤加工をはじめとする機械加工は、旋盤本体、切削工具、材料の種類、その他周辺技術の進化が著しく、実際の加工作業で求められる知識や技能は変化しています。本著のように、基礎的な観点から、「故きを温ねて新しきを知る」(温故知新)ことも大切ですが、その逆として、現在の新しい技術に注視し、「新しきを温ねて故きを知る」(温新知故)ことも同様に大切なことだと考えます。このような目線も忘れないで頂ければと思います。本著を通じて、旋盤加工のポイントを読者の方々に伝えることができれば大変幸甚です。
 最後になりましたが、本著の出版にあたり、これまで御教授いただいた先生方、そして御支援いただいた皆様に対し、心より厚く御礼申し上げます。
 2010年9月  澤 武一

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