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絵とき「空気圧」基礎のきそ

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06424-1
コード C3053
発行月 2010年03月
ジャンル 機械

内容

空気は安価で安全、取り込み・放出が自由、圧縮して貯蔵できる、などの利点があり、空気圧技術は生産設備の自動化・省力化などに使用される。本書は、空気の性質・特徴から空気圧機器と制御回路の構造・働き・特徴までを図表を多用しわかりやすく解説する。

仙田良二  著者プロフィール

(センダリョウジ)

1940年 愛知県生まれ。

1965年 法政大学工学部経営工学科卒業。

1965年 CKD株式会社に入社。空気圧機器の商品企画、販売促進、市場開発などを歴任。

1999年 テクニカルサポートオフィス設立。セル生産システム導入指導。

生産技術アドバイザー・生産設備改善指導。TV CERT品質・環境主任審査員。省エネルギー対応指導。機械安全指導。空気圧利用技術指導・講師など技術支援。知的資産経営(知恵の経営)ナビゲータ。



主な著書

「わかりやすい空気圧の技術」日本理工出版会

「油空圧技術」共著、産業図書

目次

目次



はじめに



第1章 空気圧の利用

1-1 空気圧の利用例

1-2 空気圧利用の基礎



第2章 空気圧源システム

2-1 空気圧と空気圧源システム

2-2 空気圧圧縮機

2-3 プレフィルタ

2-4 冷凍式ドライア

2-5 メインラインフィルタ

2-6 タンク

2-7 主配管・分岐配管



第3章 空気圧制御回路システム

3-1 空気圧制御回路システム構成機器

3-2 空気圧制御化回路システム

・空気圧フィルタ

・空気圧減圧弁

・空気圧ルブリケータ

・圧力検出器

・残圧排気弁

・消音器

・方向切換弁

・速度制御弁

・空気圧駆動機器

・関連機器

3-3 空気圧駆動機器

・空気圧アクチュエータ

・空気圧シリンダ

空気圧シリンダの内部構造と構成部品

空気圧シリンダの推力

空気圧シリンダと負荷率

空気圧シリンダの運動エネルギー吸収方法

空気圧シリンダのクッション機構

空気圧シリンダの座屈対策

空気圧シリンダの許容最大横荷重と対策

空気圧シリンダの取付け支持形式

空気圧シリンダの空気消費量

空気圧シリンダの分類

空気圧シリンダ使用の注意事項

空気圧シリンダの駆動方法

空気圧シリンダの速度制御方法

空気圧シリンダの高速作動

空気圧シリンダの低速使用

・空気圧モータ

空気圧モータの種類

空気圧モータの内部構造と作動原理

空気圧モータの使用時の注意事項

・空気圧搖動シリンダ

3-4 方向制御弁

3-5 速度制御弁

3-6 ルブリケータ

3-7 空気圧減圧弁

3-8 空気圧フィルタ

3-9 その他の機器



第4章 安全と省エネルギー

4-1 空気圧利用の安全対策

4-2 空気圧利用の省エネルギー対策

4-3 コンプレッサの効率運転



参考文献



索引

はじめに

はじめに



一般に圧縮空気を利用した業界では、空気圧、圧空、空圧、エアー圧などの用語が使用されていますが、JIS B 0142規格では“空気圧”と表現します。

空気圧を利用していない業界はないと言っても過言でないほどに広い分野で利用されています。

例えば、日常生活の中では、自転車のタイヤ、自動車のタイヤ、空気枕、浮き輪、歯科医療用グラインダなど。産業界では、空気圧シリンダなどの駆動を利用した、電車のドアー開閉、電車のブレーキ、バスのドアー開閉、塗装ガンの吹付け用、オートドアー、搬送装置、加圧装置、チャック装置、保持装置、直進推力機構、空気圧搬送など身近なところで多く使用されています。

空気圧が産業界で多く利用されているのは、その利便性、簡易性において優れていることが理由です。

空気圧の利用は、大気の空気を空気圧縮機(コンプレッサ)を使用して、大気の圧力よりも高い圧力に圧縮し、その圧縮した空気エネルギーを機械の駆動源として利用します。

工場や電車のドアーが開閉されるときに、プシューという音を聞くことがあるでしょう。これは、圧縮空気がエネルギーとしての働きを終え、大気に排気されるときに生じる排気音ですが、この排気音が大きいので、一般には消音器を取り付けて排気音を減少させて使用されています。このように、空気圧はその役割を終えると同時に、圧縮というエネルギーが仕事を終え大気圧力に戻され、その使命を終えます。

空気圧は、空気圧縮機を使用して大気中の空気を圧縮し、圧縮された空気の大気圧力に戻る反発力エネルギーを使用して機械的な動きに変換して、力(圧力)として利用します。

空気圧はエネルギーを蓄えて利用するという特質を持っています。そのため空気圧利用に際しては、安全に関する関心と注意が大切です。安全は空気圧の単独技術ではカバーできません。機械装置全体システムの視点から関心を持ち、研究しなくてはなりません。

最近、省エネルギー対応として圧縮空気の運用管理技術が盛んに研究されています。本書の中でも空気圧利用に関する省エネルギー対応に役立つ技術を多く記述しました。また、利用に関する原理と理由に関する記事を多くすることに心がけました。

また本書をお読みいただき、新たな疑問に直面されたときのために、参考文献を記載いたしました。



本書が読者の皆さまの空気圧への興味や実践に、少しでもお役に立てれば幸いです。



2010年3月 仙田良二

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