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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「ポカヨケ」の本

定価(税込)  2,160円

編著
サイズ A5判
ページ数 200頁
ISBNコード 978-4-526-06389-3
コード C3034
発行月 2010年01月
ジャンル 生産管理

内容

ポカヨケとは、工場などの製造ラインに設置される生産設備での作業ミスを防ぐ仕組みや装置のこと。このポカヨケを構築して上手に活用すると、品質は向上し歩留まりも良くなる。本書はそのポカヨケの入門書。

藤井春雄  著者プロフィール

藤井春雄(ふじい はるお)

(株) 経営技術研所 代表取締役

中小企業診断士;トヨタ生産方式指導、経営改善指導

ISO関連認証取得指導(9001、14001、22000、HACCP、OHSAS18000、Pマーク)



岸田邦裕(きしだ くにひろ)

岸田事務所 所長

中小企業診断士;事業承継対策指導、経営改善指導、中京大学大学院客員教授



坂崎好邦(さかざき よしくに)

坂崎経営診断事務所 代表

中小企業診断士;経営革新支援、業務改革支援、事業継承支援



梅村 彰(うめむら あきら)

創和マネジメント 代表

中小企業診断士;ファイナンシャルプランナー、経営計画、経営管理



久田博司(ひさだ ひろし)

経営コンサルタント オフィス b―MAP 代表

中小企業診断士;食品関連業を中心とした経営改善、ISO22000認証取得支援



イラスト・中嶋洋子 (株)経営技術研究所



連絡先

(株)経営技術研究所

〒464―0075 名古屋市千種区内山3―28―2 KS千種303

TEL(052)744―0697 FAX(052)744―0698

E―mail:keieigijyutu@mva.biglobe.ne.jp

URL:http://www.keieigijyutu.Com

目次

目次



はじめに



第1章 「ポカヨケ」とは何か

1―1 ポカヨケの言われ(フールプルーフ)

1―2 フールプルーフ設計=ポカヨケ

1―3 日常生活でのポカミス

1―4 製造現場でのポカミスとポカヨケの抽出方法



第2章 ポカミス(ヒューマンエラー)の原因と対策[ポカヨケ]

2―1 原因別対応

2―2 事故災害の発生状況



第3章 ポカミスの分析法

3―1 ポカミスの洗い出し

3―2 ポカヨケ改善の重点



第4章 ポカヨケ事例[業種別]

4―1 製造・物流業編

加工機械での事故防止(1)/加工機械での事故防止(2)/ビスの付け忘れ防止/ビスの付け間違いを設計で防止/誤部品取り出し防止/2人作業で設備の設定ミスを防止/文字読み取り装置による賞味期限の印字検査/重量計による欠品検査/窓開き封筒を使用した請求書発送ミス防止/IHクッキングヒーターに組み込まれたポカヨケ(1)/IHクッキングヒーターに組み込まれたポカヨケ(2)/石油暖房器に組み込まれたポカヨケ/扇風機の羽根によるケガ防止/電子レンジに組み込まれたポカヨケ/カセットに組み込まれたポカヨケ/DVDレコーダーに組み込まれたポカヨケ/CRPによる薬の誤飲防止/空気穴で誤飲時の窒息を防止/使い捨てライターの安全対策/ガスもれ警報器による火災防止/火災警報器による火災の早期発見/鍵盤の蓋による指はさみ防止/駐車時のハンドル左切りで安全向上/ローギア発進による安全向上/音声案内による巻き込み事故防止/スピードリミッター装着で安全向上/乗用車に組み込まれたポカヨケ/ハザードランプによる追突防止/疑似走行音による安全向上/通行手形による事故防止/駅の乗り越し防止/路線バスでの車内事故防止/ライフジャケットによる安全確保/水先人による航行安全

4―2 食品業界編

底上げによる油もれ発見ミスの防止/設備の稼働回数に応じた点検の徹底/バーコードによる原材料投入のミス防止/JANコードによる現品管理/脱酸素剤の混入防止対策/見える化による交差汚染防止/ばんそうこうの混入防止対策/色分けによる交差汚染の防止対策/筆記用具に関する異物混入対策/作業着の工夫による異物混入対策/扉開閉時の外気流入の防止策/蛍光灯やミラーの破損防止/手洗い時の飛散防止対策/保管庫の温度管理の徹底/バーコードラベルの貼り間違い防止/ラベル表示ミスの防止策/静電気による異物混入への対策(1)/静電気による異物混入への対策(2)/ピッキングミスの防止策 /カット野菜製造〈(株)新川食品〉/はしごの改良による落下防止/アドレス入力ミスの削減/間違いメールの削減/エクセル入力ミスの防止策/ファイルBOX活用による書類管理/クレーム客への応対強化/靴用ロッカー設置による履き間違い防止/テーブルや座席への番号付けで、配膳ミス防止/つり銭の間違い防止策/悪質クレーム客へのつり銭対策/道路のカラー舗装による注意喚起/熱中症対策/タクシーでの忘れ物削減

4―3 毛織物・サービス業編

織物製造業 原材料の発注段階(数量)でのポカミス /織物製造業 原材料の発注段階(品目)でのポカミス/織物製造業 撚糸工場への指図段階でのポカミス/織物製造業 染色工場への指図段階でのポカミス/織物製造業 織物工場への指図段階でのポカミス/織物製造業 織物準備段階(ドロッパー刺し)でのポカミス/織物製造業 整理工場への指図段階でのポカミス/ゴルフ練習場 受付段階でのポカミス(1)/ゴルフ練習場 受付段階でのポカミス(2)/ゴルフ練習場 受付段階でのポカミス(3)/ゴルフ練習場 早朝、深夜の両替でのポカミス/ゴルフ練習場 顧客情報入力時でのポカミス/幼稚園 保護者のお迎えを忘れてしまうポカミス/幼稚園 保護者からの連絡事項を忘れてしまうポカミス/幼稚園 教材の数を間違えてしまうポカミス/幼稚園 運動会の備品を忘れてしまうポカミス/幼稚園 イベント時に部外者が侵入するポカミス/幼稚園 個人情報が洩れてしまうポカミス/海外のポカヨケ 中国・広州のアパート/海外のポカヨケ 中国・上海のテレビ塔/海外のポカヨケ ハワイ・ワイキキ島のトロリーバス/海外のポカヨケ 東南アジアの飲み物/その他海外のオモシロポカヨケ事情

4―4 ソフトウェア、医療・介護編

プログラミングミスの防止と高効率化(1)/プログラミングミスの防止と高効率化(2)/開発スタッフ間の重要情報伝達もれの防止/携帯電話や家電製品などの機器の利用者によるポカミス防止/インターネット購入申込などの利用者による誤入力の防止/ウィルス感染、情報漏洩の防止/新しい入院患者の治療方針の「見える化」/リハビリテーションにおけるチーム医療/IT技術の活用とチーム医療/オーダリングシステムによるポカヨケ/チーム医療・カンファレンスとIT技術 /患者の転倒防止対策/ベッド・車椅子につけるプレートの色分け/患者の見守りとナースコール/病院の「薬の服用管理」は、患者による服用の見届けまで/病棟でのリハビリテーションのための安全対策/入院患者のエスケープ(抜け出し)への備え/血液透析における患者と体重管理/ヒヤリハット対策の徹底による医療過誤の防止/カルテなどに関する効率化の取り組み/入居者の服薬管理/入居者への食事提供の管理/入浴の安全確保/「見える化」の工夫/患者の取り違え防止/来店のお客様によるポカミス防止策/来店のお客様との間で生ずる間違いの防止策/ATM(現金自動預け払い機)の進化/ハイテク機のポカヨケ機能/管制とのコミュニケーション齟齬に起因するポカミス対策

はじめに

はじめに



ひとつの「ポカ」で大変な事態に発展することがある。「製造メーカーでの挟まれ」、「建築現場での墜落」、「運送業での衝突」、また「医療での点滴ミス」などにより、尊い人命を失う事故が日々数多く発生している。その発生原因は、人的ミス(ポカミス)がほとんどである。

このような死亡事故の多い各業界とも、日々あらゆる対策をとり、不注意・ポカミスをなくすよう長年努力してきた。その結果として、わが国の労働災害の死亡者だけでも、昭和36年当時6,700名を超えていたものが、平成20年には1,268名まで減少してきている。しかし、労働災害の死傷者数(死亡+休業4日以上)の数でみると、未だ年間12万人の人々が傷つき、死亡している。

このような事故の結果、尊い人命が失われ、大事な働き手が傷つき、経済的にも多大な損失が生じている。

人命尊重という立場で見ると、果たしてわが国の労働安全衛生のレベルは満足できる水準にあるのだろうか?

世界に目を向けてみると、労働安全対策に非常に積極的なイギリスでは、さまざまな仕組み改善(例;ISO規格ではないが、ISOと同等の労働安全衛生マネジメントシステム)により、労働災害による死亡者数では、わが国の1/6〜1/7程度である。

そこで、この本では「ヒューマンエラーはなぜ起きる」のか、「ヒューマンエラーによるポカミス」をなくすための「ポカヨケ対策」には、どのようなものがあるのかを、「労働安全衛生マネジメントシステム」の面からと、数多くの業界別改善事例から照会し、読者の今後の安全対策に役立てることができるような内容とした。

また、この本の特徴は労働災害のみならず、交通災害、航空、船舶、医療、食品安全などの人的ポカミスで、それぞれがどのような対策で、リスク軽減しているかの事例を数多く掲載している。

そして、これらの各々の事例を問題点と対策に分け、絵・写真などによりわかりやすく表現し、いろいろな業界の人達に理解しやすく構成している。

今後においては、事故とはなっていないが、ヒヤリハットの段階で将来発生が予想されるものの「ポカヨケ」のヒントも数多く織り込んであるので、各業界でさらにデータを重視し、傾向分析することで、ハイレベルな安全職場を目ざしていただきたい。

さらに、この本を是非従業員教育に活用していただき、より多くのポカヨケ考察とともに、いろいろなことに「気づく人づくり」の一助となれば、筆者の最も望むところである。

2009年12月 藤井 春雄

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