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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしいバイオプラスチックの本

定価(税込)  1,512円

編者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06333-6
コード C3034
発行月 2009年09月
ジャンル ビジネス 化学

内容

これまで「生分解性プラスチック」として注目されていたバイオマス由来のプラスチックは、生分解機能以外にも環境負荷低減に寄与する材料として実用分野を拡大している。日常生活、産業分野、自然環境で活躍するバイオプラスチックの実例をわかりやすく解説する。

目次

目次



はじめに

第1章

バイオプラスチックとは

1 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック 「バイオプラスチックの定義」

2 「生分解性プラスチック」とは 「グリーンプラ識別表示制度」

3 「バイオマスプラスチック」とは 「バイオマスプラ識別表示制度」

4 「グリーンプラ」と 「バイオマスプラ」のロゴとマーク 「バイオプラ製品の認定の証」

5 生分解性プラスチックの種類 「自然に還るグリーンプラ」

6 「バイオマス」とは 「バイオマスの定義」

7 バイオマスプラスチックの種類 「自然から生まれたバイオマスプラ」

8 微生物が生産するバイオマスプラスチック 「ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)」

9 サトウキビからできるポリエチレン 「バイオポリオレフィン」

10 植物生まれのポリ乳酸 「硬質のバイオマスプラスチック」

11 溶剤に溶けるバイオマスプラスチック 「塗料・接着剤向け」

12 生分解度をどう測るか 「国際標準化された試験方法」

13 バイオマスプラスチック度をどう測るか 「炭素14を正確に測る」

14 耐衝撃性を高める 「耐久資材への展開」

15 耐熱性を高める 「耐久資材への展開」

16 難燃性を高める 「耐久資材への展開」

17 耐久性を高める 「耐久資材への展開」

18 フィルムやシートに加工する 「Tダイ式押出成形」

19 強いフィルム・シートを作る 「各種押出成形法」

20 金型を使って容器を作る 「真空・圧空、プレス、射出、ブロー成形」

21 発泡させて軽量化 「発泡成形」

22 バイオプラスチックの繊維を作る 「溶融紡糸法」

23 織らずに作る布 「不織布」



第2章

生活・産業でバイオマスプラスチックを使おう

24 紙製の封筒と一体処理が可能 「窓付き封筒」

25 文具にもバイオマスプラ 「クリアホルダー、ブックカバー」

26 コイン電池もバイオマスプラで包装 「コイン電池用ブリスターパック」

27 野菜をやさしく包むバイオマスプラ 「青果袋」

28 卵もバイオマスプラの容器で包装 「卵パック」

29 PETボトルを覆うバイオマスプラフィルム 「PETボトル用シュリンクラベル」

30 改良進むバイオプラボトル 「ポリ乳酸ボトル」

31 コップもバイオマスプラ 「コールド飲料用コップ」

32 リターナブル食器にもバイオマスプラ 「耐久性食器具」

33 バイオマスプラスチック製不織布も生活資材に 「ティーバッグ、水切りネット」

34 台所のこんなところにもバイオマスプラ 「ラップノコ刃」

35 肌環境にも優しいバイオマスプラ 「ボディタオル、下着」

36 アパレル製品もバイオマスプラ 「ユニフォーム」

37 靴もバイオマスプラで 「幼稚園児用上履き」

38 おもちゃもバイオマスプラ 「癒し系玩具」

39 イベント宣伝もバイオマスブラで 「横断幕、懸垂幕、バナー」

40 野球のボールもバイオマスプラでキャッチ 「防球ネット」

41 ポイントカードもバイオマスプラ 「各種会員カード」

42 バイオマスプラで敷き詰める 「カーペット」

43 自動車への採用広がる 「内装部材」

44 電子機器への採用広がる 「パソコン筐体、携帯電話筐体」

45 OA機器への採用広がる 「複写機筐体、プリンター筐体」

46 意外なところにバイオマスプラ 「塗料、接着剤、インキ」



第3章

自然環境で生分解性プラスチックを使おう

47 農業の高齢化・省力化対策に 「マルチフィルム」

48 収穫後の廃棄処理対策に 「長芋栽培用の誘引ネット」

49 リサイクルが困難な用途に 「育苗ポット、植木鉢」

50 トンネル工事にも使われる 「生分解性パイプ」

51 護岸工事、砂浜復元の土木資材にも 「土嚢袋」

52 雑草を防いで美観を保つ 「生分解性防草シート」

53 砂漠の緑化にも活躍 「砂漠移動防止・緑化資材」

54 洋服をすべてグリーンプラにしたい 「地球還元型の洋服」

55 医療に使われる生分解性プラスチック 「手術用縫合糸・骨片接合用スクリュー」



第4章

バイオプラスチックは地球環境と暮らしを変える

56 地球温暖化を防止するバイオマスプラ 「二酸化炭素の発生を抑制」

57 大気中の二酸化炭素濃度を増やさないバイオマスプラ 「カーボンニュートラル」

58 国もバイオプラスチックの普及に期待 「BT戦略大綱とバイオマス・ニッポン総合戦略」

59 国もバイオマスプラ製品の採用促進 「グリーン購入法」

60 グリーンプラ製品が環境配慮型商品に認定 「エコマーク」

61 地球環境へのやさしさを計る 「LCAは一つの尺度」

62 地球環境へのやさしさを表示する 「カーボンフットプリント」

63 安心して使えるバイオマスプラ 「食品安全衛生性」

64 バイオリサイクル 「グリーンプラのリサイクル」

65 ケミカルリサイクル 「バイオマスプラのリサイクル」

66 コンポスト化処理で肥料に再利用 「好気性発酵」

67 バイオガス化と資源エネルギーの回収 「嫌気性発酵」

68 バイオプラも今は、まず分別 「容器包装リサイクル法」

69 生ゴミを有機資源として再利用 「生ゴミからバイオマスプラ」

70 カッセル・プロジェクトの成果 「循環性社会実証試験」

71 愛・地球博の成果 「バイオプラ導入実験」



【コラム】

●バイオプラスチックの生い立ち

●バイオマス活用の現代的意義

●食糧問題とバイオプラスチック



バイオプラスチックの歩み

はじめに

はじめに



20世紀前半より多くの有用なプラスチック素材が開発され、それぞれの性能を活かして私たちの日常生活の多くの場面で利用されてきました。また、関連技術の発展もめざましく、現在もその活用の範囲は日々拡大しています。プラスチックの有用性は確かですが、プラスチックの使用が広範囲になる中で、その自然環境に対する影響も無視できない問題との認識が世界的に高まっています。プラスチック系の廃棄物の適切な処理、プラスチック散乱ゴミによる環境負荷増大の可能性、化石資源の大量消費による気候変動の亢進に対する対応、化石資源の枯渇の可能性に対する対策などが、今後解決すべき問題です。こうした問題を解決する素材として注目されているのがバイオプラスチックです。

バイオプラスチックは、生分解性機能で主に廃棄時に有効性を発揮する「生分解性プラスチック」(グリーンプラ)と、再生可能資源(バイオマス)を原料として化石資源の消費を削減し有用なプラスチックの供給を持続する「バイオマスプラスチック」の総称です。バイオプラスチックにはまだ解決すべき課題がいろいろありますが、積極的な取り組みが進められ、工業材料として本格的離陸のときを迎えようとしています。

日本でのバイオプラスチックの取り組みは、プラスチック成形加工技術の高さを活かした利用技術が世界から注目されています。特に、地球温暖化防止の観点から関心を集めているバイオマスプラスチックの開発では、世界に先がけて進められている自動車や電子機器など耐久資材分野での開発が注目されています。今後の需要の拡大により、現状の可食性の食物資源(デンプン、糖など)を原料として利用する状態は、未利用比率の高い非可食のバイオマス資源(リグノセルロースなど)の活用に移行していくことが不可避の技術課題となっています。こうした技術的解決も進む中で、バイオマスプラスチックの利用が世界的規模で大きく拡大するのは確実です。

バイオプラスチックといっても、見かけは従来のプラスチックとなんら変わりませんので気がつかれていないことも多いのですが、さまざまな商品分野での使用がすでに開始されています。この本では、そうしたバイオプラスチックの最新の状況をわかりやすく説明し、皆様の認識を高めていただくと共に、取り組みの背景となる環境関連の世界の動き、今後の普及促進についての多くの取り組みについても興味を持っていただくことを目的に、最新の情報をもとに各分野の専門家の方々に執筆をお願いし、日本バイオプラスチック協会の編集によりまとめたものです。

本書がバイオプラスチックに対する理解の拡大と、将来の発展のための基礎知識として役立つことができれば、本書の編集に携わった者として大変うれしく思います。



「トコトンやさしいバイオプラスチックの本」編集委員







編 集 委 員

猪股 勲

日本バイオプラスチック協会 顧問



吉賀 法夫

日本バイオプラスチック協会 企画調査委員会 広報WGリーダー

三菱樹脂(株)



執 筆 者(あいうえお順)

天野 嘉和〔(株)クレハ〕

伊藤 卓郎〔東洋製罐(株)〕

稲生 聡〔大日本印刷(株)〕

猪股 勲〔日本バイオプラスチック協会 顧問〕

江川 洋介〔三菱樹脂(株)〕

遠藤 民雄〔豊田通商(株)〕

大木 英冬〔三菱樹脂(株)〕

金子 義信〔(株)タカラトミー〕

後藤 雅史〔鹿島建設(株)〕

小山 政利〔中央化学(株)〕

酒井 健一〔ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)〕

坂井 久純〔(株)ユニック〕

相良 俊明〔富士ゼロックス(株)〕

白井 宏政〔ユニチカ(株)〕



田村 邦雄〔日本バイオプラスチック協会 〕

寺西 修二〔東レ(株)〕

中村 孝〔(株)クレハ〕

林 実希〔デュポン(株)〕

福岡 正史〔三菱樹脂(株)〕

福永 真一[(株)カネカ]

藤木 哲也[(株)カネカ]

松尾 朗〔三菱樹脂(株)〕

松谷 吉英〔東レ(株)〕

宮本 貴志〔東洋紡績(株)〕

百地 正憲〔(株)三菱化学科学技術研究センター〕

山村 博喜〔(株)ムーンスター〕

横山 恵〔(株)東海化成〕

吉賀 法夫〔三菱樹脂(株)〕

吉田 篤志〔東セロ(株)〕



■日本バイオプラスチック協会

〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町5-11

TEL 03-5651-8151

FAX 03-5651-8152

URL http://www.jbpaweb.net

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