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目で見てわかるはんだ付け作業

定価(税込)  1,728円

著者
サイズ A5判
ページ数 104頁
ISBNコード 978-4-526-06323-7
コード C3054
発行月 2009年09月
ジャンル 電気・電子

内容

電機・電子の業界では、当たり前のように使われている「はんだ付け技術」だが、意外とその本質は理解されていない。本書は、「はんだ付け職人」を自任する著者が、はんだ付けの基礎知識や作業手順などを豊富な写真を使いわかりやすく紹介、解説する。

野瀬昌治  著者プロフィール

1967年 滋賀県生まれ
1991年 島根大学理学部物理学科固体物理学科卒
1991年 関西NEC(株)
2004年 株式会社ノセ精機 代表取締役 社長
電子機器組立技能士。
ホームページを通してはんだ付けのノウハウを公開。
http://www.noseseiki.com/ (はんだ付けに光を!)
一般の方からの はんだ付け作業も請負中(Dr.はんだ付け職人)。
朝日放送【タモリ倶楽部】ではんだ付け講師として出演。ラジオではんだ付けの専門家として出演し、『はんだ付けに光を』当てるため活動中......。

著 書
「はんだ付け職人のハンダ付け講座」(ブイツーソリューション)」
「DVDハンダ付け講座 基礎知識講義編」
「DVD半田付け講座VER2 技術編」
「DVDはんだ付け講座 コネクタ・ケーブル編」
「DVDはんだ付け講座 初級編」
「DVDはんだ付け講座 リペア編」
「中国語版 DVD半田付け講座VER2 技術編」
「英語版 DVD半田付け講座VER2 技術編」
「中国語版DVDハンダ付け講座 基礎知識講義編」

目次

第1章 はんだ付けってなに?
1 はんだ付けとは
2 はんだ付け接合
3 毛細管現象
4 濡れ(ぬれ)について
5 はんだとは?
6 共晶とは?

第2章 はんだ付けの準備
1 ハンダゴテの選び方
2 コテ先の選び方
3 コテ先温度
4 コテ台の選び方
5 コテ先の掃除

第3章 フラックスの役割
1 フラックスの3つの役割
2 フラックスの使い方=はんだ付け技術
3 フラックスの使い方

第4章 はんだ付けの基本動作
1 基本トレーニング(シャドーはんだ)
2 はんだ付け動作の詳細

第5章 はんだ付けの仕上がり状態
1 フィレットの形成
2 はんだ量
3 はんだ付け不良

第6章 はんだ付けは母材の固定が命

第7章 はんだ付けと健康

ひとくちコラム
1.熱容量について
2.スルーホールの構造
3.コテ先温度計
4.はんだ付け用品の購入先について

ひとくちメモ
・鉛フリーはんだについて
・電解コンデンサの交換
・からげ処理
・よびはんだ
・はんだ割れってなに?
・エナメル線の被覆

索引

はじめに

 私が『はんだ付け職人』を自分で名乗り始めてまもなく5年になります。はじめは、広く一般の方にもはんだ付けのことを知っていただこうと、ホームページではんだ付けの知識について公開したのが始まりでした。

 ところが、ホームページで情報を公開するうちに、逆にさまざまな情報が集まってくるようになりました。電話やメールで一般の方や企業にお勤めの方のお話を聞いたり、はんだ付けセミナーで受講生の方々とお話をするうち、世間一般の方のはんだ付けに対する誤解がとても多いことに気付かされました。

 まず第一に、見た目に金属を高温でドロリと溶かして接合することもあって、溶接や強力な接着剤のようなイメージを持たれている方。

 第二に、真似をすることで、ある程度できてしまうため「あ〜わかった。わかった。」と錯覚にだまされている方。

 第三に、はんだ付けが上手くできないのは、技術が未熟なせいだと思いこんでいる方。

 こうした誤解を生む背景には、現在出回っているはんだ付けの教本や教材が技術的なことや学術的なものに偏っていること、はんだ付けについて学ぶ機会がとても少ないことが挙げられます。実際に、「中学校時代に1〜2時間学んだことがあるだけです......。」という方が、日々はんだ付け作業に携わっていることはめずらしくはありません。

 電気製品は年々小型化しており、それに合わせて電気回路の集積度は増し、電子部品も小型化しています。また、はんだ付け業界では、欧州でのRoHS指令への対応のため、数年前から鉛を含まない鉛フリーはんだを使用することが多くなってきました。こうした背景から、はんだ付けを取り巻く環境は大きく変化しており、ハンダゴテの進化にも目を見張るものがあります。

 ところが、肝心のはんだ付けに関する教本・教材の類は20数年来変化していないということもあって、ますますはんだ付けに対する誤解や誤った認識が増えてきています。電気製品の製造に用いるはんだ付け技術や検査は、自動化が進んできたとはいえ、ハンダゴテを使った人の手によるはんだ付け作業がなくなることはないでしょう。

 そうした中、DVDやホームページとメルマガを使って細々とはんだ付けの情報を提供してきましたが、このたび日刊工業新聞社のご協力により「目でみてわかる はんだ付け作業」を執筆させていただくことになりました。

 これからはんだ付けを始められる方、はんだ付け作業に興味を持った方に、本書を通じて少しでも「ああ、そうだったのか!」と思っていただけたら大変嬉しく思います。

2009年9月 野瀬昌治

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