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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「品質改善」の本

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 220頁
ISBNコード 978-4-526-06315-2
コード C3034
発行月 2009年08月
ジャンル 生産管理

内容

モノづくりにおいて品質改善は重要なテーマである。本書はその品質改善を実践するにあたって基礎知識から解説し、改善活動を進めるうえでのポイントや実施案の立て方、効果の確認など、役に立つノウハウを満載した品質改善のための実務書。

目次

目次



はじめに

第1章 モノづくりと製造品質

1―1 品質が良くなると製造原価は安くなる

1―2 日本でのモノづくりと品質向上の歴史をひもとく

1―3 モノづくりの品質は設計品質と製造品質に大別できる

1―4 良い製造品質を現場力で作り込む

1―5 5Sで現場力の基礎を固める

1―6 品質改善に役立つ実績データの見方と表し方

1―7 不良とは「ばらつき」である

1―8 製造現場でばらつきが発生する2つの理由



第2章 製造品質を決定する5つの要因

2―1 製造品質を良くする2つの方法

2―2 5つの要因を見える化する

2―3 人の力量をアップしてばらつきを減らす

2―4 機械設備の故障をゼロにする

2―5 材料、作業方法、測定のばらつきも減らす

2―6 工程で製造品質を作り込む

2―7 最適な作業方法を確立する

2―8 品質を作り込む上で重要な作業を標準化して維持管理する

2―9 工程能力指数で製造品質を数値化する

2―10 製造品質を保証する

2―11 検査で製造品質を保証できるか

2―12 製造現場の品質保証活動とは

2―13 製造物責任(PL)法へ対応する



第3章 製造品質改善に必要な心・技・体

3―1 心……お客さまの目線で見る

3―2 お客さまから見た当たり前の品質、1元的な品質、魅力的な品質

3―3 明日に向かって発想する改善マインドを持つ

3―4 技……製造品質改善での活用手法

3―5 品質改善の手順を標準化する

3―6 品質改善にQC7つ道具を活用する

3―7 品質改善に新QC7つ道具を活用する

3―8 品質改善に役立つ統計手法の中身を探る

3―9 管理技術の東の横綱であるIEとは

3―10 管理技術の西の横綱であるVEとは

3―11 効率的にアイデアを発想しよう

3―12 体……組織や小集団活動を活用しよう

3―13 小集団活動によるサークル活動でパワーアップしよう



第4章 現場でできる製造品質改善の進め方(1)……対策案の立案

4―1 品質改善の対象となる問題・課題を把握する

4―2 重点指向で問題・課題を絞り込む

4―3 3現主義で現状の実態を把握する

4―4 層別により集められたデータを分ける

4―5 パレート図を活用して重点指向を推進する

4―6 改善目標と日程を決定する

4―7 不良には必ず要因がある

4―8 要因を見逃さないために特性要因図を作成する

4―9 主要因をデータで確認する

4―10 主要因をヒストグラムで見える化する

4―11 主要因を散布図で見える化する

4―12 急がば回れを実践する実験計画法

4―13 実験により主要因の最適条件を探る

4―14 改善の4原則で対策を立案する

4―15 TRIZを活用して対策案の技術的矛盾を解決する

4―16 対策会議ではブレーンストーミングを活用する



第5章 現場でできる製造品質改善の進め方(2)……対策の実施と歯止め

5―1 改善対策を試行する

5―2 アローダイヤグラムにより実施計画を作成する

5―3 対策案を実施し効果を確認する

5―4 品質(QC)工程表や作業標準書による歯止めを実施する

5―5 作業の標準化を実施する

5―6 品質(QC)工程表の作り方と使い方

5―7 作業標準書の作り方と使い方

5―8 教育訓練を実施する

5―9 効果をあげる教育訓練のポイント

5―10 管理図で効果の定着度合いを確認する

5―11 管理図の作り方

5―12 機械化・見える化などにより品質改善状態を維持管理する



第6章 製造品質改善のツボとコツ

6―1 データのとり方とまとめ方

6―2 平均値だけではだまされる

6―3 ばらつきを数値化する偏差、変動の求め方

6―4 要因別にばらつきを分けてみる

6―5 品質改善に必要な正規分布の特徴とは

6―6 正規分布の特徴を利用しよう

6―7 品質(QC)工程表の作成に必要な工程分析

6―8 作業標準書の作成に必要な作業分析

6―9 品質改善に役立つレイアウト改善を実践する

6―10 機械設備の品質を改善・管理するTPMとは

6―11 設計品質改善にチャレンジする

6―12 QFDでお客さまの要求を設計品質に変換する



第7章 製造品質改善で収益を向上!

7―1 品質を作り出すコストの中身を探る

7―2 品質が悪いために発生する失敗コストの中身と求め方

7―3 品質を評価するために発生する評価コストの中身と求め方

7―4 品質を良くする予防コストの中身と求め方

7―5 効率的な収益向上の進め方

7―6 失敗コスト低減のツボとコツ

7―7 評価コスト低減のツボとコツ

7―8 予防コスト低減のツボとコツ

はじめに

はじめに

産業用ロボットのモーターと制御装置を生産しているM社の生産ラインでは、組立不良が発生すると不良品の解体や手直し作業、全品検査作業などで製造現場は混乱してしまう。いずれの作業も重労働なので、担当者は不良対応のたびに体重が数キロも減っている。

このような状況のM社であるが、数年前から全社的な小集団活動、ISO9001などを導入し、品質を向上させるための活動を展開している。しかし、なぜか不良は減っていないのが実態である。

品質は企業が最優先しなければならないことのひとつである。お客さまの要求する品質のレベルは多様化し、満足するレベルは一律ではなくなっている。このような状況でお客さまの要求レベルを常に満たすには、製造現場での品質保証が欠かせない。それには、生産要素である人、機械設備、材料などの特性をうまく活用し、ばらつきのない品質の作り込み方法を確立することである。

本書では、製造現場を中心にした品質の作り込みに向けた品質改善の基礎知識から品質改善の具体的な進め方や活かし方まで、わかりやすく実例を交えながら全7章で解説している。さらに各項目は、文章と図表からなる1項目完結の構成になっている。

「第1章 モノづくりと製造品質」では、品質改善を実践するにあたっての基礎知識や製造現場で発生しやすいばらつきについて説明している。

「第2章 製造品質を決定する5つの要因」では、製品の出来ばえを決定する要因の中身、改善ポイント、管理ポイントについて解説している。

「第3章 製造品質改善に必要な心・技・体」では、品質改善に対する心構え、改善に必要な技術力、改善を進める体(組織)力について説明している。

「第4章 現場でできる製造品質改善の進め方(?)……対策案の立案」では、6ステップに手順化した品質改善の前半部分である、「品質改善テーマの選定」から「対策の立案と効果予想」までを解説している。

「第5章 現場でできる製造品質改善の進め方(?)……対策の実施と歯止め」では、品質改善の後半部分である、「対策の立案と効果確認」と「歯止め標準化」を解説している。

「第6章 製造品質改善のツボとコツ」では、品質改善をより充実した内容にするために必要な管理技術について述べている。

「第7章 製造品質改善で収益を向上!」では、品質向上にかかっているコストを品質コストという形で見える化し、品質を向上させながらコストを低減する方法を説明している。



良い品質の製品を作り込むエンジンは現場力である。現場力には、技術力・改善力と管理力があるが、この本を活用することであなたの会社の現場力が強化できれば幸いである。

思い起こせば今から1年前に、「よくわかる『レイアウト改善』の本」を執筆したが、それに引き続き『品質改善の本』が執筆できるのは、日刊工業新聞社の野崎伸一氏のおかげである。心から感謝する次第である。



2009年5月 小川 正樹

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