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製造業・小売業のバイヤーが教える
The 調達・仕入れの基本帳77

定価(税込)  1,512円

著者
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サイズ 新書判
ページ数 176頁
ISBNコード 978-4-526-06283-4
コード C3034
発行月 2009年06月
ジャンル ビジネス 経営

内容

製造業・小売業の現場のバイヤーが、「仕入れ・購買・調達」の基礎手法を77項目に分類し、簡単に簡潔に、それでいて実用的な実務手法を身につけるためのノウハウを伝授する、使える情報満載の「バイヤーのための基本帳」!

目次

目次



はじめに

製造業パート



1「商品企画」

2「開発購買」

3「ティアダウン活動」

4「社内への要求と最適仕様選定」

5「ソーシングとパーチェシング」

6「原価計算の方法」

7「戦略の立て方」

8「サプライヤー調査の方法」

9「サプライヤー変更の方法」

10「社内戦略合意と将来戦略の構築」

11「バイヤーの倫理のありかた」

12「バイヤーのプレゼンテーション・思考方法」

13「サプライヤーの決算書の読み方(P/L編)」

14「サプライヤーの決算書の読み方(B/S編)」

15「サプライヤーの決算書の読み方(減価償却とキャッシュフロー編)」

16「固定費と変動費」

17「法律と契約」

18「RFI(Request for information:情報提供依頼)とRFP(Request for proposal:提案依頼)」

19「RFQ(Request for quotation:見積り依頼)」

20「海外調達」

21「見積り査定」

22「価格交渉」

23「ベンチマークと他業界情報収集」

24「CR(コスト低減)とCA(コスト抑制)」

25「サプライヤー決定と通知」

26「毎期のコスト低減」

27「発注方法」

28「検収と三権分立」

29「納期管理と出荷」

30「支払い条件の意味」

31「毎期のサプライヤー評価」

32「サプライヤー支援とサプライヤー改善」

33「サプライヤーとの定期的事業方向確認」

34「リバースオークション」

35「集中購買」

36「CSR調達、グリーン購買、J−SOX」

37「BPO・アウトソーシング」

38「そして製品は客先へと旅立つ」



小売業パート

39 商品との出合い

40 販売計画立案

41 仕入れ計画立案

42 6W3Hのフレームワーク

43 マーケティングの4Pと戦略の3C

44 必須! 商品知識

45 買取り・委託・消化

46 戦略的な仕入れ先の決定

47 実況! 商談の進め方

48 商品選定

49 仕入れ価格の交渉

50 販売価格の決定

51 品質と安全の徹底確認

52 エコマークとグリーン購入法

53 PB(プライベートブランド)商品の開発

54 商品と情報

55 売上の組み立て方

56 戦略的な売上のつくり方

57 売り場のつくり方

58 VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)の活用

59 棚割のつくり方

60 メディアミックスで販売促進

61 接客のあり方

62 ストアコンパリゾンの手法

63 値頃感の計り方

64 利益の最大化

65 在庫の管理と運営

66 ABC分析の方法

67 ロイヤルティ・マーケティングとCRM

68 検証とカテゴリー・マネジメント

69 商品回転数と交差比率

70 パレートの法則とロングテールの法則

71 物流とロジスティクスとSCM

72 カット商品の決定

73 最後まで大切に販売する心構え

74 問い合わせ・ご意見・クレーム

75 検証結果のデータ化

76 流通業の役割「情報のフィードバック」



共通パート

77「夢見るバイヤーたちへ」



おわりに

〔資料編〕調達・仕入れ参考文献リスト

はじめに

はじめに



「おめでとうございます。」

この本は、製造業・小売業の調達・購買・仕入れ・マーチャンダイジング業務の基本をお伝えし、かつその能力を伸ばす知識と技術をお渡しするものです。この本を手にとっていただけた方は、すでにトップ・バイヤーの入口にいます。

私たちは、日々押し寄せる業務とトラブルに忙殺されています。メールで無数に飛び交う納期問題や品質不良。お客様からのクレームがあったかと思えば、売れ筋の商品は品切れが続いたまま。多くの売り込みに対応していると、いつの間にか時計は22時を指し、「このままでいいんだろうか?」と感じたまま、翌日を迎えます。

それは、まさに著者二人の昔の姿でした。

もちろん、製造業バイヤーである坂口孝則も小売業バイヤーである藤野香織も、それぞれの現場で、笑ったり、怒ったり、泣いたり、感動したりしながら毎日を過ごしています。ただ、これまでの業務の中で、ちょっとずつ、ちょっとずつ、現状を変えようと日々方法論を模索してきたのです。

二人の持論は、バイヤー業務において、知識だけが重要だということではなく、実務だけが重要だということでもありません。机上で学べる理論と、現場での実践によって得られる知見との両方ともが大切だということです。

書を通して学んだことを実践し、成果を上げて、一生懸命取り組んだからこそ見出せる自分だけの新しい発見をする──。こういうサイクルで仕事ができたら、日々の業務の中で、想像を絶するような充実感と喜びを得られると思いませんか? ベストはベターの繰り返しによって到達できる高みなのです。

みなさんがそういう経験をできるよう、一助になれればという気持ちで、この本を書きました。

本の内容は、前半部では製造業においてどのようにモノが開発生産されるのか、後半部では完成した製品が消費者の手に届くまでどのように流通していくのか、という二部構成になっています。

通して読めば、何もないところからモノがつくられて消費者に届けられるまでの、商品がたどる長い旅路を体感でき、そこにはどれだけ多くの人が関わり汗しているかを知ることができるはずです。

また、製造業に従事する方には、日々の業務で壁に当たった時に、答えを探して辞書を引くように該当ページを開いてほしいと思いますし、流通業界の方も同じように知りたいことが書いてあるページをめくり、この書を使い込んでいただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。



最初にこの本の企画が持ち上がった時に、著者の二人で「誰に向かって書きましょうか?」という話し合いをしました。小売業でいうところの「ターゲット顧客の設定」です。それで出た結論が、「4月に製造業と小売業の企業に入社した新人さんが、2ヶ月間の研修を終えて6月に読む本にしよう」ということでした。

そこで、僭越ながらも、ビジネスの基本や心構え、経験から学んだことなどもできるだけ盛り込むように心がけました。

既存のバイヤー本(本書巻末広告参照)を『起承転結』と捉えるならば、本書は『起』の前に来る超入門書といえます。

ですから、もう一度製造業の基本に立ち戻る機会を持てると同時に、小売業の世界をも知ることができるという意味で、すでに調達関連の書籍を数冊読んでおられる方にも、充分に愉しんでいただける内容となっています。



バイヤーとして、私のミッションは「生活者の暮らしを豊かにすること」だと考えています。そしてそれは、製造業や小売業だけの枠組みでできるものではなく、製造業と連動して初めて成しうることなのだと、この本をつくりながら気づかされました。

さあ、それでは、モノが生まれ流通するという感動がいっぱい詰まった長い旅路を、一緒に楽しんでいきましょう。



藤野香織(著者二名を代表して)

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