買い物かごへ

絵とき「穴あけ加工」基礎のきそ

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-06281-0
コード C3053
発行月 2009年06月
ジャンル 機械

内容

従来、穴加工はドリルやリーマなどの切削工具によるものが主流だったが、最近は超音波加工、放電加工、レーザ加工など多くの加工方法が用いられている。本書は、これらの加工方法を含め、穴加工技術を全般にわたって基礎から応用までをやさしく説明する。

目次

目 次



はじめに

第1章 穴あけ加工の基礎

1-1 穴の種類とその加工法

1-2 主な穴あけ加工用切削工具と切削条件

第2章 ボール盤による穴あけ加工

2-1 ケガキ作業

2-2 ドリルの取り付け

2-3 ドリルによる穴あけ加工

2-4 傾斜面への穴あけ加工

2-5 リーマによる穴の仕上げ加工

2-6 薄板の穴あけ加工

2-7 その他の各種穴あけ加工

第3章 旋盤による穴あけ加工

3-1 旋盤と穴あけ加工の例

3-2 センタ穴ドリルの取り付け

3-3 センタ穴の加工

3-4 ストレートシャンクドリルの取り付け

3-5 テーパシャンクドリルの取り付け

3-6 テーパシャンクドリルによる穴あけ加工

3-7 穴ぐりバイトによる穴あけ加工

3-8 各種スローアウエイ穴ぐりバイトと穴あけ加工

第4章 フライス盤による穴あけ加工

4-1 クイックチェンジホルダの取り付け

4-2 ストレートシャンクドリルの取り付け

4-3 テーパシャンクドリルの取り付け

4-4 穴あけ加工用工作物の取り付け

4-5 ドリルによる穴あけ加工

4-6 リーマによる穴仕上げ

4-7 ボーリングヘッドを用いた中ぐり加工

4-8 エンドミルを用いたコンタリング加工

4-9 その他の各種穴あけ加工

第5章 研削盤による穴あけ加工

5-1 内面研削盤による穴あけ加工

5-2 ジグ研削盤による穴あけ加工

5-3 センタ穴研削

第6章 超音波を利用した穴あけ加工

6-1 超音波加工による穴あけ

6-2 超音波研削による穴あけ加工

6-3 超音波切削による穴あけ加工

6-4 超音波内面研削による穴あけ加工

第7章 放電加工による穴あけ加工

7-1 放電現象と放電加工

7-2 放電加工機とその概要

7-3 形彫り放電加工による細穴あけ加工

7-4 ワイヤカット放電加工機による穴あけ加工

第8章 レーザによる穴あけ加工

8-1 レーザ加工とは

8-2 CO2レーザによる穴あけ加工

8-3 ファイバレーザによる穴あけ加工

8-4 YAGレーザによる穴あけ加工

8-5 エキシマレーザによる加工

第9章 ウォータジェットによる穴あけ加工

9-1 ウォータジェット加工とは

9-2 ウォータジェット加工機とその構成

9-3 5軸制御アブレーシブジェット加工機による 穴あけ加工

参考文献

索 引

はじめに

はじめに



勾玉に見られるように、穴あけ加工は古代より高度な技術です。「工」という字は、宗教的に見れば、天と地を表していると言われています。また加工技術から見れば、平面と穴の加工ではないでしょうか。古代における平面加工の代表的なものは鏡で、また穴あけ加工は勾玉だと思います。鏡が太陽ならば、勾玉は月でしょう。このように穴あけ加工はいつの時代も高度な技術なのです。

たとえば現在も、ジーゼルエンジン噴射ポンプのノズル、プリント基板極細線用のダイヤモンドダイス、金型スリーブピン、ハイテク繊維用のノズルおよび油圧機器など、その精密穴あけ加工技術は非常に重要です。

従来の穴あけ加工はドリルやリーマなどの切削工具によるものが主流でしたが、最近は超音波加工、超音波切削・研削、アブレーシブジェット加工、マイクロブラスト加工、放電加工およびレーザ加工など、多くの加工方法が用いられています。

今仮りに、ドリルで10mmの穴を加工することを考えれば、それは比較的簡単ですが、ドリル直径が1mmの場合は、多少、困難になります。そしてドリル直径が0.1mm以下になると、そのドリルを用いて深さ1mmを超える小径穴を加工するのは、一般的には困難と言えます。そのため、ドリルで穴を加工することは、必ずしもやさしいこととは言えません。

皆さんの使っている携帯電話などには、プリント基板が使われています。このプリント基板などに直径0.1mmの穴を多数個加工することは、高度な技術と言えます。このように精密穴あけ加工技術は現在のハイテク産業を支えているのです。このようなことはあまり一般には知られていません。そこで何とか今の若い人達にこのようなことを知ってもらい、精密加工技術に興味を持ってもらいたいと考えておりました。

このような折り、有り難いことに日刊工業新聞社の奥村功氏と新日本編集企画の飯嶋光雄氏より、やさしい絵ときで「穴あけ加工 基礎のきそ」を執筆したらというお誘いを受けました。切削や研削などの加工に関しては、ある程度のデータがありましたが、レーザ加工やウォータジェット加工などについてはあまりなかったので、執筆しようかどうか迷いました。しかしながら前述のような目的がありましたので、思い切って執筆することと致しました。執筆に当たっては難しい専門的な説明はできるだけ省略し、読者の皆さまに興味を持ってもらうことを主眼として、多くの加工事例を載せるように致しました。

執筆に際して、職業能力開発総合大学校、広田平一名誉教授、鈴木重信准教授、和田正毅准教授、東北職業能力開発大学校、坂井儀道教授および関東ポリテクセンター、澤武一講師より多くのデータをご提供いただきました。また、三菱マテリアル、タンガロイ、岡本工作機械製作所、和井田製作所、技研、日本電子工業、岳将、三菱電機、牧野フライス製作所、日本放電技術、ソディック、藤沢精工、レーザックス、アマダおよびスギノマシンからも貴重な資料をご提供いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

また、ここに述べたことが、若い読者の皆様の少しでもお役に立てれば幸いと思っております。

2009年6月

海野邦昭

買い物かごへ