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切削加工のツボとコツ

定価(税込)  2,592円

著者
サイズ A5判
ページ数 168頁
ISBNコード 978-4-526-06273-5
コード C3053
発行月 2009年05月
ジャンル 機械

内容

昨今、切削加工はこれまで以上に高度かつ複雑な加工が求められるようになっている。それだけに製造現場では日々新たな問題に直面するよ
うになっている。本書はそうした問題に解を与えるとともに、より良い加工を伝授する切削加工の解説書。

目次

目次



はじめに



第1章 加工のプランニング

1―1 顧客の多様性への対応

1―2 短期製作(短納期)

1―3 コストの低減

1―4 顧客への提案

1―5 段取り工程での情報の流れ

1―6 具体的な生産性向上

1―7 個々の設備に要求される機能

1―8 システム化への考え方



第2章 切削理論

2―1 切削抵抗

2―2 せん断角はどのくらいか

2―3 能率を下げずに工具寿命を延ばす

2―4 段階的な主軸変速とその対応

2―5 熱伝導係数

2―6 構成刃先は無用か



第3章 旋盤加工

3―1 旋盤加工の方向

3―2 旋盤の種類

3―3 ワークの取付け方法

3―4 チャックの交換

3―5 長いワークの加工

3―6 表面粗さの向上

3―7 横切れ刃角の効果

3―8 突っ切り・溝入れ

3―9 テーパ削り

3―10 ねじ切り

3―11 工具



第4章 穴あけ加工

4―1 穴あけ加工とは

4―2 センター穴加工

4―3 ドリル加工

4―4 リーマ加工

4―5 タップ加工

4―6 穴加工のシステム化

4―7 旋盤での中ぐり(内径削り)

4―8 フライス盤系機械での中ぐり



第5章 フライス加工

5―1 ワーク取付け面の確保

5―2 直方体の製作

5―3 バリの発生

5―4 段取り器材

5―5 エンドミル加工の形状誤差

5―6 エンドミルのたわみ

5―7 ボールエンドミル

5―8 正面フライス加工



第6章 切削材料と工具材料

6―1 ステンレス鋼の切削

6―2 ステンレス鋼の快削性

6―3 ADIの切削

6―4 サーメット工具

6―5 白セラと黒セラ

6―6 DLCとダイヤモンド



あとがき

索引

はじめに

はじめに

基礎的な事項を説明した「ものづくり切削加工」(日刊工業新聞社刊)をすでに発刊している。本書では切削加工の基礎事項は省いて、筆者の経験したこと、見聞きしたことをもとに個々の加工のポイントを説明している。

勘はやま勘とも受け取れるが、いくつかの選択肢があったとき、決して誤りではないが、特定できる根拠はなく確率何分の1で選択するのがやま勘であり、過去の経験に基づいた選択肢の中から最適と推測される手順・事項を選択することを勘と考えている。

マニュアルになっているわけではないが、経験の積み重ねの中で技能・技術は自分の中で体系化されていく。切りくずの色を見て切削状況を判断し、回転数や送り速度を調整するのは技能である。加工の経験則がそうさせている。

同じ切りくずの色を見て、刃先の温度を推定したり、寿命時間・構成刃先の有無・刃先の欠損の有無を判定し、切削条件を調整するのは技術である。「なぜそんなことができるのか」ということになるが、切りくずのこの状態は何を意味しているのか、予測される状況を網羅し、知識として体系化し経験をあてはめているところが技術と技能の違いである。

「たくさんのことを知っていればよい」は技術ではない。知っていることは大切だが、実際の経験がないと裏付けがなく実施することに不安が付きまとう。経験することは大切なことである。

特に経験の中で巧くいったことは忘れないものである。「この状態になったらこうすればよい」。これがツボといえるのではないだろうか。この経験が自信を生み、類似する課題に対しても適切な対応を導いていく。

巧くいくということは大切なことである。単に似ている事象に対応できるだけでなく、まるで違った課題に対しても、解決への新たな発想を生み出す。本書の内容は繋がりに欠ける部分が多々あるかも知れないが、加工のヒントになればと考えている。



2009年3月 著者

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