買い物かごへ

粉体工学叢書
第6巻 粉体の成形

定価(税込)  3,456円

編者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-06242-1
コード C3043
発行月 2009年03月
ジャンル 化学

内容

本叢書(全8巻)は、実務者を対象として、基礎理論から実操作技術までを網羅した書籍シリーズ。第6巻は、粉体の成形にかかわる原料の調整から、各種成形法、乾燥までをわかりやすく解説している。

目次

目 次



粉体工学叢書 発刊のことば

粉体工学叢書 序文

粉体工学叢書 編集委員



粉体工学叢書 第6巻 粉体の成形 はじめに

粉体工学叢書 第6巻 粉体の成形 執筆者一覧



第 1 章 原料の調製と評価

1.1 原料の乾燥と造粒

1.1.1 粉体乾燥の基礎

1.1.2 乾燥装置の分類と選定

1.1.3 乾燥方式と装置の種類

1.1.4 連続式熱風乾燥機の設計

1.1.5 造粒

1.2 スラリーの評価

1.2.1 スラリーの流動性評価

1.2.2 充填特性の評価法

1.2.3 粒子集合状態の評価

1.3 コンパウンドの調製と評価

1.3.1 コンパウンドのCPVC決定とその付近での流動挙動

1.3.2 表面改質によるコンパウンドのレオロジーに対する効果

1.3.3 混練による樹脂の劣化

1.3.4 練り土

参考・引用文献



第 2 章 成形法

2.1 製品形状と成形方法

2.1.1 セラミックスの成形法

2.1.2 成形における基本要件

2.1.3 製品形状による成形方法の選択

2.2 湿式成形

2.2.1 テープ成形

2.2.2 鋳込み成形

2.2.3 電気泳動成形

2.2.4 射出成形

2.2.5 押出し成形

2.3 乾式成形

2.3.1 原料調製

2.3.2 顆粒特性およびその評価法

2.3.3 成形特性

2.3.4 CIP成形

2.4 その他の成形法

2.4.1 新しい成形法への展開

2.4.2 熱間静水圧加圧(HIP)成形

2.4.3 ゲルキャスティング

2.5 多孔体の成形

参考・引用文献



第 3 章 乾 燥

3.1 基礎理論

3.1.1 乾燥収縮

3.1.2 熱と物質の成形体内部移動方程式

3.1.3 乾燥応力・変形モデル

3.2 成形体の乾燥

3.2.1 種々の材料の乾燥収縮解析法

3.2.2 乾燥機の設計法

3.2.3 乾燥機の種類と特徴

3.3 塗布膜の乾燥

参考・引用文献



第 4 章 シミュレーション

4.1 鋳込み成形

4.1.1 鋳込み成形における着肉過程

4.1.2 着肉層形成過程のFEMシミュレーション

4.1.3 シミュレーションと実測の比較

4.2 加圧成形

4.2.1 有限要素法を用いた加圧粉体層内の応力分布の推算

4.2.2 顆粒粉体層の加圧過程のFEMシミュレーション

4.2.3 粉体および顆粒層の圧縮挙動のDEMシミュレーション

参考・引用文献



索 引

はじめに

固体を粒子・粉体として扱う目的の一つに形状付与(成形)がある。われわれの身の回りにある食品や薬品、日用品の場合、付与される形状は球状、円盤状、円柱状、角状など単純でかつその大きさもmm〜cm程度である。それに対してセラミックスの場合、付与される形状は単純なものから極めて複雑なものまで様々であり、大きさも数百μmからmまで及ぶ。前者の形状付与技術は「造粒技術」として分類され、本叢書第5巻「粉体粒子の組織制御による機能付与」で詳しく記述されているので、本巻では後者のセラミックスの形状付与技術について、詳述する。

本巻は成形工程に沿って構成され、先ず原料の調製と評価法が第1章で記述され、第2章では成形技術の各論が展開されて第3章では成形体の乾燥について記述されている。第4章では最近のシミュレーション研究を紹介した。

セラミックス成形では、原料粉体は分散媒液に高い濃度で分散した状態で取り扱われる。高濃度の固液分散系は単一成分の単純な系でも複雑な挙動を示すが、セラミックス成形で取り扱われる固液分散系では、原料粉体は多成分で分散剤や可塑剤などが種々添加されている。このような実際の固液分散系の挙動は極めて複雑で、科学的に未解明の部分が多く、固液分散系や成形工程の最適化は少なからず試行錯誤に頼らざるを得ないのが現状である。また成形体の乾燥も熱移動と物質移動が同時に進行する複雑な現象であるため、同じような状況下にあるといえる。

本書では、これら複雑な現象や挙動に関する最近の研究成果を単に羅列するのではなく、できるだけ体系的に整理し普遍化することを試みた。そのため、執筆はできるだけ少ない研究グループの方々にお願いした。その結果、見落としている研究成果や偏りもあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

本書が初学者のみならず現場の技術者の方々のお役に立てれば、執筆者一同望外の幸せである。

2009年2月担当編集委員 椿 淳一郎

買い物かごへ