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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「流れ化」の本

定価(税込)  2,052円

著者
サイズ A5判
ページ数 152頁
ISBNコード 978-4-526-06206-3
コード C3034
発行月 2009年02月
ジャンル 生産管理

内容

多品種少量生産や変種変量生産から1個流し生産が目指されている現在、製造工程では前後の生産工程といかに「流れ」をよくするかが重要視されるようになっている。本書はその「流れ」について実例を元にわかりやすく解説した流れ化の入門書。

目次

目 次



はじめに



第1章 なぜ今、流れ化が必要なの?

1―1 流れ化とは

1―2 会社は同じことをし続けるから倒産する

1―3 生産現場を取り巻く環境



第2章 流れで作るとなぜ儲かるの?

2―1 流れ化の直接的効果

2―2 流れを速くすることで得られる間接的効果

2―3 流れを安定化させることで得られる間接的効果

2―4 流れで作ると問題に気づきやすくなる間接的効果



第3章 流れ化の進め方

3―1 流れ化に向けた改善の基本知識

3―2 計画生産の場合

3―3 補充生産の場合

3―4 計画生産方式と補充生産方式の組み合わせ



第4章 1個流しへの挑戦

4―1 一人生産による1個流し

4―2 分業による1個流し

4―3 複数のラインに供給する工程がある場合

4―4 1つの機械で段取りをしながら数種類の加工をする場合

4―5 1個流しに向けた安価・小型な設備づくりの事例



第5章 流れを事前に調整する

5―1 生産計画の種類と役割

5―2 平均化計画・平準化計画



第6章 変量対応生産で流れを崩さない

6―1 人の変動費化

6―2 生産設備の変動費化



第7章 製造部門と営業部門の連携で流れを良くする

7―1 在庫を発生させない営業との連携・情報の流れづくり

〜変更への対応〜

7―2 在庫を発生させない営業との連携・情報の流れづくり

〜新製品の立ち上げ・廃番時の対応〜

7―3 コストを上げない営業との連携

〜受注方法:まとめて注文を受けると流れは悪くなる〜

7―4 売上向上につなげる流れ化

はじめに

はじめに

リードタイムが短縮し、在庫が減ったら、工場がガランと空いてしまった。いつもお越し下さるお客様が「最近、仕事が少ないのですか?」と心配されたが、実は対前年比20%増の受注量をこなしている。しかも昨年はかなりの残業が発生していたが、今年は仕事量が増えているにも関わらず、ほとんど残業ゼロである。良く分からないけれど、流れを良くしたらすごく儲かった……、というような会社は1社だけではない。

「流れ化は儲かる」と言われているが、なぜ儲かるのか、リードタイム短縮・在庫削減以外にどのような効果があるのか、意外と知られていない。本書では、流れ化の効果について、事例を交えながら紹介している。せっかく流れ化を進めているのに、そのような成果が得られることに気づかず、それが刈り取れていない会社は少なくない。大変もったいない話である。

そして「流れ化」はどうしたらできるのか、本書では「流れ化」を「流れの安定化」「流れのスピード化」の2つに分け、実際のステップも含めて解説している。「流れ化」は、この2つを交互に繰り返しながら進めていくのである。また「流れのスピード化」を推し進めていったとき、どのような問題に突き当たるのか、それをどのように解決していけば良いのか、こちらも実践事例をもとに紹介している。

さらに最近の製造業を取り巻く環境にも触れ、現場改善だけでなく、生産計画段階で流れをスムーズにするためにどのような工夫をせねばならないのか、お客様の要求される短納期化だけでなく、注文量の変動に対して、流れを崩さないようにどのような対応をしていけば良いのか、これからさらに重要となりそうな改善課題についても触れている。



本書では実際に「流れ化」を進めてきたさまざまな企業での実践事例をもとに、それを体系立てて記述してみた。理論的な書ではなく、現場の管理監督者や一般社員が学習用の教材として、そして実践のためのテキストとして使用できることを意識して構成したつもりである。

本書が「流れ化」の魅力・効果に気づく、再認識するための一助となり、人材育成やその実践のために役立つものとなれば、筆者として大変幸せである。

なお本書の執筆にあたっては、さまざまな方々にご支援をいただいた。本書に事例や写真を快くご提供下さった各企業の方々、適切なアドバイスと励ましを下さった日刊工業新聞社の野崎伸一氏、執筆の環境を整えてくれた秘書の奥津昌子さん、大崎陵子さんに心より感謝を申し上げたい。



2009年1月 著者

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