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環境調和型新材料シリーズ
生体材料

定価(税込)  3,456円

編者
サイズ A5判
ページ数 304頁
ISBNコード 978-4-526-06152-3
コード C3043
発行月 2008年10月
ジャンル 化学

内容

高齢化社会を迎え、再生医療・生体代替材料に高い関心が集まっている。本書は人体という内なる『環境』に調和する話題の材料について、基礎から開発コンセプトまでを第一線の研究者が解説した。セラミックス、金属、ポリマーの三大素材のそれぞれの特徴、研究動向がわかる。環境調和型新材料シリーズ第5弾。

目次

目次

まえがき

執筆者一覧



〈総論〉

1 生体材料の実際

2 生体材料の基礎

3 生体材料の三大素材

3.1 セラミックス

3.2 金属材料

3.3 高分子



〈各論〉

1 セラミックス

1.1 アパタイト

1.2 分極アパタイト

1.3 配向連通多孔質アパタイトセラミックス

1.4 生体吸収性セラミックス(リン酸三カルシウム)

1.5 生体吸収性セラミックス(リン酸八カルシウム)

1.6 リン酸カルシウム骨ペースト

1.7 ジルコニア骨頭

1.8 セラミックスナノ複合材料

1.9 セラミック3次元構造材料

2 金属

2.1 生体活性チタン金属

2.2 バナジウムフリーチタン合金

2.3 生体吸収性マグネシウム合金

2.4 ニッケルフリー生体用形状記憶・超弾性合金

3 高分子

3.1 ゼラチンハイドロゲル

3.2 細胞膜類似表面を構築するリン脂質ポリマー

3.3 ポリロタキサン

3.4 生体分子応答性ゲル

3.5 超分子ヒドロゲル

3.6 細胞認識型インターフェイス

3.7 高分子微粒子

3.8 ナノファイバー

4 複合材料

4.1 オキシダイズドジルコニウム

(ジルコニア―ジルコニウム合金)

4.2 アパタイト―コラーゲン複合材料

4.3 アパタイト―ポリ乳酸複合材料

4.4 抗感染性カテーテルをつくるナノアパタイト―高分子複合材料

4.5 機能分子―アパタイト複合コーティング

4.6 有機―無機ハイブリッド材料

4.7 細胞―セラミックス複合材料







〈結び〉

1 生体材料開発における国家戦略

2 これからの生体材料とその課題



索引

はじめに

まえがき

環境問題とエネルギー問題は、現在だけにとどまらず未来へと続く重要な課題です。日本セラミックス協会は、環境に調和した科学技術でこの問題に貢献すべきと考え、あえてセラミックスだけに固執しない「環境調和型新材料」シリーズを日刊工業新聞社と協力して出版しております。



シリーズ5冊目となる本書は、生体材料についてまとめたものです。生体材料と環境は無関係にも思えますが、人工の材料は、元々生体内では異物としてとらえられ、調和して存在することが難しいものです。無毒であることが大前提の生体材料が、人体という内なる『環境』に調和するメカニズムを考えることは、外の環境との調和を図る上で、きっとなんらかのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。



人体内調和を目指した新材料は、近年めざましい発達を遂げています。さらに、卵子を使わずに幹細胞を作る方法が見つかるなど、再生医療技術が注目を集めています。高齢化社会の到来も迫り生体関連材料の重要性が高まっている今日、生体材料に関する本を出版する意義は大きいと考えています。



本シリーズは、技術の紹介やレビューではなく、研究・開発を進めているグループの『コンセプト』に触れることを目指しています。それぞれの研究・開発グループは、独自の戦略、哲学を持ち、それをベストだと信じて研究を進めています。本書は、読者の皆様に、それぞれの研究・開発グループが信じる『生』の研究姿勢に触れていただきたいと願って企画されました。したがいまして、本書の内容は、体系的に統一されたものではありません。統一された内容よりも、それぞれの研究・開発グループが信じる『コンセプト』がぶつかり合う本にしたかったからです。数ある著作の中でも、研究開発のコンセプトに重点を置いて書かれているという点で、本シリーズは特徴的であると考えます。



また、内容は、総論、各論、結びの3編からなります。各論が『コンセプト』を記した本書の特徴を発揮する編ですが、初心者の方でも各論が読めるように教科書的な内容を総論に盛り込み、そして生体材料の指針を結びとしました。大学生が読めるような平易な文章で書かれていますので、従来から生体材料を研究してきた人、これから生体材料の研究・開発を行おうとする人はもとより、新しく関連のテーマを立ち上げようとする人もぜひご活用ください。



本書の出版に当たり、生体材料編集委員、日本セラミックス協会出版委員会、日本セラミックス協会編集部、日刊工業新聞社には大変お世話になりました。特に、物質・材料研究機構の小林尚俊先生と産業技術総合研究所の伊藤敦夫先生には多大なるご尽力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。



2008年10月

日本セラミックス協会

環境調和型新材料シリーズ 生体材料 編集委員会



委員長 向田 雅一

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