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目で見てわかる機械現場のべからず集
研削盤作業編

定価(税込)  1,728円

著者
サイズ A5判
ページ数 112頁
ISBNコード 978-4-526-06143-1
コード C3053
発行月 2008年10月
ジャンル 機械

内容

機械現場(研削盤作業)において「やってはいけないこと」を取り上げ、どこにトラブルの要因があり、どのようにすればトラブルを防げるか、そのポイントを写真を多用して解説する。また、併せて正しいやり方を対比して示す。トラブルと対策が目で見てわかる。

目次

目次





はじめに



第1章 安全作業のためのべからず

1 だらしない服装で研削盤作業を行うべからず

2 「保護めがね」、「防じんマスク」をしないで研削盤作業を行うべからず

3 袖ボタンを空けるべからず

4 腕まくりをいい加減にするべからず

5 上着のファスナーを開けるべからず

6 タオルは首から掛けるべからず

7 タオルはポケットから出すべからず

8 ポケットに手を入れるべからず

9 スリッパ、スニーカーで実習場(作業場)へ入るべからず



第2章 研削盤を安全に使うためのべからず

1 ブレーカー、主電源の操作は左手で行うべからず

2 濡れた手で電源操作を行うべからず

3 軍手など手袋を使用するべからず

4 「1号平形研削といし」を平積みするべからず

5 「研削といし」を乱暴に扱うべからず

6 「研削といし」の仕様ラベルを剥がすべからず

7 外観検査・打音検査に不合格な「研削といし」を使用するべからず

8 「研削といし」を、最高使用周速度以上で回転させるべからず

9 テーブル・サドルを自動送り運転しながら、ドグを調整するべからず

10 ダイヤモンドドレッサを「研削といし」の回転方向に置くべからず

11 ダイヤモンドドレッサを食い込み勝手にするべからず

12 回転する「研削といし」の近くで、工作物の脱着を行うべからず

13 停止した「研削といし」を工作物に接触させるべからず

14 周囲を確認しないで、テーブルを自動送り運転するべからず

15 「研削といし」の回転方向に他の作業者がいる場合、「研削といし」を回転させるべからず

16 「研削といし」と受け台(ワークレスト)の隙間を3mm以上にするべからず(両頭グラインダの場合)

17 「研削といし」と調整片の隙間を10mm以上にするべからず(両頭グラインダの場合)

18 「研削といし」の作業面は、一点だけに集中して使用するべからず

19 「研削といし」の回転方向に立つべからず(両頭グラインダの場合)

20 回転する「研削といし」を触ってはいけません

21 研削盤に寄り掛かるべからず

22 「研削といし」が回転中は、といし覆いを開けるべからず

23 研削盤作業では、空気中に浮遊する不純物(粒子)を吸い込むべからず

24 保護めがねを掛けずにエアガンを使用するべからず

25 他の作業者の近くでエアガンを使用するべからず

26 目を擦るべからず

27 床に落ちた研削油剤や潤滑油を放置するべからず

28 円周部(砥粒層)が欠けた切断といし(ホイール)は使用するべからず



第3章 研削盤を正しく使うためのべからず

1 研削音を軽視するべからず

2 フランジの緩める方向を間違えるべからず

3 「研削といし」の締め付けねじを緩める方向を間違えるべからず

4 「研削といし」のバランスをいい加減に考えるべからず

5 工作物を滑らして取り外すべからず

6 磁気チャックとの接触面積が小さい工作物は、補助ブロックを使用せずに研削加工するべからず

7 「1号平形研削といし」の側面を使用するべからず

8 「研削といし」の外径の1/3より小さいフランジを使用するべからず

9 「研削といし」と工作物が接触している状態で、切込み量を与えるべからず

10 湿式研削後の「研削といし」は、すぐに停止するべからず

11 ダイヤモンドドレッサのダイヤモンドは、1カ所だけを使用するべからず

12 フランジの締め付けボルトは、一方向に締めるべからず

13 「研削といし」とフランジに隙間をつくるべからず

14 フランジをいい加減に締めるべからず

15 「研削といし」は、高温、多湿の場所に保管するべからず

16 新しい「研削といし」から使用するべからず

17 「研削といし」の取り替え、試運転作業は、「研削といし」に関する特別教育(安全講習)を受講していない者が行うべからず

18 指定外の潤滑油を使用するべからず

19 油圧駆動の研削盤では、電源投入後、すぐに下降を行うべからず

20 湿式研削加工中に、研削油剤を補充するべからず

21 工作物の外径に適さない回し金(ケレ)を使用するべからず

22 使用後の研削油剤を下水に流すべからず

23 使用後の「研削といし」は産業廃棄物なので一般ごみと一緒にするべからず

24 研削油剤の原液に水道水を加えるべからず



第4章 測定器を正しく使うためのべからず

1 測定器や作業工具を濡れた手で扱うべからず

2 バリを取らずに測定を行うべからず

3 精密定盤に測定器以外のものを置くべからず

4 測定器を作業工具などと一緒に置くべからず

5 25mmのマイクロメータは、収納時、アンビルとスピンドルを接触させるべからず

6 ダイヤルゲージのスピンドルを上、または、横に向けるべからず

7 マイクロメータのフレームを握るべからず

8 マイクロメータは、シンブルを持ってクルクル回すべからず

9 測定器の目盛りは斜めから読むべからず

10 マイクロメータはシンブルの回転のみで測定を行うべからず

11 ノギスで外径を測定するときは、外側用ジョウの先端部で測定するべからず

12 ノギスのディプスバーを使用するときは、ディプスバーの方向を間違えるべからず

13 オプチカルフラットの測定面を間違えるべからず



第5章 安全で正しい掃除のためのべからず

1 「研削といし」の回転中に、磁気チャックでの段取りや清掃作業を行うべからず

2 よそ見をしながら、「研削といし」(といし軸頭)を下降させるべからず

3 掃除で圧縮エアーを使用するべからず

4 研削盤本体および磁気チャックに研削油剤の水滴を残すべからず

5 といし覆い内部の切りくずを放置するべからず

6 といし軸頭、サドル、テーブルを適当な位置で放置するべからず





ひとくちメモ

・「研削といし」の締め付けねじとフランジが「左ねじ」の理由

・円筒研削盤用の回し金と旋盤用の回し金

・定盤の種類



索引

参考文献

はじめに

はじめに



研削盤作業は、正しい基本作業を行っていれば安全ですが、間違った知識や、いい加減な作業を行うと、高速に回転する「研削といし」が破壊し、大きな事故につながる作業です。特に、平面研削盤や両頭グラインダなどは、他の工作機械に比べて、取り扱いが簡単なため、安易に使用される傾向にありますが、最も危険な工作機械であることを認識しなければいけません。このことは、研削盤作業が工作機械の中で唯一、労働安全衛生法という法律により規則が定められていることからも理解できると思います。過去には、高速回転中に突然破損した「研削といし」が作業者を直撃し、死亡された事故も数件報告されています。このような事故は、研削盤作業の場合、いつ発生しても不思議ではありません。機械加工(研削盤)作業で最も大切なことは、「作業者が安全に作業を終了すること」で、決して、「良い品質の製品をつくること」ではありません。

本書では、研削盤作業で、「やってはいけないこと」、「気を付けてほしいこと」を、写真に撮り、まとめました。読者の方には、本書で解説する「べからず」を見て、「やってはいけないこと」、「気を付けること」を確認していただき、安全作業に留意していただくと同時に、事故を起こさないために、「やるべきこと」を考えていただければと思います。そうすれば、一つの事例(べからず)から、危険作業や事故を起こさないための改善方法を見つけることができ、安全で、最もやりやすい作業手順・方法が見出せるものと思います。

そして、研削盤作業を行っている人が「べからず」を行っていたら、「どうしていけないのか」その理由を説明し、助言してあげてください。著者として、研削盤作業を行われる方が無事に作業を終了されること、作業中における事故が発生しないことを心から祈願しております。



2008年10月 澤 武一

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