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目で見てわかる研削盤作業

定価(税込)  1,728円

著者
サイズ A5判
ページ数 144頁
ISBNコード 978-4-526-06142-4
コード C3053
発行月 2008年10月
ジャンル 機械

内容

他の機械加工作業と比べて熟練した技能が必要とされる研削盤作業。本書は、研削盤の各部位や使用する工具(研削砥石)、作業手順などを写真に収め、研削盤作業の要点をわかりやすく解説する。初心者、初級者向けの実務に即した一冊。

目次

目次



はじめに



第1章 研削盤ってなに?

1―1 研削盤とは?

1―2 研削加工の様子

1―3 いろいろな研削盤

1―4 平面研削盤の構造と種類

1―5 横軸角テーブル形平面研削盤の基本構造

1―6 横軸角テーブル形平面研削盤の動き

1―7 横軸角テーブル形平面研削盤の大きさ

1―8 横軸角テーブル形平面研削盤の座標系

1―9 横軸角テーブル形平面研削盤の全体的な名称と働き

1―10 円筒研削盤の基本構造と各部の名称および座標系

1―11 研削盤作業と法律(規則)

1―12 研削盤作業で使う専門用語を学ぼう

1―13 キリコ

1―14 NC研削盤ってなに?



第2章 といし(砥石)とは?

2―1 といし(砥石)とは?

2―2 「研削といし」の基本構造

2―3 「と粒」、「結合剤」、「気孔」とは?

2―4 「研削といし」の明細表示(検査票)

2―5 「研削といし」の3要素5因子とは?

2―6 「ホイール」と「超砥粒」

2―7 「研削といし」の保管と取り扱い

2―8 研削といしの品質検査

2―9 「フランジ」とは?

2―10 スペーサとは?

2―11 フランジの取り付け方と取り外し方

2―12 「研削といし」のバランスとは?

2―13 「研削といし」のバランスの調整方法

2―14 研削盤といし軸への「研削といし」の取り付け方

2―15 試運転検査

2―16 ツルーイング(形直し)

2―17 ドレッシング(目直し)

2―18 ツルーイング・ドレッシングのやり方

2―19 両頭グラインダのツルーイングとドレッシング



第3章 研削盤作業でよく使う工具と測定器

3―1 「研削といし」のための工具

3―2 代表的な工作物の固定具とジグ

3―3 研削盤作業で使用する備品と消耗品

3―4 研削盤作業で使用する測定器



第4章 研削条件と研削現象

4―1 研削条件とは?

4―2 周速度とは?

4―3 「研削といし」の回転数の求め方

4―4 工作物の送り速度

4―5 切込み量

4―6 プランジカット研削トラバースカット研削 バイアス研削

4―7 上向き研削と下向き研削(アップカットとダウンカット)

4―8 「研削といし」の自生作用

4―9 目つぶれ、目づまり、目こぼれ

4―10 目つぶれ、目づまり、目こぼれの原因と対策

4―11 研削条件と研削現象

4―12 研削抵抗

4―13 ドレッシング速度と研削仕上げ面の関係



第5章 平面研削盤作業をやってみよう

5―1 安全第一

5―2 潤滑油タンクの油量を確認しよう

5―3 研削盤の主電源を入れよう

5―4 「ハンドル」、「レバー」、「操作盤」の確認をしよう

5―5 「研削といし」を回転しよう(試運転検査)

5―6 ツルーイング・ドレッシングをしよう

5―7 工作物を取り付けよう

5―8 ドグの調整をしよう

5―9 研削条件を考えよう

5―10 工作物の全体的な形状を把握しよう

5―11 「研削といし」を工作物に近づけよう

5―12 吸じん装置を起動し、研削油剤を供給しよう

5―13 テーブル(工作物)を左右に自動送り運転しよう

5―14 「研削といし」を工作物に接触させよう(ゼロ点設定)

5―15 「研削といし」を0.01〜0.05mm程度上昇させよう

5―16 サドル前後送りハンドルを操作し、研削加工しよう

5―17 掃除をしよう

5―18 平行台(パラレルブロック)のつくり方



参考文献

索引

はじめに

はじめに



研削加工は、旋盤加工やフライス加工に比べ、経験が必要だと言われます。それは、多くの種類がある「研削といし」の選択基準が明確ではなく、また「研削といし」は、ツルーイングやドレッシングにより性能(切れ味)が大きく変化することに起因します。

さらに、「研削といし」は焼き物であるため、その品質は必ずしも一定とは言えず、「研削といし」と研削仕上げ面の状態を見て、作業者が研削条件を調整しなければいけません。すなわち、研削加工では、作業者の能力に依存するところが多く、同じ加工状態を再現することが非常に難しいのです。しかし、言い換えると研削加工は、作業者の腕前を十分に見せることのできる加工方法とも言えます。

このようなことから、研削加工を上手くなるには、一流の研削加工技能者に学ぶことが近道だと言われます。私は、半年間、企業の加工現場にお世話になり、現場の熟練技能者の方から研削加工に関して、いろいろと教わることができました。また、帰校してからは、幸いにも本校の非常勤講師として研削加工をご指導いただいている福島喜久男先生(元株式会社日立製作所中央研究所・黄綬褒章受章)とお会いすることができ、さらに、多くのことを教えていただきました。

このような恵まれた環境で研削加工を勉強させていただいた財産を元に、本書は実用における平面研削盤作業の基礎について、写真を多用し、説明を加えております。私自身、まだまだ未熟な知識と技能ですので、十分な解説はできませんが、この本が、これから研削盤作業を始める方の道標になり、少しでも研削加工というものを読者の方に伝えることができれば大変嬉しく思います。



最後になりましたが、この度、執筆の機会を与えていただき、いろいろと御支援いただきました日刊工業新聞社 奥村功様、新日本編集企画 飯嶋光雄様に厚く御礼申し上げます。また、本書を執筆するにあたり御懇篤なる御指導を賜わりました職業能力開発総合大学校 海野邦昭教授に心から御礼申し上げます。さらに、機械加工の教育者・研究者として育てて頂きました熊本大学 安井平司教授に謹んで御礼申し上げます。



2008年10月 澤 武一

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