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粉体工学叢書 第5巻
粉体粒子の組織制御による機能付与

定価(税込)  3,456円

編者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-06118-9
コード C3043
発行月 2008年08月
ジャンル 化学

内容

実務者を対象として、基礎理論から実操作技術までを網羅する書籍シリーズの第5巻。本書は、粉体粒子に機能を付与するためのさまざまな組織制御についてわかりやすくまとめている。

目次

目 次



粉体工学叢書 発刊のことば

粉体工学叢書 序文

粉体工学叢書 編集委員



粉体工学叢書 第5巻 粉体粒子の組織制御による機能付与 はじめに

粉体工学叢書 第5巻 粉体粒子の組織制御による機能付与 執筆者一覧



第1章 粒子界面制御

1.1 化学的表面改質

1.1.1 無機質改質層を得る方法

1.1.2 有機質改質層を得る方法

1.1.3 表面改質法

1.2 物理的表面改質

1.2.1 粒子複合化法による物理的表面改質

1.2.2 レーザーアブレーション法による粒子表面の改質

1.3 界面制御による機能付与

1.3.1 粒子表面とその活性

1.3.2 粒子表面の分子構造とぬれ性

1.3.3 化学的表面改質による光触媒化

参考・引用文献



第2章 吸湿・溶解とその制御

2.1 水分吸着とその制御

2.2 水分計測および評価法

2.2.1 試料の調製と基準乾燥

2.2.2 重量法

2.2.3 容量法

2.2.4 間接測定法

2.3 吸湿とその防止法

2.3.1 水蒸気吸着およびその作用による粉体表面状態変化による

粉体物性の変化

2.3.2 固結の段階的過程とその防止

2.4 溶解現象

2.4.1 溶解速度

2.4.2 溶解度

2.5 溶解性の制御

2.5.1 微細化・複合粒子化による溶解性改善

2.5.2 難溶性医薬品の結晶形制御による溶解性の改善

2.5.3 放出制御

参考・引用文献



第3章 混合・偏析

3.1 混合過程

3.1.1 混合プロセス

3.1.2 混合度

3.2 規則混合

3.3 偏析現象とその防止法

3.4 混合装置

参考・引用文献



第4章 混練・捏和

4.1 混練過程

4.2 混練・捏和による機能化

4.2.1 各種プラスチック

4.2.2 塗料

4.2.3 医薬品

4.3 混練装置

4.3.1 容器回転型

4.3.2 容器固定型

参考・引用文献



第5章 カプセル化・コーティング

5.1 カプセル化技術

5.1.1 化学的方法

5.1.2 物理化学的方法

5.1.3 物理的・機械的方法

5.2 コーティング技術

5.2.1 流動層コーティング装置

5.2.2 流動化とその限界

5.2.3 流動層コーティングの操作因子

5.2.4 流動層コーティングの被膜剤と添加剤

5.2.5 その他のコーティング技術

5.3 コーティング技術による機能付与

5.3.1 芯粒子の設計

5.3.2 コーティング粒子の設計

5.3.3 粒子設計の例

参考・引用文献



第6章 造 粒

6.1 造粒のメカニズム

6.1.1 造粒の目的

6.1.2 造粒方法

6.1.3 造粒の原理

6.1.4 造粒物の性状・形態(大きさ,形状,密度)

6.1.5 粒子成長を決定する因子

6.2 種々の造粒プロセス

6.2.1 転動造粒法

6.2.2 流動層造粒法

6.2.3 攪拌造粒法

6.2.4 押出し造粒法,圧縮造粒法

6.2.5 噴霧乾燥造粒法

6.3 造粒による機能付与と新しい造粒装置

6.3.1 バインダレス造粒(圧力スイング造粒)法

6.3.2 回転式流動層による微細造粒

6.3.3 高速混練造粒法

参考・引用文献



第7章 製 錠

7.1 製錠過程

7.1.1 粉体圧と粉体内部摩擦

7.1.2 粉体層の変形

7.1.3 予圧密された粉体層の破壊

7.1.4 臼壁面摩擦と応力分布

7.1.5 圧力サイクル

7.1.6 製剤原料の有効破壊包絡線の測定例

7.1.7 圧縮粉体の粘弾性と高速打錠

7.2 製錠技術

7.2.1 添加剤

7.2.2 製造法

7.2.3 錠剤機

7.3 製錠による機能付与と新しい錠剤設計法

7.3.1 コーティングによる薬物放出制御

7.3.2 口腔内崩壊錠の設計

参考・引用文献



第8章 粉体のシミュレーション

8.1 混合のシミュレーション

8.2 造粒のシミュレーション

8.2.1 ランダムコアレセンスモデルによる造粒シミュレーション

8.2.2 ランダムアディションモデルを用いた造粒シミュレーション

8.2.3 ポピュレーションバランスを用いた造粒のシミュレーション

参考・引用文献



索 引

はじめに

はじめに

本シリーズ第5巻は、粉体プロセスによってその機能性がどれほど高まっているか、あるいはその機能性を高めるにはどのように粉体プロセスを制御すべきかをテーマとして企画・執筆された。

各産業において粉体が重要な役割を担っていることは以前より十分認識されてきた。実際過去の粉体関連の出版物においても、応用編として、各産業分野の粉体の処理法、その機能などにはページが割かれている。粉体工学便覧においては、¥外字(8157) 粉粒体プロセスの実際がそれにあたる。また、便覧の各粉体プロセスの記述においても、この応用面を意識した記述は適宜なされている。

第5巻の執筆者は、本叢書の序文にも示されている「基礎理論から実操作技術までを網羅すること」を絶えず意識し、各章の完成を目指した。機能付与と言う命題のため、各章において基礎から応用への橋渡しを織り込むことが必要となり、自ずと便覧の焼き直しではなく、新しい章および節立てとなった。基礎部分に関しては、粉体工学便覧でカバーされた基礎を再構築し、さらに新たな知見を加えている。また、便覧で触れられていない基礎分野の記述があることにも気付いていただけるかと思う。応用部分に着目すると、一部、編集担当者の専門である医薬品製剤に偏ったところもあるが、他の執筆者の記述によりカバーしていただけたかと思う。

本巻のタイトルにあるように、粉体の一粒一粒を制御することが、組織制御することにつながり、さらに機能化に繋がるダイナミクスはまさしく粉体の世界そのものと再認識する次第である。本書が、現場での問題解決、および新たな粉体技術、粉体プロセス開発立案の一助になれば、執筆者一同の望外の喜びである。

最後に、このような機会をいただいた粉体工学会、本叢書編集委員長、および編集でご尽力をいただいた出版社の諸氏に執筆者を代表して紙面を借りて御礼申し上げたい。



2008年8月担当編集委員 竹内 洋文

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