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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「ムダとり」の本

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-06109-7
コード C3034
発行月 2008年08月
ジャンル 生産管理

内容

ムダとりは改善活動の基本中の基本。ムダはなじみ深い言葉だが、意外とその内容について正しく把握している人は少ない。本書は、そのムダについて気づきから取り方まで初心者にわかるように解説したムダとりの入門書。

目次

目 次

第1章 ムダとは何か

1―1 役に立たたないことに使われたモノや時間

1―2 アウトプットにつながらないものはムダ

1―3 限られた資源を有効に使う



第2章 誰がどんなムダをしているか

2―1 改善してとるムダと管理してとるムダ

2―2 生産要素の最適な組み合わせ

2―3 どのように最適組み合わせを作るか



第3章 ムダとり改善には原則がある

3―1 ムダとりはどこから攻めるか

3―2 基本機能だけでできるのがベスト

3―3 改善検討と着想の原則を使う



第4章 材料のムダを改善する

4―1 材料のムダを見えるようにする

4―2 材料のムダはどこまで改善できるか

4―3 技術歩留のムダを改善する



第5章 材料のムダを管理する

5―1 製造歩留のムダをとる

5―2 要求条件に合わない不良のムダをとる

5―3 バラツキ低減で最適品質とコストを実現する



第6章 時間のムダはどれくらいあるか

6―1 どのような時間のムダがあるか

6―2 時間のムダはどこまで低減できるか

6―3 生産方式によってムダ時間が違う



第7章 時間のムダを改善する

7―1 工程のつなぎ方の改善原則

7―2 人と設備をつなぐときの改善原則

7―3 設備と設備をつなぐときの改善原則



第8章 時間のムダを管理する

8―1 標準作業方法・標準時間とは何か

8―2 標準作業方法が守られないムダ

8―3 作業ペースが遅いことによるムダ



第9章 経費と在庫のムダをとる

9―1 エネルギーのムダをとる

9―2 経費のムダをとる

9―3 在庫のムダをとる

はじめに

はじめに

改善と言えば、KAIZENとして世界語になるほど、日本の改善活動は世界に知られるようになりました。ところが、長年現場で培った改善活動も、現場の人が入れ替わることによって形骸化していないでしょうか。本書は、改善を効果的に進めるやり方を学ぶことを目的に書かれています。そのためには、まずはムダの発見から始めなければなりません。ムダと感じないところに改善しようとする気は起こらないからです。

私たちが、もっともムダと感じるのは異常が起きたときです。失敗してやり直したり、時間どおりに始まらない会議に待たされたり、いらないものまで買ってしまったりしたときです。このようなときは、多くの人は反省を込めてムダをしないよう改善するので、トラブルも次第に少なくなります。それは、異常であることが「見えるようになっている」からです。

しかし、1日の中でこのようなトラブルに費やすムダな時間は意外と少なく、大部分は順調に過ごしたと考えているはずです。しかし、何のトラブルもなく1日過ごしたと思っても、価値も生まないことに時間を使えば、ムダをしたことにならないでしょうか。ムダが「見えるようになっていない」と順調と思って、ムダと感じないムダが隠れてしまいます。

同じ仕事をしても1日で終わる人もあれば、2日かかる人もあるのはなぜでしょうか。2日かかる人には何かムダがあるのです。しかし、2日かかかることが当たり前と思っていたら気づかなかったのですが、ある日それを1日でやり遂げてしまった人がいたから、ムダに気づいたのです。あなたの仕事も「あるべき姿」が見えるようになると多くのムダに気づくはずです。そこで、本書はこれまで順調と思っている時間にこそ、多くのムダがあることに気づいてもらうことから始めています。

ムダに気づき、どれくらい私たちの仕事の効率を落としているかを知ると、ムダをなくしたいと思うようになります。そして、そのムダをとる方法を考えるようになります。1日24時間は地球上一緒であるのに、伸びる人と伸びない人、伸びる会社と伸びない会社、伸びる国と伸びない国は、何に時間をかけているかの違いです。同じ時間かけるなら価値あるものに時間をかけ、多くの改善に結びつけたいものです。

しかし、改善するにも、思いつきや手当たり次第に改善しても、効果はあがりません。ムダとりにも時間がとられるので、かけた時間以上の効果が出なければ意味がありません。本書では、効果の出ないムダとりを「ムダとりのムダ」と呼び、できるだけ効率よくムダをとる方法を紹介しています。

私たちの生活は、改善による生産性の向上で豊かになってきましたが、贅肉のつきすぎた体は、健康を損ねる源です。皆がいつまでも健全な体で、豊かさを実感するために、是非、改善のノウハウを身につけたいものです。



2008年5月 橋本賢一

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