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ナットク現場改善シリーズ
よくわかる「レイアウト改善」の本

定価(税込)  2,160円

著者
サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-06108-0
コード C3034
発行月 2008年08月
ジャンル 生産管理

内容

コストダウンを進めるためには、設備の配置換えや生産方式の転換などが必須となる。その第一歩となるのが「レイアウト改善」だ。本書は、品質・納期を維持向上させながらコストダウンが図れるレイアウト改善のすすめ方などをわかりやすく解説している。

目次

目 次

はじめに

第1章 レイアウト改善で現場の何が変わるの?

1―1 現場の仕事を見直そう

1―2 価値を付けている仕事と原価のみを高くしている仕事

1―3 製造リードタイムが短縮できる

1―4 運搬のムダが低減できる

1―5 待ち時間のムダや仕掛在庫スペースが削減できる

1―6 加工時間中の手待ち時間が削減できる

1―7 「レイアウト」って何?



第2章 レイアウト改善とは

2―1 レイアウト改善は何をかえることか

2―2 家庭内でのレイアウト改善

2―3 工場でのレイアウト改善の進め方

2―4 十数年に一度はある「新設工場の立地計画」――第1段階

2―5 立地が決まったら「敷地内のレイアウト改善」――基本レイアウト

2―6 年に一度はある「建屋内の職場レイアウト改善」――詳細レイアウト

2―7 年に一度はある「倉庫・ストックヤードのレイアウト改善」

2―8 日常的にある「作業域内のレイアウト改善」

2―9 事務所でのレイアウト改善



第3章 レイアウト改善に影響する要因とは

3―1 方針を明確にしよう

3―2 生産形態に適したレイアウトは何か

3―3 レイアウトのタイプと特徴

3―4 「製品や部品・材料」で考慮すべき条件とは

3―5 レイアウト改善に役立つ製品や部品・材料の標準化

3―6 グループ・テクノロジーを活用しよう

3―7 「機械設備」で考慮すべき条件とは

3―8 「人」で考慮すべき条件とは

3―9 ムダなく作業ができる作業領域を意識しよう

3―10 「運搬、停滞」で考慮すべき条件とは

3―11 運びやすさと運びにくさを「見える化」しよう

3―12 建屋で考慮すべき条件とは



第4章 レイアウト改善の進め方

4―1 レイアウト改善のステップ

4―2 生産品目と生産数量によるPQ分析とは

4―3 生産方式とレイアウトの関係

4―4 モノの流れを「見える化」しよう

4―5 工程分析表(オペレーション・プロセス・チャート)の作り方

4―6 多品種工程分析表とFrom―Toチャートの作り方

4―7 アクティビティの相互関連を評価しよう

4―8 アクティビティの相互関連をダイヤグラムにしよう

4―9 必要な面積を求めよう

4―10 レイアウト案を作成しよう

4―11 レイアウト案を評価しよう

4―12 移設(設置)計画の立て方



第5章 レイアウト改善のツボとコツ

5―1 レイアウト改善を進めるポイント

5―2 IEをフル活用しよう

5―3 仕事の分解と作業時間の測り方

5―4 人と機械設備の作業を分析するM―Mチャートの作り方

5―5 稼働分析(ワークサンプリング)のやり方

5―6 人に優しいレイアウトにするには

5―7 将来の変化に対応できるレイアウトにしよう

5―8 数値で話しをするために統計を活用しよう

5―9 平均値だけでなくデータのちらばり方を意識しよう

5―10 平均と標準偏差で作業領域を確定しよう

5―11 アイデアの出し方のキーワードを押さえよう

5―12 レイアウト案を効率的に発想しよう



第6章 現場でできるレイアウト改善

6―1 レイアウト改善に必要な心技体

6―2 レイアウト改善の対象となる問題・課題を把握する

6―3 ライン生産方式とセル生産方式の特徴と改善ポイント

6―4 ライン生産方式のレイアウト改善

6―5 バランスロスを減らすライン編成分析の進め方

6―6 U字ラインをレイアウトしよう

6―7 セル生産方式のレイアウト改善

6―8 5Sを成功させるレイアウト改善

6―9 ストックヤードや倉庫のレイアウト改善

6―10 リードタイムと在庫を「見える化」する流動数

6―11 ABC分析と在庫管理方式

6―12 定期発注方式と定量発注方式の最大在庫量の求め方

6―13 運搬(マテハン)の原則とレイアウト改善

6―14 事務所のレイアウト改善



第7章 レイアウト改善を儲けにつなげる

7―1 改善投資の採算性を計算しよう

7―2 取替投資の損得計算にチャレンジしよう

7―3 省力投資の損得計算にチャレンジしよう

7―4 採算性の計算に必要な変動費とは何か

7―5 変動加工賃率を計算しよう

7―6 モノを流すことにかかっているお金の中身をつかもう

7―7 リードタイム短縮で仕掛在庫を低減しよう

7―8 在庫の維持・管理にかかっているお金の中身をつかもう

7―9 エネルギー効率を上げて地球に優しい会社にしよう

はじめに

はじめに

工場の門を通るとタイムカードを押し、ロッカー室に直行する。そして、作業服に着替え、休憩室に行き自動販売機で缶コーヒーを買う。それを持って職場に行き仲間と雑談しながら、始業開始のチャイムを待っている……。

朝の工場でよく見かける光景だが、毎日気にしないで歩いている工場内の通路、材料倉庫、機械設備、事務所、ロッカー室、食堂や休憩室などの場所は、どのように決めたのであろうか。

モノの配置を決めることをレイアウトというが、レイアウトがまずいと作業改善も何もあったものではない。たとえば、材料や部品の倉庫と機械設備が離れていれば、倉庫からフォークリフトで原材料を運ぶ、棚の部品を手元へ運ぶなどモノを動かすことで1日が終わってしまうであろう。また、前工程と後工程の機械設備が別の職場や離れた場所に設置されていると、材料や部品を1個ずつ運んでは手間がかかるので、まとめて運んでしまう。すると、工程間の仕掛品や保管スペースが増大し、作業場がモノの置き場に変わってしまう。

これらはレイアウトを見直すことで改善できる例である。あなたの職場でも、レイアウトの知識を持っていれば、よりよい現場に改善できる事例がたくさんあるのではないだろうか。

本書では、レイアウトの基礎知識からレイアウト改善の具体的な進め方、レイアウト改善の活かし方まで、わかりやすく実例を交えながら全7章で解説している。

「第1章 レイアウト改善で現場の何が変わるの?」では、製造現場の仕事を通して、レイアウト改善の視点やレイアウト改善の効果について解説する。

「第2章 レイアウト改善とは」では、レイアウト改善とは何を変えることなのか、何を決めることなのかを工場レイアウトを中心に説明し、レイアウト改善の全体像に触れる。

「第3章 レイアウト改善に影響する要因とは」では、工場レイアウトに影響を及ぼす要因や考慮しなければならない要因は何であるかを解説する。

「第4章 レイアウト改善の進め方」では、工場レイアウトの標準的手順であるSLPについて、シミュレーションソフトウェアの実例なども交えて説明する。

「第5章 レイアウト改善のツボとコツ」では、レイアウト改善をより充実した内容にするために必要な管理技術について解説する。

「第6章 現場でできるレイアウト改善」では、製造現場、倉庫、事務所でのレイアウト改善の考慮点について事例を含めて解説する。

「第7章 レイアウト改善を儲けにつなげる」では、レイアウト改善で必要な投資の採算計算や改善の効果算定方法について説明する。

レイアウトを決定するには、「生産方式をどうするか」「工程の流れはどうするか」「機械設備は自動化するか」などを十分に検討する必要がある。現場改善のさまざまな改善案を配置として具現化したものがレイアウトである。

現場力を強化し、変化に強い現場をつくるためには、レイアウト改善が必携になる。この本を活用することで、あなたの職場がよりよい職場になれば幸いである。



2008年5月 小川 正樹

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