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原子炉の暴走―第2版―
―臨界事故で何が起きたか―

定価(税込)  2,376円

著者
サイズ 四六判
ページ数 400頁
ISBNコード 978-4-526-06043-4
コード C3050
発行月 2008年03月
ジャンル 環境

内容

1999年のJCO、そして北陸電力で隠ぺいされていた臨界事故など、初版以降に起きた事故トラブルに加え、チェルノブイリ事故についても新たな知見を加えた第2版。原子炉の暴走とは何か、その対策である安全設計を科学的・技術的根拠に基づきわかりやすく解説しながら事故現象の謎解きを試みた書。

石川迪夫  著者プロフィール

(いしかわ みちお)
香川県高松市生まれ。東京大学工学部機械工学科卒。1957年日本原子力研究所入所。1963年に日本で初めての発電に成功した動力試験炉「JPDR」の建設、運転に従事し、米国SPERT計画に参加後、反応度事故に関する実験計画「NSRR」を立案、実施した。同東海研究所副所長を経て、1991年4月、北海道大学工学部教授に。退任後、原子力安全基盤機構 技術顧問などを務め、2005年4月、日本原子力技術協会理事長に就任、2008年4月より同協会最高顧問。1973年〜2004年まで、科学技術庁(現文部科学省)の原子力安全顧問や経済産業省 原子力安全・保安院の原子力発電安全顧問のほか、IAEA(国際原子力機関)の各種委員会日本代表委員などを歴任。
主な著書「原子炉解体」 講談社 1993年
「原子炉の暴走」 日刊工業新聞社 1996年
「原子力への目」 日本電気協会新聞部 2005年

目次

目 次

まえがき 

第1章 暴走の正体
1・1 SL-1の事故 
1・2 核分裂とパチンコ 
1・3 濃縮と減速 
1・4 シカゴ・パイル1号炉(CP-1)─世界最初の原子炉 
1・5 発電用原子炉の開発 
1・6 自己制御効果 
1・7 反応度 
1・8 二つの中性子寿命 
1・9 暴走出力の実例 
1・10 原子爆弾との相違 

第2章 反応度事故の研究の歴史
2・1 BORAX実験 
2・2 SL-1事故 
2・3 SPERT実験 
2・3・1 計画の狙い 
2・3・2 原子炉破壊実験 
2・3・3 燃料炉心実験 
2・4 燃料破壊実験 
2・4・1 SPERT-CDC実験 
2・4・2 燃料破壊犯人説の憂うつ 
2・4・3 NSRR実験 

第3章 BWRの安全設計
3・1 炉心の安全設計 
3・1・1 燃料の配列 
3・1・2 制御棒の間隔 
3・1・3 炉心の余剰反応度 
3・1・4 制御棒価値 
3・1・5 制御棒の引き抜き方 
3・1・6 炉心安全設計のまとめ 
3・2 原子炉の安全設計 
3・2・1 原子炉の停止機構 
3・2・2 異常状態の検知─安全保護系─ 
3・3 安全解析 
3・3・1 異常な過度変化と事故 
3・3・2 単一故障 
3・3・3 制御棒の連続引き抜き 
3・4 制御棒落下事故 
3・5 主蒸気隔離弁の急速閉止 

第4章 PWRの炉心 
4・1・1 PWRとBWRの相違点 
4・1・2 PWRの炉心設計と反応度制御 
4・2 安全解析 
4・2・1 安全解析の横顔 
4・2・2 ボロンの異常な希釈 
4・2・3 制御棒の飛び出し事故 

4・3 主蒸気管破断事故 
4・3・1 標準的な安全解析例 
4・3・2 実際的な解析例 

第5章 日本の臨界事故
5・1 志賀原子力発電所の臨界事故 
5・1・1 事故の公表 
5・1・2 制御棒引き抜けのからくり 
5・1・3 臨界事故の発生と処理 
5・1・4 事故解析の条件設定 
5・1・5 事故解析の結果 
5・1・6 福島第一原子力発電所における類似事象 
5・2 JCO事故 
5・2・1 原子力開発当時の臨界事故 
5・2・2 青い光 
5・2・3 事故の原因 
5・2・4 事故の終息 
5・2・5 事故の後始末 
5・2・6 事故原因の所在 

第6章 チェルノブイリ事故
6・1 事故への序曲 
6・1・1 第一の違反─ゼノンの毒物効果─ 
6・1・2 第二の違反─低出力運転─ 
6・2 六つの規則違反 
6・3 事故の記録─暴走出力の発生 
6・3・1 不安定な炉心 
6・3・2 事故の記録 
6・3・3 実験開始の前後 
6・3・4 違反の決算 
6・4 火災に至る条件─練炭コンロ 
6・4・1 火種の品定め 
6・4・2 コンロの出現 
6・5 コンロ誕生の経緯 
6・5・1 炉心冷却設備の概要 
6・5・2 爆発による構造変化 
6・6 燃料破壊の影響─循環ポンプ室配管の破裂 
6・6・1 臨界流と逆流の発生 
6・6・2 循環ポンプ出口配管の破裂 
6・7 上部遮へい盤の倒立─原子炉上面での大爆発 
6・7・1 遮へい盤の浮上と回転 
6・7・2 水素爆発 
6・7・3 悪魔の踊り 
6・8 原子炉火災──炉心黒鉛の燃焼 
6・8・1 ウインズケールの事故 
6・8・2 旧ソ連の改善設計 
6・8・3 黒鉛リングへの着火 
6・8・4 炉心火災 
6・8・5 鎮火後の炉心溶解 
6・9 取り上げなかった有名事項 
6・9・1 ポジティブスクラム 
6・9・2 暴走出力の発生回数 
6・10 暴走から火災修了まで 
6・11 チェルノブイリこぼれ話 
6・11・1 プラグのダンス 
6・11・2 空爆 
6・11・3 坑道の掘削 
6・11・4 炉心燃料のその後 
6・11・5 宝石チェルノビライト 
6・11・6 石棺 
6・11・7 炉心火災がなかったという話 
6・11・8 事故原因珍説、二つ 
6・11・9 放射線災害 
6・11・10 パズーヒン氏 

あとがき 
参考文献 
索引 

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