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入門 電子回路の安全設計ノート

定価(税込)  2,640円

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サイズ A5判
ページ数 192頁
ISBNコード 978-4-526-06036-6
コード C3054
発行月 2008年03月
ジャンル 電気・電子

内容

電子機器の安全、信頼性をテーマに、回路設計、安全対策のための部品の使い方、信頼性試験などを解説。安全関連規格情報と共に、紹介するもの。実務経験に富んだ著者陣による、具体的な設計指南が織り込まれた実用書。

山崎 浩  著者プロフィール

1947年 東京都に生まれる
1969年 電気通信大学電気通信学部卒業(通信材料工学専攻)
同年 東京三洋電機(株)(現 三洋電機(株))半導体事業部入社。
   その後、サンケン電気(株)開発本部、富士エレクトロニックコンポーネンツ(株)応用開発室を経て、1987年に独立し、技術コンサルタントとして活躍中。技術士(電気電子部門)、中小企業診断士(工鉱業部門)
著書 「よくわかるパワーMOSFET/IGBT入門」日刊工業新聞社(2002)
   「パワーMOSFETの応用技術(第2版)」日刊工業新聞社(2003)
   「省エネ照明用インバータ電源入門」日刊工業新聞社(2004)他
訳書 「デジタル回路設計技法」マグロウヒル(1993)他
e―mail h1―yama@r2.dion.ne.jp

森田浩一  著者プロフィール

1942年 東京都に生まれる
1965年 早稲田大学理工学部電気工学科卒業
同年 サンケン電気(株)入社(機器部門配属)。
   その後、スイッチング電源開発部長を担当
2000年 熊本工業大学(現:崇城大学)EE研究所
    博士課程を卒業。工学博士
2004年 サンケン電気(株)定年退社
同年 (有)オフィス・モリタを設立しスイッチングのコンサルタントをはじめ現在に至る
e―mail morita―fm@yahoo.co.jp

柴田義文  著者プロフィール

1973年 東京理科大学理学部物理学科卒業
同年 東京大学生産技術研究所応用電子工学研究科 研究生
1975年 オリンパス光学工業(株)入社、医療機器ソフト開発経て全社信頼性技術のコンサルタント、2002年から映像品質保証部長、デジカメを中心にクリーン生産を推進。日科技連信頼性部会会長、信頼性研究会運営委員長、日本信頼性学会理事を歴任。工学博士(安全性)、技術士(経営工学部門)
現在 安全・信頼性技術コンサルタント、日本科学技術連盟嘱託・講師、東京都技術アドバイザー、信頼性技術研究会会長
著書 第26回QC賞受賞論文『PLP手法の一考察』日科技連
   共著 『デバイス・部品の信頼性試験』日科技連、『電子機器の製品安全技術入門』、『電子技術者のための故障解析と対策ノウハウ』日刊工業新聞社
e―mail pbwkm149@yahoo.co.jp

井原惇行  著者プロフィール

1944年 長野県に生まれる
現在 日本電気(株)CS品質推進部担当部長を経て、楠本化成(株)エタック事業部顧問。
   日本信頼性学会元副会長、電子情報通信学会(専門委員)、日科技連信頼性コース講師を歴任。中小企業診断士(工鉱業部門)
著書 共著 「信頼性ハンドブック」日科技連出版社(1997)、「信頼性110番シリーズ―デバイス・部品の選び方・使い方」日科技連出版社(1993)、「電子機器の「製品安全」技術入門」日刊工業新聞社(1999)、共編「最新電子部品・デバイス実装技術便覧」R&Dプランニング(2002)、監修「最先端電子デバイス・部品における信頼性試験・評価事例集」技術情報協会(2006)
e―mail ihara@etac.kusumoto.co.jp

目次

まえがき

1章 安全設計と信頼性設計の統合 
   ―製品安全と製品寿命を考える
  1.1 本質安全設計・製造を目指す 
  1.2 PL法より消費者安全法による製品安全の強化 
  1.3 安全設計とは 
  1.4 安全設計の原則 
  1.5 フェールセーフとは 
  1.6 フールプルーフ 
  1.7 信頼性設計と安全設計の統合化 
  1.8 広義の安全設計―本質安全製品の実現 

2章 安全は設計で作り込もう 
   ―故障例から学ぶ安全対策
  2.1 故障を理解する 
  2.2 製品事故の原因を探る 
  2.3 ライフエンド設計の必要性 

3章 安全設計ノート 
〈回路設計編〉
   1.バイアス電流は10倍流す 
   2.マイナス・バイアスで誤動作を防止する 
   3.半導体を使うには温度補償に留意する 
   4.シャーシには電流を流してはいけない 
   5.帰還をかけすぎてはいけない 
   6.過電圧/低電圧、過電流保護回路の考え方 ―スイッチング電源編 
   7.過電圧保護回路を考える―モータ制御編 
   8.過電圧保護回路を考える―照明用インバータ編 
   9.過電流保護回路を考える 
  10.突入電流を抑える回路設計とは 
  11.重いヒートシンクで過負荷に耐える 
  12.電子装置の寿命警報回路を考える 
  13.動作破壊で電子装置の弱点を知っておこう 

〈電子部品/安全対策部品編〉
   1.電子部品のバラツキを見込む設計をする 
   2.アルミ電解コンデンサの寿命予測と計算法 
   3.電解コンデンサを上手に使う確認項目 
   4.フィルムコンデンサの常識 
   5.MOSFETの安全動作領域を知っておこう 
   6.MOSFETのアバランシェ耐量の求め方 
   7.電子部品のディレーティングと効果 
   8.安全素子回路を評価する 
   9.突入電流制限対策用部品を上手に使うには 
  10.ノイズ対策用部品の機能と選び方 
  11.ヒューズ素子の最適な選び方、使い方 
  12.高密度実装のポイントと信頼性 

〈信頼性試験編〉
   1.定量的な信頼度予測を行うには 
   2.信頼性試験条件の設定方法 
   3.信頼性データの解析方法 
   4.部品・製品にかかる内部ストレスからの設定方法 
   5.各種ストレスと故障モードの推論からの設定方法 
   6.寿命加速試験による開発日程の短縮化 
   7.良品解析による実務的加速法 
   8.信頼性試験事例 

〈安全関連規格編〉
   1.感電防止の安全規格とは 
   2.沿面距離、空間距離を知っておこう 
   3.トランスの安全規格を知っておこう 
   4.スイッチング電源のノイズ規格 

はじめに

 製品のライフサイクルは、1990年代のバブル成長崩壊の過程で短くなり、新製品開発期間の短縮とともに過度のコストダウン要求が課せられました。過去の成功体験に安住し体質改善を怠った企業や、目先の利益にとらわれ規模拡大維持に終始し、安全性を疎かにした老舗企業など、企業としての存在が危ぶまれる時代になりました。いま、まさに現場での品質技術力の低下が危惧されています。
 本書では、フェールセーフからライフエンドに至る安全設計の考え方と設計手法や電解コンデンサなど電子部品の故障事例とモデル化を1章、2章で解説します。3章の安全設計ノートでは、著者らの経験ノウハウに基づく具体的な安全設計、高信頼度設計およびポイントが、特に新人設計者には有効活用していただけると思います。設計に不可欠な基本事項の数々を保護回路を中心に学ぶ回路設計編、安全性、信頼性のネックになる電解コンデンサや半導体素子など電子部品の実力と使い方を紹介する電子部品/安全対策部品編、電子部品や仕上がった製品がクリヤーすべき信頼性試験編および安全関連規格編にて、実務に活かせるようやさしく解説をしています。
 携帯電話やコンピュータに代表される高機能化と小形化がグローバルに展開される昨今、安全への重要性はますます高まっています。安全設計と信頼性設計の統合化による安心、安全への取組みにより、新たな製品開発設計・製造のお役に立てればと願う次第です。タイムリーなこの本の企画と編集に尽力された美研プリンティング清水崇氏、日刊工業新聞社書籍編集部鈴木徹副部長に心から感謝いたします。
 2008年3月 著者一同 

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