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環境調和型新材料シリーズ
触媒材料

定価(税込)  3,024円

編者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-05959-9
コード C3043
発行月 2007年10月
ジャンル 化学

内容

車の排ガス対策から環境浄化、エネルギーの有効利用にまで触媒技術が応用されている。そうした高性能触媒の開発はすべて材料設計にかかっている。本書は第一線の研究開発者がセラミックス系の触媒材料を中心に解説した。好評の環境調和型新材料シリーズの第4弾。

(社)日本セラミックス協会  著者プロフィール

環境調和型新材料シリーズ「触媒材料」
編 集 委 員
委員長 向田 雅一  ¥和サイズ(7.8P)(独)産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 主任研究員
委 員 松方 正彦  早稲田大学 理工学術院 教授
    木島 弌倫  京都工芸繊維大学 名誉教授
    谷口 昇   松下電器産業(株) くらし環境開発センター 主任技師
    羽田 政明  (独)産業技術総合研究所 新燃料自動車技術研究センター研究チーム長
執筆者一覧(五十音順)
(氏 名)  (所 属)…(執筆担当)
稲垣 伸二  (株)豊田中央研究所 先端研究センター 主席研究員 … 各論4.3
井上 泰宣  長岡技術科学大学 工学部 物質・材料系 特任教授 … 各論2.1
入江 寛   東京大学 大学院工学系研究科 講師 … 各論2.2
岩本 正和  東京工業大学 資源化学研究所 教授 … 各論4.2
上田 渉   北海道大学 触媒化学研究センター 教授 … 各論5.2
大久保 達也 東京大学 大学院工学系研究科 教授 … 各論3.2
大橋 雅章  (株)豊田中央研究所 先端研究センター 副研究員 … 各論4.3
小倉 賢   東京大学 生産技術研究所 准教授 … 各論1.3
鎌田 慶吾  東京大学 大学院工学系研究科 助教 … 各論5.1
北川 進   京都大学 大学院工学研究科 教授 … 各論3.5
木村 辰雄  (独)産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 研究員 … 各論4.1
窪田 好浩  横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 … 各論4.4
倉知 寛   日本ガイシ(株) NDF事業部 設計部 部長 … 各論1.4
佐野 庸治  広島大学 大学院工学研究科 教授 … 各論3.1
砂田 香矢乃 東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授 … 各論2.2
瀬戸山 亨  (株)三菱化学科学技術研究センター 合成技術研究所 所長 … 各論3.6 4.2
高見 明秀  マツダ(株) 技術研究所 主幹研究員 … 各論1.5
武脇 隆彦  (株)三菱化学科学技術研究センター 機能商品研究所 
主席研究員 … 各論3.6
辰巳 敬   東京工業大学 資源化学研究所 教授 … 各論3.3
田中 裕久  ダイハツ工業(株) 先端技術開発部
エグゼクティブ テクニカル エキスパート … 各論1.2
寺岡 靖剛  九州大学 大学院総合理工学研究院 教授 … 各論5.3
堂免 一成  東京大学 大学院工学系研究科 教授 … 各論2.3
野村 淳子  東京工業大学 資源科学研究所 准教授 … 各論4.6
橋本 和仁  東京大学 大学院工学系研究科 教授 … 各論2.2
濱川 聡   (独)産業技術総合研究所 コンパクト化学プロセス研究センター 研究チーム長 … 各論5.4
原 亨和   東京工業大学 応用セラミックス研究所 教授 … 各論3.7
平田 公信  日産ディーゼル工業(株) 研究部 グループリーダー … 各論1.6
福岡 淳   北海道大学 触媒化学研究センター 教授 … 各論4.5
松方 正彦  早稲田大学 理工学術院 教授 … 総論、各論3.4
松本 伸一  トヨタ自動車(株) 第1材料技術部 シニアスタッフエンジニア … 各論1.1
水野 哲孝  東京大学 大学院工学系研究科 教授 … 各論5.1
水上 富士夫 (独)産業技術総合研究所 コンパクト化学プロセス研究センター センター長 … 各論5.4
室井 高城  エヌ・イーケムキャット(株) 常勤顧問 … 結び
楊井 伸浩  京都大学 大学院工学研究科 … 各論3.5

目次

まえがき 
執筆者一覧 

〈総論〉
1.今なぜ触媒か? 

2.触媒作用の原理・基礎 

3.触媒の歴史 

4.研究動向 

〈各論〉
1.自動車用触媒関連技術 
 A.ガソリンエンジン   
 1.1 リーンバーンエンジン排ガス用NOx吸蔵触媒   
 1.2 自己再生型インテリジェント触媒   
 1.3 ハイドロカーボントラップ   
 B.ディーゼルエンジン   
 1.4 パティキュレートフィルター   
 1.5 パティキュレート燃焼触媒   
 1.6 尿素SCRシステム   

2.光触媒 
 2.1 光触媒の原理   
 2.2 環境浄化用光触媒   
 2.3 水の完全分解   

3.ミクロ多孔体 
 3.1 ゼオライトの構造と機能   
 3.2 合成と生成機構   
 3.3 新しいゼオライトとその触媒機能   
 3.4 ゼオライトの薄膜化   
 3.5 多孔性金属錯体   
 3.6 新しい吸着剤   
 3.7 炭素系多孔体   

4.メソ多孔体 
 4.1 メソ多孔体の合成と構造   
 4.2 シリカメソ多孔体の触媒作用   
 4.3 有機無機ハイブリッド多孔体―1   
 4.4 有機無機ハイブリッド多孔体―2   
 4.5 金属担持メソ多孔体   
 4.6 非シリカ系酸化物多孔体   

5.複合酸化物触媒 
 5.1 ポリオキソメタレート触媒   
 5.2 選択酸化用複合酸化物触媒   
 5.3 ペロブスカイト型酸化物触媒   
 5.4 薄膜化   

〈結び〉
1.これからの触媒技術に期待するもの 

索引 

はじめに

 環境問題とエネルギー問題は、現在だけにとどまらず未来へと続く重要な課題です。(社)日本セラミックス協会は、環境に調和した科学技術でこの問題に貢献すべきと考え、あえてセラミックスだけに固執しない「環境調和型新材料」シリーズを日刊工業新聞社と協力して出版しております。

 触媒は、それ自体は目立たない材料ですが、多くの原料あるいは製品を作る行程を効率よく進めるものであり、工業的には省エネルギーに大きく貢献しております。また、ガソリンエンジン自動車はすべて触媒により排気ガスをクリーンにしておりますし、二酸化炭素排出量が比較的少ないことで再注目されてきているディーゼルエンジンの利用も触媒なしにはあり得ません。この様に、環境やエネルギーの観点からも、これからの社会に触媒科学の発展は必要であると考えています。

 本書は、技術の紹介やレビューではなく、研究・開発を進めているグループの“コンセプト”に触れることを目指しています。それぞれの研究・開発グループは、独自の戦略、哲学を持ち、それをベストだと信じて研究を進めています。本書は、読者の皆様に、それぞれの研究・開発グループが信じる研究姿勢すなわち現場の生の姿に触れていただきたいと願って企画されました。したがいまして、本書の内容は、体系的に統一されたものではありません。統一された内容よりも、それぞれの研究・開発グループが信じる“コンセプト”がぶつかり合う本にしたかったからです。環境・エネルギー関連の著作は多く、関心の高さを物語っていますが、本書は、単なる最新情報やレビューの本ではなく、研究開発のコンセプトに重点を置いて書かれているという点で特徴ある著作であると考えます。

 また、本書は、従来から触媒を研究してきた人、これから触媒の研究・開発を行おうとする人はもとより、新しく触媒関連のテーマを立ち上げようとする人にも、実際に活用していただきたいと考え、大学生が読めるような平易な文章で書かれています。内容は、総論、各論、結びの3編からなります。各論が“コンセプト”を記した本書の特徴を発揮する編ですが、触媒の初心者でも各論が読めるように教科書的な内容を総論に盛り込み、触媒材料の指針を結びとしました。

 本書の出版に当たり、触媒材料編集委員、(社)日本セラミックス協会出版委員会、(社)日本セラミックス協会編集部、日刊工業新聞社には大変お世話になりました。特に、早稲田大学理工学術院教授、松方正彦先生には多大なるご尽力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。

 2007年10月
 (社)日本セラミックス協会 
 環境調和型新材料シリーズ 触媒材料 編集委員会 
 委員長  向田 雅一 

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