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粉体工学叢書
第8巻 粉体の反応

定価(税込)  3,456円

編者
サイズ A5判
ページ数 240頁
ISBNコード 978-4-526-05799-1
コード C3043
発行月 2007年01月
ジャンル 化学

内容

本叢書(全8巻)は、実務者を対象として基礎理論から実操作技術までを網羅した粉体工学の集大成ともいうべき書籍シリーズ。第8巻は、粉体に絡むバラエティーに富んだ反応を整理し、解説、紹介する。

目次

発刊のことば  
序文  
粉体工学叢書 編集委員  

はじめに  
執筆者一覧  

第1章 粉体反応の概要
 
第2章 粉体の反応理論
2.1 反応基礎理論  
2.1.1 未反応核モデル  
2.1.2 グレインモデル  
2.2 燃焼,爆発  
2.2.1 着火  
2.2.2 揮発分の熱分解・燃焼  
2.2.3 固体の燃焼  
2.2.4 爆発  
2.3 焼成・焼結,固結,相転移  
2.3.1 焼成・焼結  
2.3.2 固結  
2.3.3 相転移  
2.4 吸収,吸着,触媒  
2.4.1 吸収,吸着,触媒各種反応の原理  
2.4.2 反応モデル  
参考・引用文献  

第3章 粉体反応に関わる諸因子
3.1 粒子の形態  
3.2 伝熱  
3.2.1 粉体内部の伝導伝熱と有効熱伝導度  
3.2.2 充填層の伝熱  
3.2.3 充填層の充填粒子と流体間の伝熱  
3.2.4 流動層の流動粒子と流体間の伝熱  
3.2.5 流動層の流動粒子と壁面間の伝熱  
3.3 物質移動  
3.3.1 粒子と流体間の物質移動  
3.3.2 多孔質粒子内の物質移動  
3.3.3 流動層における物質移動  
参考・引用文献  

第4章 反応装置
4.1 粉体の反応装置  
4.2 固定層  
4.2.1 原理と特徴  
4.2.2 構造と形式  
4.2.3 層内の反応モデル  
4.2.4 代表的なプロセス  
4.3 移動層  
4.3.1 原理と特徴  
4.3.2 構造と形式  
4.3.3 層内の反応モデル  
4.3.4 代表的なプロセス  
4.4 流動層  
4.4.1 流動化と各種流動状態  
4.4.2 粒子の種類と流動化(Geldartによる粒子分類)  
4.4.3 気泡の構造と気泡径  
4.4.4 流動層の反応モデル  
4.4.5 代表的なプロセス  
4.5 気流層  
4.5.1 原理と特徴  
4.5.2 噴出部構造  
4.5.3 反応器構造  
4.5.4 反応メカニズムと各種モデル  
4.5.5 代表的なプロセス  
4.6 焼成炉  
4.6.1 使用目的と機能  
4.6.2 高温と制御機能  
4.6.3 雰囲気の制御  
4.6.4 製造方式への対応  
4.6.5 圧力印加機能  
4.6.6 焼成炉の種類  
4.6.7 焼成炉の利用と周辺技術  
参考・引用文献  

第5章 粉体反応のシミュレーション
5.1 燃焼のシミュレーション  
5.1.1 燃焼シミュレーションの概要  
5.1.2 燃焼シミュレーションの実例  
5.2 相転移現象の分子シミュレーション  
5.2.1 イジングモデルを用いたMC法による磁気相転移シミュレーション  
5.2.2 MD法によるNaCl粒子の凝固シミュレーション  
5.3 焼結挙動のシミュレーション  
5.3.1 二粒子モデルによる焼結挙動のシミュレーション  
5.3.2 焼結挙動のシミュレーション  
5.4 流動層中の反応粒子挙動シミュレーション  
5.4.1 計算方法  
5.4.2 シミュレーションの実行と計算結果の紹介  
参考・引用文献  

記号表  
索 引  

はじめに

 粉体工学叢書の最終巻となった第8巻では,粉体の反応に関してその一巻が割かれた.粉体が関係する反応はきわめて多く,その応用分野も広範囲であり,その種類も多岐にわたっている.しかし,その関連範囲の広範さ故か,これまでに出版された多くの粉体関係図書を一瞥してみても,粉体の反応に内容を絞り込み,整理し記述した出版物を目にした経験は少ない.そのような意味では,本書はバラエティーに富んだ粉体に絡む反応を整理し新しい切り口で統一的に紹介することを試みた画期的な一書と考えられるのではないかと自負している.

 本叢書は,初学者が粉体技術・工学を体系的に理解できるよう,できる限り少ない執筆者により各巻ごとにまとまった記述と内容にするよう企画されている.したがってこの巻においても,粉体の扱いについて少し経験はあっても反応についてはほとんど未経験という方を念頭において内容を構成した.

 したがって,膨大な粉体に関係する反応のごく一部しか取り扱うことができず,まだまだ扱わなければならないと考えられる内容の多くが紙面のつごうから記載できなかったことは残念である.しかし,その一方で粉体の反応に対する捉え方,扱い方の基本的な考え方については,比較的丁寧に紹介できたものと考えており,基本を十分に理解した上で読者が興味を持たれているそれぞれの問題へと応用していただければ,本書から問題を解決する方向性や手がかりが十分に得られるものと確信する.

 まとまった記述とするため,本叢書では各巻の執筆者を少なく絞ってきた.しかし,本巻では粉体の反応が覆う広大な分野と,各分野に細分化された研究領域の関係から執筆者の枠を7名まで増やし,さらに執筆者でない方々からも種々の情報をいただいた.第8巻のこのような特殊事情をご理解いただくようお願いするとともに,執筆者枠に入らず資料提供および執筆補助をいただいた京都大学の黒瀬良一,電力中央研究所の辻博文,九州工業大学の梅景俊彦の各氏に深く謝意を表す.

2006年12月
担当編集委員 鹿毛 浩之 

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