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今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい地球科学の本

定価(税込)  1,512円

編著
サイズ A5判
ページ数 160頁
ISBNコード 978-4-526-05524-9
コード C3034
発行月 2005年09月
ジャンル ビジネス

内容

約46億年の歴史を持つ地球は、人類によって、ここ100年で大きく変わり、異常気象、エネルギー問題、環境破壊など、多くの問題を抱えることとなった。本書では、そもそも地球とは何なのか?そして、地球の健康度は?人類の未来は?などを、図解でやさしく解説していく。

地球科学研究会  著者プロフィール

浅野和仁(あさの かずひと)
2002年名古屋大学大学院工学研究科後期課程修了、同年(株)富士通総研入社。2004年 日本NUS(株)入社、エネルギー分野における各種解析業務に従事、現在に至る。

高橋俊介(たかはし しゅんすけ)
1976年東京大学工学部建築学科卒。1982年ハーバード大学で建築およびアーバンデザインの修士号取得。1995年からテンフェイ総合計画(株)代表。一級建築士。
1948年秋田生まれ。マーケティングリサーチの会社を経て、1974年金融経済新聞社に入社。編集局長、取締役編集委員を経て、2001年退社。現在フリーライターとして活躍。

目次

第1章
地球ってなんだろう?
1  地球は本当に真ん丸なのか?「普通の“球”よりも丸い」
2  地球の構造はどうなっているのだろう?「地球の酸素の大半は地球の中にある」
3  地球が傾いているって本当?「たまたま傾いてしまった地軸」
4  地球の2つの熱源「地球内部の熱源・マントルが作る謎」
5  地球の重力とは「物質間の距離と重さで」
6  地球にある重力と引力の違いは?
7  海はどうやってできたのか「水蒸気が雨になった」
8  空気はどうやって生まれたのか「岩から出てきた」
9 巨大な山はどうやってできたのか「大陸同士が衝突した」
10 大陸移動説はパズルから?「アルフレート・ヴェーゲナーの説」
11 地球の自転が止まったらどうなる?「すべてが吹っ飛ばされるかも」
12 地球の磁場が逆転する?「S極とN極の逆転現象」
13 月が地球を救っている?「自転軸を安定させる役割」
14 地球と生命、その絆「持ちつもたれつ」
15 地球の終りはどのようなもの?「黒焦げに焼かれて蒸発?」

第2章
地球の海・大気・気象の謎
16 火山はなぜ噴火するのか「コーラの栓を抜いたのと同じ」
17 地震はどうして起こるのか「巨大な岩石の破壊力」
18 地球の水は枯渇しないのか「水は地球を周ってる」
19 「波」は途絶えることはないのか「永遠に途絶えることのないもの」
20 津波はなぜ巨大化するのか「後ろから押して大きくなる」
21 空気と風はどう違う?「空気が動けば風になる」
22 空気がなくなることはないのか「気になる二酸化炭素濃度」
23 雲はなくならないのか「なくなったら干上がってしまう」
24 嵐はなぜ起こるのか「暖かい海水や雲が作用」
25 巨大隕石は地球に来るのか「10万年に1度は来る危険」
26 マイナスイオンは雷から「酸素分子に水滴がくっ付いた」
27 岩と石と砂の違いは?「岩と石は感覚的なもの」
28 地球の中の日本「災害列島と呼ばれる美しいオアシス」

第3章
地球はいつまで元気なのか
29 異常気象って本当?「1960年頃からあらわれた」
30 「エルニーニョ現象」ってなに?「海が暖かくなる」
31 オゾン層の破壊は直るのか「21世紀後半には1970年代に戻る?」
32 地球温暖化は止まるのか「人間の心がけ次第」
33 酸性雨の地球に与える影響は「土砂崩れ、生態系にも影響」
34 見過ごせない酸性霧「高い汚染度」
35 日本は海に沈むのか「簡単には沈まない」
36 再び氷河期は来るのか「いずれは到来」
37 世界で砂漠化が進んでいるって本当?「現在進行中」
38 地球の土が失われているって本当?「世界的な現象に」
39 都市化は地球を蝕む「進む都市の砂漠化」
40 進む地下水の汚染「全人類の深刻な問題」
41 海洋汚染は進行中なの?「汚染源は人間がつくったもの」
42 「環境ホルモン」ってなに?「人間が人間を苦しめている」
43 寒冷化に向かう地球「寒冷化と温暖化」

第4章
地球の天然資源とエネルギー問題
44 石油はどうやってできるのか「元々は生物」
45 石油は本当に枯渇するのか「21世紀の半ばまでしか…?」
46 石炭はもう使われないのか「再びの活用に期待」
47 天然ガスはどうやってできる「有機物が分解」
48 海底下の氷からガスを取り出す?「メタンハイドレート」
49 日本でもメタンハイドレートがとれる?「100年分はありそう」
50 風力発電は実用的か「最大ネックは安定供給」
51 太陽電池はどこまで期待できるか「身近な存在感」
52 地熱発電の将来性は?「究極は「マグマ発電」か」
53 オーロラの電力は利用できるのか「実現は無理か」
54 原子エネルギーってなんだろう?「ウランが燃料」
55 新しいエネルギーってなに?「課題の多い「核融合」」
56 地球のアルミは無尽蔵って本当?「大量のエネルギーが必要」
57 エネルギー輸入大国・日本「世界の1~4割占める」

第5章
地球と人類の関係はどこまで進む
58 地球はどこまで人間を養えるのか「計算上の“定員”は720億人」
59 食料危機は到来するのか「人類滅亡の危機にも」
60 食物連鎖は崩れてしまうのか「あと30年あまりで?」
61 化石が教える地球と生物の関係「生命の歴史まざまざと」
62 地球の人間と微生物「巧妙なリサイクル」
63 人間の命を支える空気と水「効率的代謝システム」
64 狂いはじめた体内時計「地球の摂理に逆らう」
65 美しい地球の贈り物「宝石の話」
66 地球から命のおすそ分け「温泉の話」
67 健康の源は石?「ミネラルの中で生まれた」
68 太陽・地球・人の関係「熱中症がその好例」

【コラム】
●地球の天然資源と戦争
●地球、怪しの迷宮「鍾乳洞」
●オゾンホールの誕生
●江戸時代のエネルギー・リサイクル
●宝石を巡る歴史上の人たち
●資源と文明

参考文献

はじめに

 地球を題材とする映画がよく作られ、いずれもヒットしているようです。火山の大爆発であったり、大津波の襲来であったり、巨大隕石の接近であったり、突然の氷河期の到来であったりと、それらの題材は、私たちが日頃から心のどこかに「ひょっとしたら…」と思っている密かな“恐怖心”でもあるようです。そして、実際にこれらの天変地異が本当にあり得るのか、もしあったら人類は壊滅的な打撃を受けるのか、そこを知りたくて大勢の人が映画館に足を運ぶのかもしれません。
 このような、“密かな恐怖心”は一方で私たちが住む地球に対する知識欲にも通じます。それは、「地球の自転がもし止まったら?」「空気はなくなることはないのか」「波は途切れないのか」等々、頭をかすめるフッとした疑問から出発し、「オゾン層の破壊」や「地球温暖化」などの問題、そして「石油の枯渇」などのエネルギー問題まで、不思議・疑問は深刻さを増していき、今度はそれまでの小さな密かな恐怖から具体的な現実味を帯びた問題として、私たちをとらえ始めます。
 本書では、それらの疑問・不思議を集めてみました。日常感ずる些細ともいえる地球に関する不思議・疑問を集め、できるだけわかりやすく答えを出そうと努めました。そして、答えを出しているうちに、ある共通の答えにぶつかりました。それは「人間」というものでした。今、地球上で問題になっている多くが「人間」に端を発していたのです。つまり、人間が問題を生み、それが地球を壊しかねないほど大問題に発展しているのです。私たちを守ってくれている「オゾン層」を壊した犯人も人間、「温暖化」の犯人も人間、「砂漠化」や「酸性雨」「海洋汚染」「資源の枯渇化」「食料危機」「環境ホルモン」等々、いずれも人間が大きく関わっています。
 私たちが現実問題として漠然と感じている地球に対する危機感は、私たち自身が犯人であることをも薄々感じているためなのかもしれません。
 本書は、私たちの地球の不思議や疑問をよりよく知るとともに、地球のさまざまな問題と私たちが何を為すべきかをも僭越ながら書き添えました。「地球科学」を語る時、それは避けて通れないことであると思ったからです。
 なお、本書を書くにあたり、日本NUS株式会社の浅野和仁氏には専門家のアドバイスにとどまらず、詳細な解説等をいただき、また、建築家でありながらこの分野にも造詣が深いテンフェイ総合計画代表の高橋俊介氏にも多くの点で取材に協力していただき、感謝の念に絶えません。さらに、日刊工業新聞社出版局の藤井浩氏のご尽力により、この企画に携わらせていただいたことに感謝しております。

2005年9月
地球科学研究所

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